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2025/10/31更新

整備士が語るボーイング777~作業編~
タイヤ・ブレーキの交換

ボーイング777には1本の主脚に6つのタイヤが装備されており、ANAが運航する他機種との違いを見分ける際の特徴の一つです。

離着陸に伴う路面との激しい摩擦や異物により、タイヤは損耗します。また、ブレーキは着陸時の大きな運動エネルギーを吸収する際に摩耗します。それぞれの許容限界に到達する前の適切なタイミングで交換を実施します。

タイヤとブレーキの交換時は、車のようにジャッキアップを行いタイヤを地面から浮かせる必要があります。前方・後方のタイヤであればその車軸のみ浮かしますが、真ん中のタイヤもしくはブレーキを交換するためには、前方・後方の車軸を同時に持ち上げるという特異な方法で交換します。交換に際しては、WB作業車(*)という特殊車両を使用します。整備士はこのWB作業車を駆使して、運航間の短時間でも交換作業を行い安全な機体を提供します。
* WB:WHEEL & BRAKE の略

タイヤ交換の様子。ブレーキを交換するためには、一度タイヤを取り外す必要があります。左の作業者はジャッキの昇降を監視しています。画面右側に見えるのがWB作業車で、ジャッキを昇降させるための圧縮空気を確保するコンプレッサーをはじめ様々な機器を備えています。

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