Interview
常にアップデートし続けるために
全員で議論を繰り返し、
皆が納得いく到達点を目指す。
#グローバルスタッフ職

高橋 裕司
ANA 整備センター 部品事業室 部品計画部 部品企画チーム
(インタビュー当時)
2007年入社 理工学研究科 電気電子工学専攻卒
Interview 1
航空機ユーザーの立場で航空機開発に関わりたかった。
就職活動では『社会(お客様)により近いところで自分の力を活かしたい』と考え、モノづくりの場ではなくユーザーとしての立場で自分が学んできた力を発揮することができる航空機整備の世界を目指しました。大学時代は電気電子工学を専攻しており、学びを通して"機械的な制御から電気電子的制御へ"進化が進んできている航空機の世界で『自分の力を試すことができる』というチャレンジングな業界だと感じたのも大きな魅力でした。
当時のANAは世界のエアラインに先駆けて世界最新鋭型機のボーイング787をローンチカスタマーとして導入することを決定していました。新機種の導入に向けて航空機ユーザの立場で航空機メーカーと連携し、よりよい機材を生み出していくことに関われるという点にも、魅力を感じました。そのような挑戦のDNAが息づいているANAに入社したいと強く願ったことを今でも覚えています。
またOB・OG訪問の際に、ANAでは「問題が発生した際に、皆の知見を集結して乗り切る対応力・底力がある」「多様性を重視している」などの話を聞くことができ、会社のカラーに惹かれました。この点では入社後もギャップを感じること無く過ごしています。

Interview 2
ANAが世界の"部品整備部門"を牽引するような存在になるよう、進化させたい
現在所属している部品計画部では、中長期的な視野のもと、"ANAの部品整備全体の将来的なあり方"を考える業務にも関わっています。時代とともに機体メーカー・部品メーカーがアフターマーケットである整備領域でもその存在感を強めてきているなか、ANAがカスタマーとしてどの会社をパートナーとして選ぶのか、そしてどのような新しい関係を構築するかについては、今後のANAの航空機整備のあり方に大きく関わってきます。自分は諸先輩に比べると未熟さを痛感する日々ではありますが、自分の色をもっと出していきながら『将来的にANAが世界の部品整備部門を牽引するような存在にまで高められれば』と思っています。
部品計画部は、年間数百億円規模の予算を取り扱う部門で、会社経営に大きな影響を与える重要な役割を担っています。「航空機の信頼性を適切なコストで実現し続ける」という命題に対し、時代とともに環境が変化したとしても我々はこれからも最適な回答を模索し続けることが必要です。
これまでANAグループが一つひとつ積み上げてきた実績は確かなものであると認識していますが、この実績が我々の確かな未来を確約するものではないことも理解しています。先輩から受け取ったバトンを進化させ、将来的にはそのDNA含めて次の世代に伝えていかなければならないと考えています。

Interview 3
自社とアウトソースの最適なバランスを常に意識し、
アップデートし続けていく。
私自身のキャリアの中では、"装備品整備の中期戦略を策定する業務"に長く従事してきています。装備品整備は航空機の安全性・定時性・経済性を担う非常に重要な領域ですが、航空機には非常に多くの装備品が搭載されており、自社整備と国内外のアウトソース先を適切に活用していくことが必要になります。コストと品質のバランスからアウトソースが一定程度のボリュームを占めているなか、自社整備領域の見極めが非常に重要な意味を持ってきます。
ANAの部品整備部門では"運航上欠かすことができない重要な役割を果たしている装備品"を中心に、自社整備の選択をしています。運航便で不具合が発生したときに、エアライン技術者としていち早く対応し問題解決に繋げていくことが求められるからです。この対応力・経験値は自社整備なしに得られるものではありません。
また、アウトソース先でもANAの求める部品整備品質を競争力のある価格で実現していく必要がありますが、自社整備を通じて獲得した経験がアウトソース先への発言力を高め、適切に管理していく力のベースにもなるのです。ただし、航空機の技術革新に伴う整備深度や、アウトソース先の提供する整備サービスは時代とともに大きく変化してきており、自社とアウトソースの最適なバランスをどのようにとっていくのか、これをアップデートし続けていくことが重要となります。
これは将来のANAの品質に大きな影響を与える重大な決断になるため、社内のコンセンサスをとるためには関係者との議論を繰り返し、皆が納得いく到達点を目指す必要があります。多くの意見がぶつかり合うため議論には時間を要しますが、時代の変化に対してアンテナを張りながら、関係者との議論を尽くし、納得して前に進めていく。このプロセスが戦略の実効性を高めると認識しており、常に心掛けるようにしています。

Interview 4
技術の最先端を走る誇り、責任の重み、
そして”ワクワク”も感じながら奮闘。
GS職の技術部門は、ジェネラリストとしての幅広い活躍領域があるのが魅力ですが、スペシャリストとしての深化も求められます。『担当業務についてANAで一番であるということは、業界を代表する存在になることに等しい。目指す価値がある。』と、新入社員時代に先輩から言われたこの言葉を今でも覚えています。一朝一夕で担当業務の専門家になることは叶いませんが、やりたいことをやりたいように任せてもらえる企業風土の中、自分が最先端を走っていることを誇りに思い、その責任の重みとワクワクを感じながら日々奮闘しています。
また、業務を通じて航空機メーカーや部品メーカーとの接点が増えてきています。相手方も専門家であり、自分の知らないことをたくさん知っています。そういった方々と接することで自分を深め学びの幅を広げることができるのも、自身への大きな刺激になっていると感じています。
ANAについては、いわゆる"風通しがいい会社"なのだと感じます。上司部下・先輩後輩など関係なく普段からいろいろなことを語りながら、発生した案件について関係者で納得いくまで議論を尽くし、決めたことに全力で取り組むという文化が根付いていると感じます。
航空機のオペレーションには多くの部門が関わるため、自分一人の考えだけで何か完結できることはありません。一方で、ANAには様々なキャリアパスがあり、色々な考えを持つ人材であふれています。私が採用されたときの採用担当者は『動物園を作る』と言っていましたけれども(笑)、そのくらい多様で様々な経験や視点に基づく意見を融合させていくことで、困難な問題も乗り越えていくことができている。そのように強く感じています。

Interview 5
"常にプロフェッショナル"であるために、学び続ける。
部品整備部門は、GS職の中でも専門性だけでなくジェネラリストとしても極めることを求められる領域だと感じています。常にプロフェッショナルでいる必要があるからこそ、日頃から幅広く学び続けることが大切だと考えています。
ANAの整備技術のフィールドは学び続けることができ、人間としての広がりや成長が実感できることが多いように思います。ANAの哲学や考え方に合うと感じられた方には、ぜひ挑戦していただきたたいです。

career

- 2007年4月
- ANA 整備本部 機装センター アビオニクス整備第一課
- 2012年12月
- ANA 整備センター 部品事業室 事業推進部 計画チーム
- 2016年4月
- ANA 整備センター 業務推進部 企画チーム
- 2020年4月
- ANA 整備センター 部品事業室 部品計画部 航空機部品チーム
- 2021年4月
- ANA 整備センター 部品事業室 装備品マネジメント部 海外管理チーム