2024/04/11更新

パイロットの判断・機体のレスポンス

以前お送りした「地点のプロフェッショナル」の回で、Q400はジェット機よりも低い高度を飛行すること、そして「高翼機」のため、翼に視界を邪魔をされず、窓側のどの座席からも景色をお楽しみいただけることをご紹介しました。

細かな数字でお示しすると、Q400は最大で25,000フィート(7,600メートル)上空を飛行します。
ジェット機、たとえばB737は最大で41,000フィート(12,500メートル)ですので、この最大高度の比較でも、Q400が低い高度を飛ぶことがご理解いただけるのではないでしょうか。

最大で25,000フィートまでの範囲を飛ぶQ400は、雲の上にあがることもあれば、雲の下をくぐり抜けるように飛ぶこともあります。
雲や強い風の吹くエリアがあるときなどは特に、機長と副操縦士、そして運航支援者が様々なデータから予測を確認し合って、最も安全かつ快適に飛ぶことができる可能性が高い高度・経路を慎重に選択しています。
Q400は、短い路線から長距離の路線まで国内を縦横無尽に飛び回っているため、パイロットは様々な天気・風・気温などの状況に対応する技術を日々磨いています。

「プロペラのはなし」の回では、プロペラの回転数・角度を変えながら飛んでいることをご紹介しましたが、この回転数や角度の選択もパイロットが判断しています。
回転数や角度によってプロペラの表情が変わっていく様子が見た目にもわかりますので、機内からぜひご注目ください。

また、Q400はジェット機では見ることができない機械の動きも見どころです。
たとえば、主翼の後縁に装備されているフラップ。
フラップは離着陸の低速時に翼が生み出す揚力(浮き上がる力)を増やすために、5種類の角度の中からパイロットが選択した角度へと、主翼の後方に広がっていく様子が翼の下から観察できます。
メインギアもエンジンカウルに装着されていますので、脚の上げ下げや、着陸の際に止まっていた車輪が接地とともに回り始める様子もご覧いただけます。
特に13~14列目がおすすめです。ぜひ、お気に入りの機窓やシートを見つけて、Q400での空の旅をお楽しみください。

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