北海道 千歳市・支笏湖

Kenji Nishi Photo

世界に誇れるロケーションと美しい鱒たちの湖

折りのパワーを持つ魚が泳ぐ

人口194万を超える北の道都、札幌市近郊の空の玄関口である新千歳空港。そこからクルマで約40分と至近ながら、今も鬱蒼とした森に囲まれている支笏湖は、北海道を訪れてすぐ、あるいは空いた時間帯でもぶらりと立ち寄れるのがうれしい。そんな支笏湖だが、清澄な湖水は訪れる者を魅了し、透明度の高さは神秘の湖として知られる摩周湖にも匹敵するほど。2008年に漁業権が設定されたヒメマス以外の魚は定期的には放流されていないが、ルアーフィッシングやフライフィッシングのファンが追い求める鱒の仲間(トラウト)は自然繁殖で世代を繋いでおり、その美しさは広い北海道の中でも格別なことで知られる。さらに、釣れる魚の力強さも超一級で、「支笏湖のトラウトが一番強い」と言うベテランの釣り人は少なくない。

ヒメマス以外は定期的には放流されていない支笏湖において、これからも見事なトラウトに出会うには確実なキャッチ&リリースが欠かせない

ヒメマス以外は定期的には放流されていない支笏湖において、これからも見事なトラウトに出会うには確実なキャッチ&リリースが欠かせないKenji Nishi Photo

  • 10月下旬に出た80cmに迫るグッドサイズ。オスのブラウントラウトはしゃくれた顔つきがかっこいい。秋のグッドコンディションはよく引く10月下旬に出た80cmに迫るグッドサイズ。オスのブラウントラウトはしゃくれた顔つきがかっこいい。秋のグッドコンディションはよく引くKenji Nishi Photo
  • 11月以降は低水温に強いアメマスもロッドを絞り込んでくれる。最近は以前よりもグッドサイズの釣果がよく聞かれる11月以降は低水温に強いアメマスもロッドを絞り込んでくれる。最近は以前よりもグッドサイズの釣果がよく聞かれるKenji Nishi Photo

気の魚は2種類

メインターゲットはニジマスとブラウントラウト。ここ数年、ニジマスは70cmオーバー、ブラウントラウトは80cmオーバーがあがっていて、モンスタークラスを追う夢もある。また、独自の進化を遂げているといわれるアメマスも近年は大型がねらえ、50cmクラスも期待できる。ちなみに、ヒメマス以外のトラウト釣りは遊漁料がかからない。自然繁殖に頼っている現状に加え、限りなく澄んだ湖水が攻略を難しくさせるが、それも支笏湖の釣りの面白さ。トラウトは意外に岸近くを回遊していて、釣り始めはウエーディングせず、手前をきっちり探ることを心掛けたい。

50cmオーバーのニジマスはヒット直後から沖に突っ走る。そのスピードとパワーは特筆もの。秋に釣れる魚体は美麗の一語に尽きる

50cmオーバーのニジマスはヒット直後から沖に突っ走る。そのスピードとパワーは特筆もの。秋に釣れる魚体は美麗の一語に尽きるKenji Nishi Photo

  • 12月上旬にキャッチされた85cmのモンスターブラウン。支笏湖なら、このサイズが夢で終わらない。90cmアップの実績もある12月上旬にキャッチされた85cmのモンスターブラウン。支笏湖なら、このサイズが夢で終わらない。90cmアップの実績もあるKenji Nishi Photo
  • 晩秋はヒメマスの産卵期。ふ化場施設近くの湖岸では、真っ赤な婚姻色に身を染めた魚体を見られるかもしれない晩秋はヒメマスの産卵期。ふ化場施設近くの湖岸では、真っ赤な婚姻色に身を染めた魚体を見られるかもしれないKenji Nishi Photo
  • 千歳川アウトレットの周辺。訪れるアングラーは少ないが、トラウトの回遊はある。ほかのポイントが混雑していたらのぞいてみては?千歳川アウトレットの周辺。訪れるアングラーは少ないが、トラウトの回遊はある。ほかのポイントが混雑していたらのぞいてみては?Kenji Nishi Photo

すすめのルアーとフライ

春から夏はセミを模したフライやトップウォータープラグで刺激的な釣りが楽しめるが、秋以降は沈めてねらう釣りがメインになる。フライは4~8番のストリーマー、ルアーは7~18gのジグやスプーンがオールマイティーに使える。なお、支笏湖にはワカサギが生息しておらず、トゲウオやカジカ、ウキゴリ、ウグイ、そしてエビなどが捕食対象と考えられている。そこでフライやルアーの色はそれらを意識して選ぶのもよいだろう。どちらかというとニジマスはフライで、ブラウントラウトはルアーでよく釣れている。

  • 右はストリーマー。カラーはオリーブ、ブラウン、ブラックが定番だが、チャートなどのアトラクター系も用意したい。左はウーリーバガーやソフトハックルのウエットフライ右はストリーマー。カラーはオリーブ、ブラウン、ブラックが定番だが、チャートなどのアトラクター系も用意したい。左はウーリーバガーやソフトハックルのウエットフライKenji Nishi Photo
  • ニジマスに有効なのは7~18gのスプーン。古くからアワビ貼りが威力を発揮している。ブラウントラウトには20g前後のジグやリップレスシンキングミノーを試してみたいニジマスに有効なのは7~18gのスプーン。古くからアワビ貼りが威力を発揮している。ブラウントラウトには20g前後のジグやリップレスシンキングミノーを試してみたいKenji Nishi Photo

北の不凍湖

支笏湖の最深部は363mで、秋田県の田沢湖に次いで全国2位。周囲41㎞に貯えられている莫大な水量も滋賀県の琵琶湖に次いで2位。そんな広大なフィールドのほとんどの場所でロッドを振ることができ、北海道ならではのスケールの大きさを実感できる。なお、支笏湖は結氷する湖がほとんどの道内において、一年を通じて氷が張らない"最北の不凍湖"でもある。手が痺れるような寒さのなかでもトラウトは釣れる。北海道旅行や札幌観光の予定に組み入れると、思わぬ結果が待っているかもしれない。

  • 12月上旬でも、湖岸はこんな景色になることもある。11月以降は防寒対策を万全にして挑みたい12月上旬でも、湖岸はこんな景色になることもある。11月以降は防寒対策を万全にして挑みたいKenji Nishi Photo
  • 丸駒温泉エリアでのヒットシーン。このエリアは厳寒期でも水温が高めで真冬も釣れる。ただし、温泉の敷地内には駐車しないこと丸駒温泉エリアでのヒットシーン。このエリアは厳寒期でも水温が高めで真冬も釣れる。
    ただし、温泉の敷地内には駐車しないことKenji Nishi Photo
  • 白く見えるのはすべて「ユキムシ」。冬が間近に迫ると湖岸全域で大発生することがある。ユキムシにライズする光景も見られる白く見えるのはすべて「ユキムシ」。冬が間近に迫ると湖岸全域で大発生することがある。ユキムシにライズする光景も見られるKenji Nishi Photo

この釣り場へのアクセス

支笏湖

新千歳空港からレンタカーを利用する場合、支笏湖まで約40分。新千歳空港から道道16号を進んで支笏湖温泉街に向かう。

釣り場情報

〈支笏湖/ヒメマス〉

※北海道内水面漁業調整規則により、サクラマスは4~5月禁漁。
※そのほかの魚はヒメマスのみ漁業権が設定され以下の遊漁規則がある。ニジマスとブラウントラウトは通年釣りが可能。

遊漁期間 6/1~8/31
遊漁時間 6月=3:00~19:30、7月=3:30~19:30、8月=4:00~19:00
遊漁料 船釣り1日1,540円、陸釣り1日770円
管轄漁協 支笏湖漁業協同組合(http://shikotsuko-gyokyo.org/
交通 新千歳空港から道道16号を進んで支笏湖温泉街まで約40分

※釣り場情報は2014年度のものです。

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