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    掲載日:2021.07.21

    【獣医師監修】子犬が吐く原因は生理現象?嘔吐で考えられる病気とは

    子犬が吐くと、驚いて不安に感じる飼い主さんも少なくないでしょう。子犬が吐く原因、嘔吐の症状がある病気、吐くことへの対処法などを詳しく解説します。正しい知識を得て、子犬の健康生活にぜひ役立ててください。

    そもそも子犬は吐きやすい?

    消化器官が未発達の子犬は成犬よりも吐きやすい
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    そもそも、体の構造上、犬は人間よりもよく吐く動物です。
    さらに、消化器官が未発達の子犬は成犬よりも吐きやすいものです。
    子犬が吐いても元気があるならば心配しすぎず、よく観察してまずは様子を見るようにしてください。
    嘔吐や下痢を繰り返すようであれば、病気の可能性があるので動物病院を受診しましょう。
    とくに子犬は成犬よりも短時間で脱水症状に陥りやすいので、早めの対処が重要です。

    病気以外で子犬が吐く原因と対処法

    子犬が吐く原因は食べ過ぎやガブ飲みなどさまざま
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    子犬が吐く原因は、病気以外にも多数あります。

    子犬が吐く原因(1)早食い・ガブ飲み

    子犬が吐く理由のひとつに、早食いや水の一気飲みが挙げられます。
    簡単に表現すれば、急に流れ込んだ食べ物や水を、食道や胃が上手く処理できなくなってしまうのです。
    飲水後に吐く場合、水と一緒に透明の泡状の胃液が出てくるケースもあります。
    ドッグフードの早食いへの対処法として、早食い防止食器を活用するのがおすすめです。
    また、水は少量ずつ飲水できる給水器を利用すると、ガブ飲みせずに済むでしょう。

    なお、性格など個体差があるので一概には言えませんが、柴犬やトイ・プードルなどマズルの長さがある程度ある犬種よりも、パグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種のほうが、早食いやガブ飲みによって吐きやすい傾向にあります。

    子犬が吐く原因(2)誤食

    好奇心が旺盛な子犬は、なんでも口に入れて確かめようとします。
    また、おもちゃなどをかじっているうちに食べることもあります。
    それらが胃に入ると子犬も違和感を覚えるため、自分で対処しようとえづく場合もめずらしくありません。
    上手く吐きもどすことができれば良いのですが、最悪のケースでは腸閉塞などになってしまいます。

    子犬が誤食しないように、飼い主さんが見ていられない間はサークルで過ごさせたり、壊れにくく飲み込みにくい素材と形状のおもちゃを選んで与えるようにするのが最善の予防策になります。

    子犬が吐く原因(3)食べ過ぎ

    子犬は消化器官が未発達のため、多量の食べ物を一度に消化するのは苦手です。
    子犬の多くは食欲旺盛なので、出されたフードはすべて食べてしまうでしょう。
    そうすると、未消化になってしまったフードを食後から数時間後に吐くことも少なくありません。
    子犬のうちは、1日3~4回に分けて食事を与えるようにしましょう。
    なお、複数回に分けて食事を与えても、1日の総摂取量が多すぎると子犬は軟便や下痢をしやすくなります。

    子犬が吐いた時に考えられる病気

    病気の可能性もあるため嘔吐物の状態や時間、回数の記録を
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    病気の症状のひとつとして子犬が吐くことも多いため、飼い主さんは嘔吐物をよく観察したり、嘔吐した時間や回数などを記録しておきましょう。

    嘔吐する病気(1)ウイルス感染症

    抵抗力の弱い子犬がかかると症状が重くなるウイルス感染症が、複数存在します。
    ひとつは、死亡率の高い犬パルボウイルス感染症。激しい嘔吐や下痢が主症状です。
    犬ジステンパーも、嘔吐や下痢を起こし、高熱、目ヤニ、鼻水なども見られます。
    成犬の場合は軽い胃腸炎で済む場合もありますが、子犬ではほかのウイルス感染症との複合感染で重症になる恐れがあるのが、犬コロナウイルス感染症です。
    いずれも、混合ワクチンで予防が可能なので、子犬を迎えたら、獣医師の指示どおりにワクチンプログラムを進めましょう。

    嘔吐する病気(2)消化器疾患

    消化器の病気で、子犬が吐くことも少なくありません。
    早朝など空腹時に嘔吐が見られるのが、逆流性胃炎(胆汁嘔吐症候群)です。
    胃が空っぽになると、胆汁が胃粘膜を刺激して吐き気を引き起こします。
    胃液の白い泡や黄色の胆汁だけを吐くのが、胆汁嘔吐症候群の特徴です。
    朝方に吐く子犬には、夜中にも少量のドッグフードを与えるのが対処法になります。
    吐いた液体が茶色い場合は、血液が酸化したものが混じっていると考えられます。
    急性胃腸炎などが疑われるので、早めに獣医師に相談を。

    明らかな原因はわかっていませんが、食事内容の急な変更や異物誤飲などが引き金になる可能性があるのが、急性膵炎です。
    繰り返す嘔吐やお尻を高く上げて痛みをしのごうとする“祈りのポーズ”が特徴である急性膵炎の場合、早期に治療が開始できないと命を失う危険性があるので注意が必要です。

    嘔吐する病気(3)中毒

    犬が中毒症状を起こす食べ物(ブドウ、キシリトール、チョコレート、タマネギ、ネギなど)や植物(シクラメン、ポインセチア、アイビー、カラーなど多数)を口にしてしまった場合、嘔吐が現れることが多くなります。
    飼い主さんに心当たりがあるならば、早急に動物病院を受診してください。

    子犬が吐いた時の対処法

    子犬が吐いたらまずはゆっくり休ませてあげることが大事
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    子犬が吐いたら、まずはサークルやクレートに子犬を入れてゆっくり休ませてあげてください。
    興奮状態にあり動き回ると、吐きやすくなるからです。

    また、水を飲んでは吐くことを何度も続ける子犬もいます。
    その場合、子犬を静かに過ごさせつつ水を入れたボウルを一時的に下げ、呼吸や動きが落ち着いたらまた水を飲ませるようにしましょう。

    ウイルス感染症の疑いがあるならば、すぐに嘔吐物を片づけて、同居犬が口にしないように気をつけるのも大切です。

    どんな時に病院に行けばいいか

    嘔吐を繰り返したり、異物誤飲の心配がある場合は動物病院へ
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    吐いたあとの子犬が元気であれば問題はありませんが、もし元気がなく、嘔吐を繰り返すようであれば病院に連れて行きましょう。
    嘔吐が続くと体力を消耗して子犬が弱ってしまうので、早めに栄養補給をしてあげるといった対処が必要になります。
    動物病院での診察をしやすくするため、子犬の吐しゃ物の写真をスマホなどで撮影しておくと良いでしょう。

    また、吐く動作をしているのに吐けないでいる、腹部を波打たせながらを苦しそうに吐く動作をするといった様子が見られる場合、異物誤飲をしている可能性があります。
    腸閉塞を起こすと命に関わります。実際に吐いていなくても、早急に獣医師に診てもらってください。

    子犬が吐かないように気をつけること

    子犬の食事は回数を分ける、給水器で一気飲みを防ぐなど工夫を
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    消化器の機能が未発達の子犬は吐きやすいので、食事は1日3~4回に分けるのがベストです。
    早食いや水の一気飲みもさせないように、食器や給水器で工夫をしましょう。
    食後はすぐに遊んだり散歩に出たりせず、数時間は静かに休ませてあげてください。

    散歩中も、昆虫や草などを口にしやすいので、飼い主さんがしっかり子犬の動きをコントロールして、危険なものを口にしないように防ぎたいものです。

    まとめ

    子犬が嘔吐後に元気がない場合は早めに獣医師へ
    pixta_69191460

    自分の身体機能を正常に保つため、犬は生理現象でよく吐きます。
    消化器が未発達な子犬は、成犬よりも嘔吐しがちです。
    吐いたあと、または嘔吐物がなくても吐き気が続く子犬に元気がないようであれば、病気の可能性があるので早急に動物病院へ。

    飼い主さんの正しい知識と早めの対処で、愛犬の健康を守ってあげてくださいね。

    • メインビジュアルは、イメージ(pixta_74166744)です。
    ライター:臼井 京音
    監修者:箱崎 加奈子(獣医師)

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