2025/08/28更新
ボーイング777が滑走路に現れると、その大きさや迫力に目を奪われます。その一方で、機体を支える足元にも、大きな役割があることをご存じでしょうか。
ボーイング777のメインギア(主脚)に左右それぞれ6輪、合計12本のタイヤが備えられています。加えてノーズギア(前脚)に2本のタイヤがあり、合わせて14本のタイヤで機体を支えています。この多くのタイヤが、ボーイング777の高い運航性能を支える重要な要素となっているのです。
たとえば、国内線仕様のボーイング777-200は、滑走路長が2,000mと比較的短い富山空港への離着陸実績があり、また近年では石垣空港にも就航しています。
一方で、国際線仕様のボーイング777-300ERは、最大着陸重量が約250トン(ボーイング777-200は約200トン)にも及びます。これにより着陸進入時の速度は速くなりますが、それでも滑走路内で安全に停止することが可能です。
この高い制動性能の背景には、12本のメインギアタイヤに搭載された強力なブレーキシステムの存在があります。進入速度が速くても、十分な制動力を発揮し、安全な着陸と停止を実現しているのです。
このように、ボーイング777の特徴である豊富なタイヤの数は、高い制動力を発揮し、安全な着陸と停止を実現する上で大きな役割を担っています。空港でボーイング777を見かけた際には、ぜひその足元にも注目してみてください。