AIRPLANE1964年2023/04/06更新
日本の高度経済成長期真っただ中であった1960年から1964年の間、全日空では東京-大阪線の旅客需要が増え続ける一方で、東京-札幌線の不振が経営基盤を揺るがすほどになっていた。
加えて東京-福岡、大阪-福岡などの新しい幹線の開設に備え、国内線にジェット機を導入することを決めた全日空は、2つの候補機のうちボーイング727を選定した。
当時の日本では、ボーイング機を採用している航空会社はまだなかったため、全日空が日本で初めてボーイング機を導入したということになる。
1964年5月。全日空はボーイング727-100をリースし東京-札幌間に華々しく日本デビューさせた。
そして翌年4月には自社機を東京-大阪間に投入し、本格的な国内線のジェット化をスタートさせた。
4年後の1969年には激増した旅客への対応として、727-100の胴体を約6m引き延ばし178席仕様にした727-200が導入され、727-100と併せて30年近くにわたり主力機として活躍した。