安全上のトラブルなど

 

  航空法に基づき国に報告している「航空機の正常な運航に安全上の支障を及ぼす事態(事故、重大インシデント、安全上のトラブル)」の概要です。
  【2012年04月01日〜04月30日】
発生
運航社 機種 出発地 目的地 概要 原因 処置
04/03 ANA B767-300 北京 羽田 着陸後、第2エンジンの逆推力装置が展開後格納できなかった。 逆推力装置を駆動する部品の作動不良であった。 不具合部品を交換した。
04/04 ANA B767-300 関西 羽田 進入降下中、右主脚に不具合を示す計器表示があった。 鳥衝突 損傷した部品を交換した。
04/04 ANA B747-400D - - 運航整備中、非常用位置識別装置の送信機能に不具合が発見された。 アンテナの不具合であった。 不具合部品を交換した。
04/05 ANA DHC-8-402 大阪 高知 離陸上昇中、前方貨物室のドアに不具合を示す計器表示があった。 ドアセンサーの不具合であった。 不具合部品の交換およびセンサーの調整を実施した。
04/09 ANA B767-300 羽田 福岡 進入降下中、航空機衝突防止装置の回避指示に従って回避操作を行った。 注1参照 注1参照
04/10 ANA A320-200 大阪 福岡 運航整備中、一部の乗客用の酸素マスクが正常に落下しない状態であることを発見した。 酸素マスク収納扉を作動させる部品の不具合であった。 不具合部品を交換した。
04/11 ANA B767-300 鹿児島 羽田 離陸上昇中に被雷し、後方胴体の一部を損傷した。 被雷 損傷した部位の点検・修理をした。
04/13 ANA B737-700 宮古 那覇 巡航中、左右燃料タンクの燃料量に運用限界を超過する差異が一時的に生じた。 出発前の燃料搭載時に左右の差があった。 左右差がある場合の手順を実施し、左右差を解消した。
04/13 ANA B737-800 - - 定時整備中、一部の乗客用の酸素マスクが正常に落下しない状態であることを発見した。 酸素マスク収納扉を作動させる部品の不具合であった。 不具合部品を交換した。
04/17 ANA B777-200 函館 羽田 進入降下中に被雷し、左翼端および機首レドームの一部を損傷した。 被雷 損傷した部位の点検・修理をした。
04/20 AJX B767-300 ホーチミン 成田 着陸時、最大着陸重量を超過した。 巡航中、急病人が発生したため、管制上の優先権をリクエストし引き返した。 着陸後、機体点検を実施し、異常がないことを確認した。
04/20 ANA B767-300 シンガポール 成田 離陸上昇中、主脚および主脚扉に不具合を示す計器表示があった。 主脚を作動させる部品の一時的な作動不良と考えられる。 不具合が推定される部品を交換した。
04/22 AKX B737-500 那覇 石垣 着陸後、第1エンジンの逆推力装置が展開しなかった。 逆推力装置を制御する部品の一時的な不具合と推測される。 作動確認を実施した。
04/22 AKX B737-500 那覇 石垣 着陸後、第1エンジンの逆推力装置が展開しなかった。 逆推力装置を制御する部品の一時的な不具合と推測される。 関連する部品を交換した。
04/23 ANA B777-200 大阪 羽田 進入降下中に被雷し、機首レドームの一部を損傷した。 被雷 損傷した部品を交換した。
04/23 ANA B767-300 富山 羽田 進入降下中、機首レドームと翼前縁高揚力装置の一部を損傷した。 鳥衝突 損傷した部位を交換した。
04/25 AKX B737-500 那覇 石垣 着陸後、第1エンジンの逆推力装置が展開しなかった。 逆推力装置を制御する部品の一時的な不具合と推測される。 不具合が推定される部品を交換した。
04/26 ANA B767-300 那覇 高松 着陸後、第2エンジンの逆推力装置が展開しなかった。 逆推力装置を駆動する部品の作動不良であった。 不具合部品を交換した。
04/27 ANA B767-300 羽田 神戸 着陸後、第2エンジンの逆推力装置が展開後格納できなかった。 逆推力装置を駆動する部品の作動不良であった。 不具合部品を交換した。
04/29 ANA B767-300 小松 羽田 巡航中、燃料バランスの運用限界値を超えた警告表示があった。 左右の燃料タンクをつなぐ制御弁のスイッチの位置が適していなかった。 左右差がある場合の手順を実施し、左右差を解消した。
04/29 AKX DHC-8-402 中部 新潟 進入降下中、航空機衝突防止装置に不具合を示す計器表示があった。 航空機衝突防止装置に関連する部品の作動不良であった。 不具合部品を交換した。
04/30 ANA B767-300 大阪 仙台 離陸上昇中、航空機衝突防止装置の回避指示に従って回避操作を行った。 注1参照 注1参照
注1: TCAS(航空機衝突防止装置)は、周囲を飛行する航空機が定められた距離よりも接近する可能性がある場合、パイロットに危険を知らせ、回避操作を自動的に指示するものです。
TCASは、通常の管制指示に従った正常運航においても、相手機との位置や速度関係によって回避指示(RA:Resolution Advisories)が作動することがあります。
注2:

GPWS(対地接近警報装置)は、パイロットが気付かないまま航空機の高度が低下したり、山に異常接近した場合、警報を発する装置です。
GPWSは、通常の管制指示に従った正常運航においても、地上の障害物や地形の特性により、警報が発せられることがあります。