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2025/09/19更新

整備士が語るボーイング777~外観編~
機首の説明

ボーイング777は、一世代前のボーイング767のデザインを踏襲した設計です。特に機首は、同一の形状となっています。機首の先端にある、RADOME(レドーム)内には気象レーダーが装備されています。

機首にはPITOT PROBE(ピトー管)と呼ばれる、昆虫の触覚のように前を向いた突起があります。先端にある小さな穴から飛行中の空気を取り込むことで、速度や高度の測定に使用する重要なセンサーです。この部位にバードストライク(鳥衝突)を受けると、測定データに影響を及ぼす可能性があるため、整備士は常に注意して外部点検を行います。

その他にも、気流に対する迎え角を検知するAOA(ANGLE OF ATTACK) SENSOR、着氷状況を検知するICE DETECTORといったセンサー類が機首には集まります。ボーイング777とボーイング767では、個数や場所も少しだけ異なります。

~豆知識~
整備作業で開けることも多いRADOMEはボーイング767と共通であるため、最初に塗装された時とは違う機種に取り付けると、胴体側との塗装にズレが生じます。空港を訪れた際に見てみてくださいね。

それぞれの機首。コックピット窓も同一の構成である。ボーイング767用に塗装されたレドームがボーイング777に取り付けられており、胴体とのズレがよく分かる。部品は共通なので問題ない。

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