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まるでドイツ!東京近郊で楽しめるクリスマスマーケット

2017.12.07ANAオリジナル

ANAオリジナル
まるでドイツ!東京近郊で楽しめるクリスマスマーケット

クリスマスの雰囲気が味わえるイベントとして人気の「クリスマスマーケット」。アドベント期間(待降節。クリスマスの前約3週間のこと)に行われ、オーナメントやキャンドル、シュトーレン、グリューワイン(ホットワイン)など、クリスマスにまつわる屋台が並びます。日本でも冬の風物詩になりつつあるクリスマスマーケットのなかでも、東京近郊で開催される代表的なマーケットを紹介します。さらに、ドイツ観光局のかたに本場ならではの楽しみかたも教えてもらいました。

Text by
Natsuki Kawasaki(minimal)

木のぬくもり、光のぬくもり、家族のぬくもり、地域のぬくもり
東京クリスマスマーケット2017/日比谷公園

日比谷公園といえば、ライブやフェスティバルなどが開催されるイベントの聖地。「東京クリスマスマーケット」は、2015年初開催とまだ歴史は浅いながら、ドイツの本場さながらの雰囲気があります。昨年に引き続き、ドイツ・ザイフェンから高さ14mの「クリスマスピラミッド」が上陸。そのほか、クリスマスリースの小道やクリスマスピラミッドが撮影できるフォトスポットも登場します。今年は規模を拡大し、34店舗が並びます。

おもちゃづくりの街として知られるドイツ・エルツ地方のザイフェンからやってくるクリスマスピラミッド
おもちゃづくりの街として知られるドイツ・エルツ地方のザイフェンからやってくるクリスマスピラミッド

シンボルとなるクリスマスピラミッドは、クリスマスツリーの原型とも言われています。日比谷公園に展示されるクリスマスピラミッドは、ドイツ・ドレスデンのクリスマスマーケットに設置されるものと同じ。世界最大級の巨大木工工芸品が都会のど真ん中にそびえ立ちます。

クリスマスに食べられる伝統的なドイツのお菓子「シュトーレン」。1カット(約525円、1g=15円)でも販売
クリスマスに食べられる伝統的なドイツのお菓子「シュトーレン」。1カット(約525円、1g=15円)でも販売

クリスマスの定番、シュトーレンやグリューワインも楽しみたいところ。東京クリスマスマーケット2017では、オリジナルカップでグリューワインを味わえます。スパイスのきいた甘さが寒い冬にぴったり。伝統菓子やソーセージ、スープなどの屋台も充実していて、目移りしてしまいそう。

ドイツ・エルツ地方にあるザイフェンのオーナメントも直輸入販売
ドイツ・エルツ地方にあるザイフェンのオーナメントも直輸入販売

お香を入れると口から煙を出す煙出し人形やくるみ割り人形など、手づくりのぬくもりが感じられる木製のおもちゃは、眺めているだけでも楽しいもの。お気に入りを探して、お家に飾ってみるのもすてきですね。
また、ドイツ楽団やゴスペルグループによるライブ、キャンドルやスノードームをつくるワークショップも多数開催。クリスマスの楽しさがぎゅっと詰まったマーケットです。

東京クリスマスマーケット2017
会場:日比谷公園 噴水広場
開催期間:2017年12月15日(金)~12月25日(月)
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)※雨天時も開催(荒天時は中止になる場合があります)
アクセス:東京メトロ日比谷線・千代田線日比谷駅A14出口より徒歩約1分
URL:https://tokyochristmas.net

六本木の街がクリスマスに包まれる
Artelligent Christmas 2017/六本木ヒルズ

毎年約700万人もの人が訪れる六本木ヒルズのクリスマスイベントでは、六本木けやき坂通りのイルミネーションをはじめ、さまざまな催しが行われます。今年で開催11年目を迎えるクリスマスマーケットは、国内有数の老舗マーケット。世界最大と言われるドイツのマーケットを再現しています。

大屋根プラザで開かれるクリスマスマーケットは、天候を気にせず楽しめます。駅直結なのもうれしい
大屋根プラザで開かれるクリスマスマーケットは、天候を気にせず楽しめます。駅直結なのもうれしい

伝統的なクリスマスアイテムを扱うクリスマス専門店「ケーテ・ウォルファルト」からの輸入品をはじめ、1,000種類以上ものクリスマス雑貨が並びます。生のもみの木やポインセチアなどを販売する「もみの木ショップ」も登場。また、グリューワインやソーセージなど、本格的なドイツ料理が楽しめます。六本木ヒルズアリーナでは、有名アーティストが登場する毎年恒例のコンサートや、クリスマスを祝うイベントが開催されます。

白色と青色のLEDによる“SNOW&BLUE”が放つ洗練された都会的なイルミネーション
白色と青色のLEDによる“SNOW&BLUE”が放つ洗練された都会的なイルミネーション

六本木けやき坂通りでは、寒色系と暖色系、2つの光が灯る400mの「けやき坂イルミネーション」が。けやき坂通りの中央に位置するブリッジのうえは、東京タワーと一緒にこのイルミネーションを撮影できる絶好のフォトスポット。もちろん、六本木ヒルズ内にも、新感覚のクリスマスツリーやイルミネーションなど、五感を刺激するハイクオリティーな装飾がいっぱいです。

Artelligent Christmas 2017
会場:六本木ヒルズ施設内(六本木けやき坂通り、66プラザ、ウェストウォーク、六本木ヒルズアリーナ、大屋根プラザなど)
クリスマスマーケット開催期間:2017年11月25日(土)~12月25日(月)
営業時間:11:00~21:00(金土・祝日前は22:00まで)
アクセス:東京メトロ日比谷線六本木駅から直結
URL:http://www.roppongihills.com/sp/christmas/2017/

大人の街、恵比寿で楽しむクリスマス
WINTER ILLUMINATIONS 2017/恵比寿ガーデンプレイス

世界最大級のバカラのシャンデリア目当てに訪れる人も多い、恵比寿ガーデンプレイスのクリスマスイベント。18回目を迎える「Baccarat ETERNAL LIGHTSー歓びのかたちー」の今年のテーマは「timelessー時代を超えた永遠の価値ー」。クリスマス マルシェは恵比寿ガーデンプレイスの時計広場で開催され、クリスマス雑貨はもちろんのこと、フードやドリンクのお店が軒を連ねます。

クリスタル独特の透明感を持った、華麗で正統派なデザインのバカラのシャンデリア
クリスタル独特の透明感を持った、華麗で正統派なデザインのバカラのシャンデリア

センター広場に飾られるのは、フランス・バカラが制作したシャンデリア。高さ約5m、幅約3m、クリスタルパーツ総数8,472ピース、ライト総数250灯という、世界最大級を誇る傑作です。その圧倒的な存在感と光は、見る人を虜にします。

無数の光を楽しむことができる、高さ約10mのクリスマスツリー
無数の光を楽しむことができる、高さ約10mのクリスマスツリー

時計広場では、総数約10万球ものイルミネーションが会場を包み、高さ約10mのクリスマスツリーが上品な雰囲気を演出します。クリスマスイルミネーションやマルシェを楽しんだ後に、今年8月末にリニューアルオープンした恵比寿ガーデンプレイスタワー38・39階の「TOP of YEBISU」で、東京の夜景を眺めながら食事を楽しむのもいいかも。

WINTER ILLUMINATIONS 2017
会場:恵比寿ガーデンプレイス
開催期間:2017年11月3日(金)~2018年1月8日(月)、クリスマス マルシェ 2017年11月3日(金)~12月25日(月)
ライトアップ時間:バカラ シャンデリア 12:00~24:00、イルミネーション 16:00~24:00
クリスマス マルシェ営業時間:12:00~20:00
アクセス:JR恵比寿駅東口から徒歩5分
URL:https://gardenplace.jp/special/2017christmas/

今年はドイツ・ケルンのクリスマスマーケットを再現
クリスマス マーケット in 横浜赤レンガ倉庫

デート&夜景スポットとして定番人気の横浜みなとみらい。横浜市がドイツ・フランクフルトと姉妹都市であることから、本場さながらのクリスマスマーケットを開催しています。毎年違うテーマで構成される会場アートの質の高さはピカイチ。ドイツとゆかりの深い横浜市だからこその心意気を感じます。

ドイツ・ケルンのクリスマスマーケットを再現(イメージ)。横浜赤レンガ倉庫は、ドイツの建築様式を取り入れた歴史的建造物でもある
ドイツ・ケルンのクリスマスマーケットを再現(イメージ)。
横浜赤レンガ倉庫は、ドイツの建築様式を取り入れた歴史的建造物でもある

8回目の開催となる今年は、ドイツ・ケルンのクリスマスマーケットを再現。ドイツ観光局のかたも「ドイツ・ケルンのマーケットは、ライトアップされた世界遺産の大聖堂の前で行われるため、一番印象深い」と称賛するほど。

横浜赤レンガ倉庫が描かれた、ブーツ型のオリジナルマグカップ
横浜赤レンガ倉庫が描かれた、ブーツ型のオリジナルマグカップ

ドイツから輸入した24台のヒュッテ(木の小屋)が並ぶマーケットでは、クリスマス雑貨やドイツ料理を提供。クリスマスマーケットの定番フードに加え、今年はドイツの郷土料理ザワーブラーテンや、古くからドイツ人に親しまれているジビエ料理が食べられます。また、約20種類のグリューワインも販売。自分好みの味を探してみてはいかがでしょうか。

赤と緑を基調としたクリスマスカラーの装飾を施したクリスマスツリーは、約12mの巨大な本物のモミの木を使用
赤と緑を基調としたクリスマスカラーの装飾を施したクリスマスツリーは、約12mの巨大な本物のモミの木を使用

会場を見渡すようにそびえ立つクリスマスツリー。無数の光がより一層クリスマスムードを高めてくれるでしょう。クリスマスツリーと並木道の装飾は、昨年に引き続き洗練されたアレンジメントで人気のフラワーショップ「サンジョルディフラワーズ ザ・デコレーター」がプロデュースしています。並木道をゆっくり散策できるのも、このクリスマスマーケットの魅力のひとつです。

クリスマス マーケット in 横浜赤レンガ倉庫
会場:横浜赤レンガ倉庫イベント広場
開催期間:2017年11月25日(土)~12月25日(月)
時間:11:00~22:00(12月16日~25日23:00まで)
アクセス:横浜高速鉄道みなとみらい線馬車道駅・日本大通り駅から徒歩約6分
URL:https://www.yokohama-akarenga.jp/christmas2017/

ゲミュートリッヒな空間を目指して
さいたま新都心けやきひろばクリスマスマーケット2017

さいたまスーパーアリーナに隣接し、駅直結と好立地のさいたま新都心けやきひろば。ここで行われるクリスマスマーケットは、2017年で5回目を迎えます。テーマは、ドイツ語で「居心地のよい」を意味する「ゲミュートリッヒ」な空間。

けやきの木に施されたイルミネーションの下で行われるマーケット
けやきの木に施されたイルミネーションの下で行われるマーケット

メイン会場は、約150本のけやきの木に施されたイルミネーションが壮観なけやきひろば2階。注目は、ヨーロッパを中心にバイヤーが厳選した輸入雑貨がずらりと並ぶセレクトマーケットです。ここでしか手に入らないアイテムをお見逃しなく。

クリスマス飾りづくり、スノードーム、キャンドルづくりなど、子どもから大人まで楽しめるワークショップもたくさん
クリスマス飾りづくり、スノードーム、キャンドルづくりなど、子どもから大人まで楽しめるワークショップもたくさん

スペシャル企画として、ドイツの自動車メーカー・フォルクスワーゲンが、信号機をモチーフにしたベルリンの人気キャラクター「アンペルマン」とコラボレーションして、アンペルマンカフェを出店。本場ドイツと提携したイベントはもちろん、本格的なドイツ料理なども楽しめる、盛りだくさんのマーケットです。

さいたま新都心けやきひろばクリスマスマーケット2017
会場:さいたま新都心けやきひろば
開催期間:2017年11月25日(土)~12月25日(月)
時間:月~金15:00~20:00、土、日・祝日11:00~21:00
アクセス:JR京浜東北線・上野東京ラインさいたま新都心駅から徒歩3分
URL:https://www.saitama-arena.co.jp/event/illumination2017/market/

ドイツ観光局のかたに聞きました!
クリスマスの国・ドイツでの本場の楽しみ方

ひと切れずつ食べるシュトーレンや、毎日ひとつずつ開いていくアドベントカレンダーなど、クリスマスを心待ちにする習慣のあるドイツの人たち。本場ドイツではどのようにマーケットを楽しんでいるのでしょう。ドイツ観光局広報担当の大畑さんに伺いました。

中世以来の荘厳な雰囲気を楽しむ本場のクリスマス

ドイツでも最も有名なニュルンベルクのマーケット。城壁に囲まれた旧市街が光に包まれる
ドイツでも最も有名なニュルンベルクのマーケット。城壁に囲まれた旧市街が光に包まれる

「ドイツではどの都市でも、旧市庁舎や大聖堂などの歴史的建造物が集まる中央広場でマーケットが開催されます。日本のようにモダンな都市で楽しむクリスマスもすてきですが、中世以来の厳かな雰囲気を楽しむのが本場ドイツのクリスマスなんです」(大畑さん)

違いを楽しみながら、マーケットをはしご

ドイツ国内だけでも2,500カ所で開催されているという、本場のクリスマスマーケット。当然、都市ごとにデコレーションやフードに特色があります。各地のマーケットを散策し、その違いを味わうのがおすすめの楽しみ方なんだとか。

「デコレーションにはその地方の特産品が活かされています。たとえば、ドレスデンなら木工で名高いエルツ地方産の巨大なクリスマスピラミッドがメインになります。シュヴァルツヴァルト(黒い森)の東に位置する都市シュトゥットガルトでは、屋台の屋根がこの黒い森のもみの木で飾られます」

もみの木でふちどられた屋台の装飾が特徴的な、シュトゥットガルトのクリスマスマーケット
もみの木でふちどられた屋台の装飾が特徴的な、シュトゥットガルトのクリスマスマーケット

ソーセージとグリューワインははずせない!

クローブ、シナモン、オレンジピールなどのスパイスの調合もさまざまなグリューワイン
クローブ、シナモン、オレンジピールなどのスパイスの調合もさまざまなグリューワイン

「散策で雰囲気を味わったあとの楽しみはもちろん、ソーセージとグリューワインです」

「グリューワインは街ごとに違う陶器やガラスの力ップで供されるのが一般的です。コップは持ち帰ることができるので、クリスマスの思い出にコレクションする人も多いですね。ソーセージも地方ごとに特色があるので、日本のクリスマスマーケットでもどんなものがあるか注目してみてください」

屋台に多いブラートヴルスト(焼きソーセージ)。※写真は日比谷公園のソーセージ
屋台に多いブラートヴルスト(焼きソーセージ)。※写真は日比谷公園のソーセージ

中世以来の伝統を持つ、ドイツのクリスマスマーケットの魅力が伝わってきますね。最後に大畑さん自身が体験されたベストワンのクリスマスマーケットを伺いました。

世界最大の大聖堂の前で開かれるケルンのマーケット

「私個人が体験したマーケットで最も印象深いのはケルンです。世界遺産にもなっている大聖堂の前でマーケットが開かれていました。ライトアップされた大聖堂を見上げたときの、その荘厳さには圧倒されました」

世界最大のケルン大聖堂がマーケットに彩られる
世界最大のケルン大聖堂がマーケットに彩られる

いつか本場でほんものを見たいけれど、まずは…

実はお話に出てきたドレスデン、シュトゥットガルト、ケルンはいずれも今回紹介した東京近郊のクリスマスマーケットでモチーフにされています。本場を知る大畑さんの目から見て、いかがでしょうか?

「どのクリスマスマーケットも本場の雰囲気を再現していて、私も大変楽しめます。東京近郊で楽しんだ後は、ぜひドイツで本場のクリスマスマーケットを味わってください」

ありがとうございました! いつかはドイツで、まずは東京近郊で。大切な人や友人、家族とクリスマスマーケットへ足を運んで、すてきな冬の思い出をつくってみてはいかがでしょうか。