
犬はなぜ台風や雷雨を怖がるのか

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動物は自分の命を守るため、生命に危険を及ぼす対象を本能的に“怖い”と感じるようにできています。
人間も犬も、雷に打たれると命を落とします。また、強風で木が倒れたり物が落ちてきたりしても、命を失う危険性があります。
雷や風が怖いと感じるのは、多くの動物にとって当然のことなのです。
台風による雷雨やゲリラ豪雨の際は、雷が鳴ることが多々。
犬たちは恐らく、激しい雨音などを聞くと「雷が落ちるかも!」と本能的に察知して怖くなるのでしょう。
犬が台風を怖がっているときはどうすれば良いか

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愛犬が風雨や雷雨を怖がり始めると、まずは震えるかと思います。
ハァハァと荒い呼吸をして、カーペットやトイレシーツを掘ったり、ソファやベッドの下に隠れたり、窓のない脱衣所や浴室に避難するかのように逃げ込んだりもするでしょう。
飼い主さんのそばで吠えるなどして、抱っこや助けを求める犬もいます。
このような愛犬の様子を見ていると、なんとか恐怖心を取り除いてあげたいと思うのではないでしょうか。
その対策を紹介します。以下の対策を複数同時に行うと、さらに効果的でしょう。
対策(1)音で紛らわす
雷や風の音を怖がっている場合、それらが聞こえづらくなるような音を流して、愛犬の気持ちを紛らわせると良いでしょう。
大音量でテレビやラジオをつける、音楽を流すなどするのが対策のひとつです。
対策(2)きつい洋服を着せる
犬には、ぎゅっとホールドされると気持ちが落ち着く習性があります。
それを利用して、欧米では“サンダー(雷)シャツ”と呼ばれるような犬用の衣類も販売されています。
日頃から洋服を着慣れている愛犬には、ホールド感が強いきつめの洋服を着せてあげるのも、恐怖心を軽減させる手助けになるでしょう。
対策(3)カーテンと窓を閉める
雷雨の際、稲妻やピカッと空が光るのを見て怖がる犬も少なくありません。
一旦、怖がり始めてしまった愛犬を落ち着けるのは、むずかしいものです。
台風や雷雨の通過時間帯が予測できる場合、愛犬の行動変化に備えて、窓やカーテンを閉めておくのをおすすめします。
対策(4)散歩を控える
愛犬が普段は雨でも楽しく散歩をしているとしても、台風の際は安全面を考えて控えておくのがベター。
外出時に急な強風や雷で怖い思いをしてしまうと、その後は雨の日の散歩を嫌がるようになってしまうかもしれません。
- メインビジュアルは、イメージ(pixta_60736981)です。