プロフェッショナルとして、いきいきと働ける。
それがANA整備部門の魅力。

Interview 1

仮説・検証を繰り返して不具合の原因を突き止め、
メーカーと連携して装備品の信頼性を上げていく。

就職活動中のOB訪問の際に、初めてANAの格納庫での航空機整備の現場を見学する機会があり、そのスケールの大きさに感動しました。そして社員の方々が航空機を一機一機ていねいに整備して誠実に安全運航を支えている姿を見て、航空機整備の仕事に魅力を感じ、ANAのエンジニアとして働くことを決意しました。

ANAに入社して最初に配属された部署は、コックピットの計器や自動操縦装置などの、地上と航空機間で通信するための無線装置等の電気・電子装備品の整備部門です。航空機の安全飛行に重要な役割を果たす装備品ですが、当時の私が抱いていた航空機整備のイメージとは少し違い戸惑いも感じました。入社前までは、整備と聞くと航空機全体に携わるドック整備やライン整備のイメージが強かったので、装備品整備の内示があった時は果たして自分につとまるのか、不安でいっぱいでした。

装備品整備部門で初めて担当した仕事は、FMS(Flight Management System：飛行管理装置)と呼ばれる、飛行条件に応じて運航コスト上の最適な速度や経路を計算し、エンジン出力調整や操縦等の飛行管理を自動的に行う装置の整備です。装備品整備で取り扱う各部品は一つひとつが機内の様々なシステムとつながっているため、不具合原因がすぐにわからないことも多々ありますし、ANAが世界で初めて経験する不具合も少なくありません。仕事の経験を重ねていくうちに、図面を見ながら自分で仮説・検証を繰り返して原因を突き止め、気づきや知見をもとに海外のメーカーと連携して装備品の信頼性を上げていくことができる装備品整備の領域に強くやりがいを感じるようになり、この仕事の魅力に惹かれていきました。

Interview 2

適切なコストで"部品の信頼性向上・確実な部品確保"を達成し、ANAの高い運航品質を支える。

現在は、装備品整備部門の企画・運営の業務を担当しています。具体的には、単年度の装備品事業の計画策定・推進と、今後のビジネスモデルの立案・検討等をおこなっています。装備品部門の一人ひとりが、適切なコストで"部品の信頼性向上・確実な部品確保"を達成し、ANAの高い運航品質を支えることでお客様や社会の期待に応えていくことが、私たちの一丁目一番地です。

装備品整備とは、多種多様な部品の管理なども含めて、航空機に搭載されている装備品について全責任を担う仕事です。プロフェッショナルでありながら、ジェネラリスト的な仕事でもあり、総合職であることの意義を強く感じることがあります。仕事をする上で大切にしていることは、現場に整備を依頼する際には、自分自身が整備をする場面を想像してみること。そうして『現場の方が働きやすいように仕事を回せているか』などについて常に気にかけています。また考えるだけではなく、実際に装備品整備部に赴き現場との距離を身近にして、挨拶など現場の雰囲気を感じながら仕事をしています。

業務においては、フロントラインに対して安全かつ確実なオペレーション支援を果たすとともに、今後はより一層、整備部門においても更なる利益拡大や社会貢献を見据えた戦略・体制の検討も必要になると考えています。フロントラインや関連部署と連携して知恵を絞りながら、社内外の幅広い情報収集と実態把握により他社動向を見極め、装備品整備に関わる多くの人が『納得して働き、ワクワクできる』ような企画立案・実現に取り組んでいきたいと思っています。

とはいえ、私にはまだこの先数年までの未来までしか描けていません。一緒に働く先輩方は私よりも一歩も二歩も先のことを考え、アイデアもたくさんお持ちです。私自身も、いつしか中長期的な視野でANAの整備技術部門全体を俯瞰して適切な施策の立案・遂行ができる人材となれるよう、これからも精進したいと思っています。

Interview 3

若くして"ANAの責任者"となることが求められ、
大きなプロジェクトに挑戦できる。

装備品の整備部門では多品種の装備品を限られた人数で管理をするため、若くして担当システムにおいてANAの責任者(窓口)となることが求められます。「自分が導き出した回答がそのままANAという会社の回答になる」ことから、新人だったときは先輩から厳しく指導を受けることも多くありましたが、その経験で得たANAのエンジニアとしての責任感と回答を導き出すまでの考え方・知見が今の私の会社人生の基盤になっています。

入社6年目に、今の所属部署であるサプライチェーンマネジメント部 マネジメントサポートチームに異動となり、すぐに大きなプロジェクトを任されました。航空機に装備する部品の規制強化のため航空法が改正されることになり、ANA社内の準備体制の一端を担うことになったのです。

規制強化により、新しく製造した部品や修理した部品に取り付ける品質保証書の要件が変わり、ANA社内の規定・システム・業務のやり方等の見直しが求められました。当時の私はまだ各部署の業務の一部しか知らず、プロジェクトマネジメントさえやったことがありませんでした。何からどのように進めていけばいいのか、関係各部署をどのように巻き込めば自分の方針が実現できるのか、もしかしたら自分のせいでANAの飛行機を止めてしまうのではないか、等々、最初は毎日が不安でいっぱいでした。

その一方で、このプロジェクトを任せてもらえたことを幸せにも感じていました。『この仕事は自分にしかできない』という意識で航空法の勉強や関係部署への丁寧なヒアリングを繰り返し、提案書を何枚も作って納得してもらえるように働きかけました。関係各部署との調整・折衝を重ね、限られた人員で"やらなくてはいけないこと・できないこと"を明確にし、業務の変更や追加業務が限りなく少なくなるような提案を積極的にしていきました。

航空法の改正により、ANAを含めた航空会社の整備業務の在り方が大きく変わる一大プロジェクトでもありましたが、無事に業務が回っている現状を見てホッとすると同時に、上司のサポートを得ながら無事にミッションを完遂でき、大きな達成感を感じています。このプロジェクトを機に社内各部署とのつながりも増え、仕事がより楽しくなっていきました。

Interview 4

社外・海外との交渉から学びを得て仕事の幅が広がり、ワクワクする。

現在所属するマネジメントサポートチームへ異動となってからは、航空業界カンファレンスへの参画や、機体メーカー・装備品メーカーなどの海外のエンジニアやカスタマーサポートと議論や交渉をする機会が増えました。海外出張をするワクワクもあるのですが、相手も飛行機や装備品のプロフェッショナルであり、考え方や交渉の仕方など学ぶことは非常に多く、調整・折衝をする中で仕事の幅や自分にできることが格段に広がったことが最近の自分のワクワクポイントです。海外の担当者と食事に行くことも増え、仕事以外にプライベートな話をするのも最近の楽しみの一つです。

ANAの整備部門では、一人で業務を行うということは少なく、チームで課題解決をすることがほとんどです。整備部門内にも多数の部署があるため、自分がやりたいことを実現するためにはそれだけ多くの議論と調整が必要になります。簡単にいかないことが多いですが、その分一緒に働いている同僚と連日議論を積み重ね、難しい課題を一緒に乗り越えられた時は本当に嬉しいです。

私たちの仕事で大切にしていることは、運航状況と経営環境に応じてコストを抑えながら適切な資産と資金を投入して、部品の信頼性や整備の効率化を高め、お客様との約束に応えていくことです。各メーカーとの協業などを通じて、故障する前に装備品を交換する、故障しない装備品を作る、不具合発生時に確実に予備部品が準備できるための計画を描くのが目標です。ANAの運航品質を高く維持しながら、世の中の情勢や業界動向を踏まえ今後のビジネスモデルのデザインを考えています。

Interview 5

いきいきと働ける、けれども一切の妥協はしない、
それがANA整備部門の魅力。

私自身が就活生だったときに見たANAは活気があり、年次関係なくコミュニケーションをとっていそうなイメージを感じましたし、社員の方が気さくに挨拶をしてくれるなど柔らかい雰囲気が印象的でした。実際に社員となり様々な経験を経た今でも、この印象が変わることはありません。初期配属は自分が考えていた仕事とはイメージが少し違いましたが、現在はとても自分に合っていたと感じています。

ANAには挑戦したいと思ったことを応援してくれる、言いたいことを上司部下問わず発信できる風土があります。プロフェッショナルとして時には厳しく意見がぶつかることもありますが、それは全て航空機を安全に飛ばしたいからこそのこだわり。いきいきと働ける、けれども一切の妥協はしない、それがANA整備部門の魅力だと思います。