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    掲載日:2021.03.11

    潜伏キリシタンの聖地を巡る! 五島列島・福江島1泊2日の旅

    長崎港から西へ100kmほどに位置する、大小140あまりの島々からなる五島列島。2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として、世界文化遺産に登録されたことで、一躍注目を浴びました。島内には潜伏キリシタンの歴史が色濃く残る美しく厳かな教会が多数点在し、その聖地を巡る旅が人気です。 そこで今回は、長崎空港から飛行機で行けてアクセスのいい福江島を1泊2日で巡る王道の旅プランをご案内。教会や観光スポットはもちろん、現地のおすすめグルメも紹介します!

    福江島への交通手段は、飛行機か船の2つ!

    五島列島は南北に広がっていて、北側が新上五島町(中通り島、若松島など)、南側が五島市(福江島、奈留島、久賀島など)に分かれています。福江島は五島列島の中で一番大きく、唯一空港がある島。高速船やフェリーで行くと、長崎空港から長崎港までバスで約40分、長崎港から福江港まで高速船で最短1時間25分、フェリーで最短3時間10分…と、なかなかの時間がかかります。

    ですが、長崎空港から五島つばき空港まで飛行機に乗れば、たったの30分で到着! 東京からの出発だと、羽田空港から長崎空港まで約2時間、福江島到着までトータル2時間30分で行けると思うと、五島列島への旅がぐっと身近に感じますよね? 1泊2日のショートステイの旅などは、島で過ごす時間を有意義に使える飛行機での移動がおすすめです。

    福江島に到着!初日のランチは、五島の海の恵を満喫

    福江島に到着したら、まずはお腹を満たしてパワーを充電。この島を訪れたらぜひ食べたいのが、五島列島の海の幸です。黒潮の漁場を持つ五島列島で獲れる魚介類は、国内でも格別のおいしさと言われています。

    五島名物のきびなごを味わえる、「きびな御膳」 1,500円。
    五島名物のきびなごを味わえる、「きびな御膳」 1,500円。

    そこで、地元で安くてうまいと評判のお寿司屋さん「石松」へ! ランチタイムの人気は、朝港から仕入れる鮮度抜群の魚を使った握り寿司の鮨定食(1,000円)や海鮮丼(1,500円)など。長崎名物のきびなごの刺身や天ぷらを盛り合わせた定食や、魚以外の定食もあり、目移りしそうなほどメニューが充実! 夜は、海で釣ってきた魚の持ち込みもOKで、大将が捌いて料理にしてくれます。

    「ウニ丼」 2,000~2,400円
    「ウニ丼」 2,000~2,400円

    そして、5月頃になると五島産の生うにがたっぷり乗った「うに丼」が登場。「五島列島のうにを食べるとほかのうにが食べられなくなる」と言われるほど、味が濃厚で甘みたっぷり。5月~6月頃が旬なので、その時期に旅行される方はぜひ「石松」で五島のうにを味わってみてはいかがでしょうか?

    鮨・居酒屋 石松

    住所:長崎県五島市池田町3-8
    TEL:0959−74−1110
    営業時間:11:00~22:00/不定休

    教会めぐりその1:堂崎天主堂

    おいしいお魚でお腹が満たされ、今回の目的の一つである教会めぐりへ出発。五島の教会めぐりで外せないのが、こちらの堂崎天主堂。長く厳しい弾圧を耐え抜いた五島キリシタン受難と、勝利のシンボルであり、「信仰の証」とされる教会です。

    1879年にマルマン神父によって、五島における最初の天主堂(木造)が建てられ、その後着任したペルー神父によって、1908年に現在のレンガ造りの教会堂が完成しました。

    建築の際には資材の一部がイタリアから運ばれ、内部は木造で色ガラス窓、コーモリ天井などの教会堂建築となっているのが特徴。現在は、弾圧の歴史や資料を展示する資料館として、一般公開されています。

    堂崎天主堂

    住所:長崎県五島市奥浦町堂崎2019
    内覧時間:11月11日~3月20日 9時~16時/3月21日~10月10日 9時~17時(夏休み期間は18時まで)
    入館料:大人300円、中高生150円、小学生100円

    教会めぐりその2:水ノ浦教会

    お次は、堂崎天主堂から車で30分ほどの場所にある水ノ浦教会へ。先ほどの重厚感のあるレンガ造りの教会とはうって変わり、こちらは白亜の城を思わせる美しい教会。ロマネスク、ゴシック、和風建築が混合した教会で、木造教会堂としては最大の規模なのだとか。

    コウモリ傘を広げたようなコウモリ天井と、華やかなステンドグラスなど、建築好きが思わず興奮してしまうような見どころも十分です。特に青空に尖塔がそびえる光景は、写真に収めたくなるほど絵になります。

    水ノ浦は明治初期厳しいキリシタン弾圧の土地だったことから、高台にはヨハネ五島(26聖人の内の五島出身者)の像や、弾圧時代の牢跡もあり、今でもその当時の歴史を物語る傷跡が残っています。

    水ノ浦教会

    住所:五島市岐宿町岐宿1644
    TEL:0959-82-0103
    内覧時間:9:00~16:00
    入館料:無料

    福江島イチの絶景スポット、「鬼岳」でハイキング

    鮮やかなグリーンが目に飛び込んでくる、五島のシンボル「鬼岳」へやってきました。標高は315mで全面が芝生に覆われた、名前とは裏腹に美しい流線形を描く火山です。展望ポイントまで登れば、眼下に福江の市街地を一望でき、お隣の上五島まで望むことができる絶景スポットとして人気。芝生の上でピクニックを楽しむ島民たちも多く、癒しのスポットとしても愛されています。旅の途中に、芝生でゴロンとお昼寝するのも気持ちよさそうですね。

    夜は星空鑑賞のスポットとしても人気で、九州でも有数のニュートン式反射展望台を備えた鬼岳天文台があります。昼は絶景を楽しむハイキング、夜は天体観測を楽しむのもおすすめです。

    鬼岳

    住所:長崎県五島市上大津町

    地元の人気居酒屋で五島の郷土料理に舌鼓!

    福江島の旅1日目を締め括るのは、地元のおいしい郷土料理! 地元の人たちや観光客に大人気の「いけす割烹 心誠」さんで夕食をいただきます。こちらは、五島で採れた新鮮な山・海の幸を使った、五島ならではの郷土料理を提供するお店。ぜひここを訪れたら味わいたい名物が「はこふぐの味噌焼き」です。

    見てください、この驚きのビジュアル! はこふぐがひっくり返って器になっています。五島列島の漁師料理で、特製味噌に生姜汁、刻んだネギ、一味唐辛子を入れて、その味噌をはこふぐの器に流し込んで焼き上げたら出来上がり。はこふぐから溶け出した濃厚なうま味と香ばしさが加わり、はこふぐのプリプリの甘みのある身がマッチ。

    「はこふぐの味噌焼き」 2,000円~(時価)
    「はこふぐの味噌焼き」 2,000円~(時価)

    「スプーンで下からすくって、身と絡めて食べるとおいしいですよ。焼酎ととてもよく合うので、ちびちび食べながらお酒を楽しめます。白米ともものすごく合うのでごはんのおかずにされる方も多いですね」と、店主の佐野さん。

    いけすから捌きたての地魚を味わえる、「おすすめ7種盛り」 4,000円
    いけすから捌きたての地魚を味わえる、「おすすめ7種盛り」 4,000円
    釜飯はなんと18種類ものメニューを用意。一番人気の「五目釜飯」 900円
    釜飯はなんと18種類ものメニューを用意。一番人気の「五目釜飯」 900円

    そのほか、鍋の王様「アラ鍋」や「上にぎり」も評判で、シメの定番「五目釜飯」は店一番の人気メニューだそう。五島牛のメニューも充実しているので、五島列島の美食を余すことなく堪能できます。

    いけす割烹 心誠

    住所:長崎県五島市福江町10-5
    TEL:0959-74-3552
    営業時間:11:00~14:00、17:00~22:00/不定休
    URL:https://www.shinsei.asia

    おいしい五島の郷土料理を堪能して、1日目が終了。お昼に到着し、半日ながらも観光とグルメをたっぷり満喫できました。明日は福江島の西側を中心にめぐります!

    アゴだしスープが美味! 製麺所が作る絶品「五島うどん」

    翌日は宿をのんびり出発して、少し早いランチを食べに「おっどん亭」にやってきました。五島に来たら必ず食べて帰りたいのが、「五島うどん」。稲庭うどんにも似た細麺で、乾麺を使うのが特徴。遣唐使の時代から、愛され続けていると言われる郷土料理です。こちらの「おっどん亭」は、地元の製麺所「中本製麺」に併設されているうどん屋さんで、食事のついでに工場見学も可能です。

    「おっどん亭」のうどんは、昔ながらの伝統である五島うどんの腰の強さにこだわり小麦粉を厳選。五島の藪椿に食用植物油をブレンドした油を表面に塗り、手延したぷるんとした滑らかな食感と喉越しに仕上げています。麺自体が持つ素朴なおいしさと、豊かな風味を楽しめます。

    深いうま味の出汁とごぼうの風味が相性抜群の「ごぼう天うどん」 580円
    深いうま味の出汁とごぼうの風味が相性抜群の「ごぼう天うどん」 580円

    そして、五島うどんのおいしさの要となるのが、あごだしスープ。五島列島近海でとれた飛魚(あご)を炭火焼にしてから干し、それを粉末にして出汁にした独特の風味のスープが絶品!乾燥させることでコクのある上品な出汁に仕上がります。あっりとしながらも深いうま味が広がり、最後の一滴まで飲み干したくなるような味わいです。

    茹で上げた熱々のうどんを、あご出汁や出汁醤油を加えた溶き卵に絡めていただく「地獄炊きうどん」。 単品 650円、定食 1,200円
    茹で上げた熱々のうどんを、あご出汁や出汁醤油を加えた溶き卵に絡めていただく「地獄炊きうどん」。

    単品 650円、定食 1,200円

    うどん屋をはじめ、島内には五島うどんを食べられる飲食店がたくさんあるので、色々なお店の味を食べ比べてみるのも楽しいですよ。

    おっどん亭

    住所:長崎県五島市吉久木町831-1
    TEL:0959-72-4846
    営業時間:11:00~14:30
    URL:https://gotoudon-nakamoto.com

    教会めぐりその3:井持浦教会

    島の最西端に位置する玉之浦町にある、「井持浦教会」にやってきました。井持浦教会は五島のほかの教会と同じく、江戸時代末期に大村藩から五島に移り住んだ潜伏キリシタンにより信仰の歴史が始まりました。井持浦教会の建っている玉之浦一帯は、五島に迫害の嵐が吹き荒れた明治初期、唯一迫害を逃れた地区でもあります。

    茶色いレンガと、白い屋根や縁取りのデザインが素敵な外観。明治30年、全五島の宣教と司牧を委ねられたフランス人宣教師ペルー師の指導により、リブ・ヴォールト天井を有するレンガ造りの立派な教会が建設されました。島内の教会が木造からレンガ造りへ移行した、“ハシリ”と位置付けられた教会でもあります。

    井持浦教会は、日本最古の「ルルド」がある教会としても有名。南フランスにあるキリスト教信者の聖地・ルルドにある奇跡の泉から取り寄せた泉水を注ぎ入れたもので、この霊水を飲むと病が治ると言われています。近年は、パワースポットとしても女性の観光客に人気です。ちなみに、霊水は持ち帰りも可能なので、空のペットボトルを持参していくのがおすすめです。

    不思議と心が浄化されたような気持ちになれる、キリスト教の聖地を訪れてみてはいかがでしょうか。

    井持浦教会

    住所:長崎県五島市玉之浦町玉之浦1243番地
    内覧時間:9:00~17:00
    入館料:無料

    壮大な海の絶景を一望できる、大瀬崎灯台へ

    次なるスポットは、井持浦教会から車で約10分で行ける「大瀬崎灯台」。島の突端にあり、そそり立つ断崖に佇む白亜の灯台の壮大な風景が圧巻!目と心が奪われる美しい景観が広がります。「日本の灯台50選」にも選ばれており、映画「悪人」のロケ地に使われたことでも有名です。晴れた日には展望台から男女群島も遠く見えます。

    九州最西端に位置する「九州本土で最後に夕陽が沈むところ」でもあり、東シナ海に沈む夕景は心が洗われる美しさ。時間が許せば、日没の時間にもぜひ訪れていただきたい絶景スポットです。

    大瀬崎灯台

    住所:長崎県 五島市玉之浦町玉之浦

    “日本一美しい海”、高浜海水浴場へ

    海に囲まれた五島列島には、青く透き通った美しいビーチがたくさんあります。なかでも群を抜く美しさと言われているのが「高浜海水浴場」です。長崎の先端にあるおだやかな海水浴場で、海の青と白い砂浜のコントラスが美しい遠浅の海は、「快水浴場百選」や「日本の渚・100選」、「日本の水浴場88選」などにも選ばれるほど。天然の白浜としては、日本一の美しさを誇るとか。白い砂浜をのんびり歩くだけで、心が癒され穏やかな気持ちに。海岸からは、世界文化遺産に指定された軍艦島も遠く眺めることができます。

    高浜海水浴場

    住所:長崎県五島市三井楽町貝津1054-1

    教会めぐりその4:三井楽教会

    美しい景色に癒され、教会めぐりを再開! 五島キリシタンの信仰を最も長く刻んだ地、三井楽エリアにある、「三井楽教会」にやってきました。モダンなモザイク模様の壁画は、貝殻や陶器などが用いられているそうで色鮮やか。

    また、礼拝堂のステンドグラスが美しいことでも知られていて、細部まで緻密に作られた見事なデザインと配色に思わず見入ってしまいます。ちなみに、入って右側のステンドグラスはキリストの誕生から復活までを、左側は五島のカトリックの歴史が描かれています。

    教会の隣には、キリシタン資料を一堂に展示した三井楽教会カトリック資料館があり、隠れキリシタン時代の弾圧を物語る資料や展示物、鯨漁がさかんだった時期の道具などが展示されています。

    三井楽教会

    住所:長崎県五島市三井楽町岳1420
    内覧時間:9:00~17:00
    入館料:無料

    島唯一の“道の駅”でおみやげ探し

    そろそろ旅も終盤。三井楽教会から車で10分の場所にある、「道の駅」でおみやげ探しをすることに。島で唯一の道の駅「道の駅遣唐使ふるさと館」は、石造りとピンクの壁が印象的。なんでも、遣唐使船が中国へ出向した日本最端の地であることに由来して、遣唐使船をモチーフに建造されたのだとか。

    広い敷地には、レストラン、物販、展示コーナーなどさまざまな施設が満載。五島の文化に触れながら、地元のグルメや買い物を楽しむことができます。「ふるさと物産館」では、五島うどんや椿油、鮮魚の一夜干し、カンコロ餅などはもちろんのこと、五島産の芋焼酎や麦焼酎も手に入ります。

    なかでもおみやげにおすすめなのが、津田製麺所の「舟崎うどん6人前」1,350円(税込)。天日干しで腰が強くのびにくいのが特徴で、観光客に人気の商品だそう。スタッフ一押しの五島牛乳100%使用のソフトクリームも絶品とのことなので、ぜひ味わってみては?

    道の駅遣唐使ふるさと館

    住所:長崎県五島市三井楽町浜ノ畔3150-1
    TEL:0959-84-3555
    営業時間:店舗・売店9:00~18:00、レストラン11:30~14:00/12月29日~1月3日休
    URL:https://kentoushi-furusatokan.com

    教会の厳粛な雰囲気や、個性的な建築に五感を刺激されたり、潜伏キリシタンの歴史に思いを馳せたり。福江島には、世界文化遺産の教会や観光スポット、おいしい飲食店もたくさんあるので、1泊2日でもじっくりと島の魅力を堪能でき充実した旅になります。島に流れるのんびりとした空気や美しい海や緑に、元気がもらえますよ!

    • 記載の内容は2021年3月現在のもので、変更となることがあります。
    • 税抜価格を表示しております。
    ライター:Ayano Sakai

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