ANA Inspiration of Japan

好奇心を刺激する、旅と日常にまつわるWebマガジンライフスタイルマガジン ANA Travel & Life (トラベル アンド ライフ)

絵の具をとかしたような色の池?
幻想ブルーの謎を追って北海道へ!

2015.07.30ANA×TripAdvisor - クチコミの真相FILE -

14:00 いよいよ対面、美瑛・白金「青い池」!

富良野から車を走らせること50分。野趣あふれる、緑ゆたかな白金の森に到着です。
富良野から車を走らせること50分。
野趣あふれる、緑ゆたかな白金の森に到着です。

「青い池」のパーキングエリアから伸びる遊歩道を歩いていきましょう。

まもなく、右手からチラチラと青い光が……!
まもなく、右手からチラチラと青い光が……!
ついに姿を現した「青い池」! コバルトブルーの水中で、カラマツの樹々が立ち枯れています。
ついに姿を現した「青い池」! コバルトブルーの水中で、カラマツの樹々が立ち枯れています。

「あれ、この景色、どこかで……」と思った方は、もしかしたらMacユーザーかもしれません。実はこの「青い池」、Apple社がMac Book Proの壁紙に選んだことで世界的にも有名な場所なのです。

それにしても幻想的なブルー! クチコミ通り、絵の具を溶かしたような乳青色です。
それにしても幻想的なブルー!
クチコミ通り、絵の具を溶かしたような乳青色です。

この青さ、水に秘密があるのでしょうか? 池の水を汲んでみました!
(※特別な許可を得て行っています。良い子のみなさんは真似しないでくださいね)

あれ!? 池じゃあんなに青いのに、汲むとまったく青くない!?
あれ!? 池じゃあんなに青いのに、汲むとまったく青くない!?

ますます深まる青の謎。詳しく調べるべく、市販の“水質検査キット”を使ってみましょう。

リトマス試験紙は変化なし……。どうやら水は酸性でもアルカリ性でもない、中性のようです。
リトマス試験紙は変化なし……。
どうやら水は酸性でもアルカリ性でもない、中性のようです。
試薬は亜鉛をちょびっと検出しただけで、ほかはまったく反応なし。む、無念!
試薬は亜鉛をちょびっと検出しただけで、ほかはまったく反応なし。む、無念!

化学者じゃない己の無力をかみしめて水質検査、終了。今のところ、収穫ゼロの調査班……これでは家に帰れません。詳しい話を聞くべく、「白金観光センター」へと向かいました。

15:00 白金温泉街にある「白金観光センター」で聞き込みスタート!

「『青い池』が青い理由!?」突然現れた調査班に驚きつつ、やさしく答えてくれる「美瑛町観光協会 観光案内員」の中村さん。
「『青い池』が青い理由!?」突然現れた調査班に驚きつつ、やさしく答えてくれる「美瑛町観光協会 観光案内員」の中村さん。

「青い池がブルーになる理由は、実はまだ解明されていないのです。ただ、北海道の開発局によれば、この青い池は『白ひげの滝』を源流とする『ブルーリバー(美瑛川)』とつながっていて、アルミニウムをはじめとするたくさんの鉱物成分が含まれているそうなのです」

「青い池」とつながっているという「ブルーリバー」も、負けず劣らずの青さ!
「青い池」とつながっているという「ブルーリバー」も、負けず劣らずの青さ!

「鉱物成分の一つであるアルミニウムは、水に溶けることで“水酸化アルミニウム”になり、コロイドという粒子の状態に姿を変えます。その目に見えない細かい粒が、太陽光を反射することで青く見えるといわれているんですよ」

そもそも「青い池」は、十勝岳噴火に備えた砂防ダムをつくるために、美瑛川の水をせきとめる必要があり、臨時の貯水地として誕生したものなんだそう。だから川と池がつながっていたんですね。
そもそも「青い池」は、十勝岳噴火に備えた砂防ダムをつくるために、美瑛川の水をせきとめる必要があり、臨時の貯水地として誕生したものなんだそう。だから川と池がつながっていたんですね。

「季節や天候、時間帯によってもブルーの濃さが変わります。もっとも濃い青色がみられるのは、晴天が続いた日中ですね。逆に、雪解け水が入り込む春先や、雨水が大量に流れ込むような雨天の時は、水中の鉱物成分が薄まってしまうのか、きれいなブルーにはなりにくいようです」

白金観光センター
住所:北海道上川郡美瑛町白金温泉 電話:0166-94-3025
営業時間:10:00~16:30(4・11月)、9:00~17:00(5~10月)
定休日:期間中無休、年末年始休館
HP:http://www.biei-shiroganeonsen.com/

15:30 美瑛川の源流「白ひげの滝」へ行ってみよう

白金観光センターからすぐ近くの白ひげの滝へ。ブルーリバー橋から眺めることができます。
白金観光センターからすぐ近くの白ひげの滝へ。ブルーリバー橋から眺めることができます。

「青い池」へと流れ込む水の源流となっているのが「白ひげの滝」。この滝は、日本では珍しい伏流水(※)の滝で、溶岩層の裂け目から流れ出ているんだそうです(※山麓や河川の浅いところを流れている地下水のこと)。

標高640m、落差30mの滝はまさに“白いひげ”! 水は、落ちるそばからコバルトブルーに変わります。
標高640m、落差30mの滝はまさに“白いひげ”! 水は、落ちるそばからコバルトブルーに変わります。

「白金地区は古来から温泉が湧き出る土地で、イオウや石灰成分なども豊富です。こうした成分が川底の石や岩を白くして、水の青さをより引き立てているのかもしれませんね」(中村さん)

ANA×TripAdvisor - クチコミの真相FILE -

クチコミの真相

  • 「青い池」は本当に、絵の具を溶かしたようなブルーの池だった!
  • 青さのヒミツは、十勝岳連峰を流れる伏流水。
    鉱物成分が水中にたっぷり含まれているときほど青く見えやすく、晴れの日が続いているタイミングが狙い目だ!