2024/03/15更新
早速、タイトルを回収させていただきましょう。
Q400の客室通路の床下はコンピューターだらけです!
B737などのジェット機では、操縦室の床下にコンピューターを格納する専用の部屋がありますが、Q400の操縦室床下にはそのようなスペースがないため、たくさん装備されているコンピューターのほとんどは客室通路の床下に収められています。
床下にコンピューターを収めていることには、大きなメリットがあります。
操縦室の床下にコンピューターを格納しているジェット機では、コンピューターが発している熱を冷ますためのファンやバルブを装備し、さらにファンやバルブをコントロールするコンピューターも装備しています。
一方、Q400では機体外板に近い床下にコンピューターが搭載されているため、冷却システムを搭載しなくても、外気に触れて冷やされた外板のおかげで、コンピューターは常に快適な状態で作動することができます。
冷却システムが必要ない分、機体の重量を軽くでき、スペースの有効活用につながっているのもQ400の特徴です。
このような工夫を重ねて、軽くて燃費の良い機体になっています!
もし、客室でお飲み物をこぼされても床下に流れない構造になっていますので、どうぞご安心ください。
※写真は製造時の様子です。