外資系営業職からANAのCAに転職
管理職として訓練・評価設計に尽力

#客室乗務職

佐藤 友子

ANA客室センター客室訓練部 訓練企画課
1997年入社

Interview01

ANAで働く親友が拓いてくれたCAへの道

ANAにはキャリア採用で入社しました。新卒時は外資系企業で2年半ほど営業職に携わっていたのですが、前職はとても忙しく『もっとオン・オフがはっきりしている仕事がいいな』と感じていました。また『自分の強みでもある英語とフランス語を使って』『直接海外に自分自身が行ける仕事がしたい』という希望もあり、この3つの希望が満たされる転職先を探していました。

そんな折に、新卒でANAにCAとして入社して働いていた親友が『3つの条件を全部満たす良い仕事あるよ』とCAの仕事を勧めてくれました。その勧めもあって、私自身は『じゃあ、行ってみるか』という感じでANAを受けたのが、転職のはじまりでした。

前職の営業職では、相手の方に喜んでほしいと思って何かをしても、自分のどこかに会社の利益を優先しなければという気持ちもあり、顧客との関係性を築くのが難しいというような感覚がありました。一方で、ANAのCAの業務では、お客様の立場に立って考え・行動したことを、そのまま”ありがとう”と受け取ってもらえることが、何よりも嬉しかったです。さらにオフの時間も確保され、英語もフランス語も使えて、海外にも行けて、先輩たちからも色々教えてもらえる。本当にこの仕事が天職だと思えて、『私、オフいらない!』というくらい、フライトが楽しくなっていました。

Interview02

訓練や評価を”時代の学び方”に合ったものにする

私がANAに入社したのは1997年で、2013年からは客室訓練部に所属となり訓練の推進と企画の業務に携わりました。私自身の入社当時は、新入社員は国内線と国際線に担当が分かれて入社していましたが、その後2000年以降は全員国内線からスタートするようになり、2018年からは全員国際線資格まで新入訓練で一緒に取得するようになりました。「客室訓練部 訓練企画課」では『今の時代に合う学び方とは?』を考え、対面の座学よりも細切れの動画配信を、好きな場所・好きなタイミングで、好きな回数を視聴できる方が”今の学び方”にマッチすると考え、それまでの座学の内容を全て動画化しました。

さらに、訓練ではVRを用いて急減圧や火災などの様々なイレギュラーを体感できるようにしています。言葉や映像だけで伝えるのではなく、「よりシンプルでリアルな体験としてCAの一人ひとりに伝える」ための手法として導入しました。

また、訓練の構成も従来は応用力まで求めていましたが、訓練生はゼロベースのため、基礎として何を身につけるべきなのか、ラインアウト(乗務開始)までにどこのレベルまで持っていくのかを考えたり、私自身も訓練の設計方法について講座を受けるなどして学びました。

この変更のときにはインストラクター側にも訓練で迷うポイントがあり、そういう”迷い”をどうすればシンプル化できるかと考え、インストラクターに対しての資料もまとめました。これらの訓練の設計・実施方法・科目構成を1年で大きく変えていきました。一般職のSA(スタッフアドバイザー)時代にこの経験をできたのは、本当に貴重な経験でした。

Interview03

管理職を目指すきっかけになった、家族の一言

現場でのフライトが楽しかったので、管理職になりたいという自発的な気持ちは持っていませんでした。また、上司から管理職を勧められた時期には、プライベートでは子供が中学受験を迎えており、その準備のために『5割程度で働く勤務で現場に戻って、受験のサポートに力を入れたい』と考えていました。ただ、子供には過干渉に感じられてしまったようで、『応援じゃなくて、自分のことを頑張ってほしい』と言われてしまって‥子供には面と向かって”がんばれ”と言うよりも『私自身が頑張っている姿を見せる方が良い影響が与えられそう』と思い直して、管理職にチャレンジしました。

職場では、私と同じくお子さんがいる上司が管理職として働いており、その方からの勧めもあって、似たようなバックグラウンドをもつ身として背中を押していただき、最終的には自分から手を挙げて管理職を希望しました。私はどちらかというとプライベートも重視するほうなので、『こういうワークライフバランスの人でも管理職として活躍できるんだ!』というロールモデルになれたかもしれないですね。

Interview04

管理職だからこそ、成長していく道筋のお手伝いができる

現在は、Safety(安全)に関わる訓練を作る業務を担当しています。安全に関わる部分はANA単体では作成できず、ICAO(国際民間航空機関)や航空局が定める内容を網羅する必要があります。いろいろな要件がある中で、訓練生・インストラクター双方に対して、より効果的・効率的・魅力的な訓練を作ることを目標にしています。今の業務には、以前SAだったときに行っていた知識や経験が活きていると感じています。

安全の領域でキャリアを重ねたいという強い思いがあったわけではないのですが、ANAに入社して以来、CA・SAとして一つひとつ、いろいろなことをやっているうちに、次のキャリアや現在の部署の礎が築かれていたような気がします。業務で取り扱う規定は英語が多く、自分には語学という強みがあるので国際会議などに参加するなど、業務領域の幅を広げることにも繋がっています。

管理職になると抱える部下ができ、一緒に仕事をしていく中で”その成長やキャリア”について考えていくことになります。自分が抱える部下たちの適正や、”何をしている時が楽しそうか”という状況などを総合的に見て、道筋を作ってあげる機会がマネージャーになると増えます。本人が気付いていない強みを伝え、伸ばし、輝いていただき、新しい業務へ挑戦していただく。人が成長していく道筋のお手伝いができるのは、管理職だからこそですね。

後輩や部下に接する時は、自己分析として”自分はどう考えているか”考えるプロセスを会話の中で作るようにしています。もっと計画的に未来をデザインしてほしいと思いながら話しているうちに、こちら側で魅力的な部分を発見するケースも多くあります。

Interview05

『楽しみだな』と思ってもらえるような訓練を作りたい

現在、私のチームにいるSAはアイディア豊かで行動力がある人たちです。このチームで一つでも多く、面白い形でいろいろな企画を実現し、社員の『やりたい』気持ちを途絶えさせることなく繋げていきたいですね。メンバーそれぞれの発想や挑戦を後押しし、「ワクワクの源」を作っていくことで、仕事を楽しむ人がもっと増えたらいいなと思っています。そして『今年度の訓練はどんな感じだろう?楽しみだな』と思いながら出社してもらえるような訓練を、みんなで作っていきたいです。

CAの仕事はチームで成り立つものです。私がANAのCAに転職して一番いいなと思ったことは「ひとりぼっちで対応しなくていい」こと。ANAは、常にみんなで相談して、みんなで悩み、知恵や力を貸してくれる人がたくさんいる職場です。『ANAで働きたい』と考えている方々には『自分もステップアップしたい』という前向きな気持ちで入社していただき、その人なりの”やりがい”を感じる瞬間を見つけ、深めてほしいと願っています。

キャリア

1997年
ANA入社 客室センター配属 国際線乗務開始
2001年
ファーストクラスサービス資格取得
2002年
主客室乗務員資格取得
2005年
客室センター業務サポート部
2008年
懐妊育児休職
2010年
復職 客室センター(5割勤務)
2012年
インストラクター資格取得(Safety)
2013年
客室センター客室訓練部
2019年
管理職昇格
2021年
オペレーションサポートセンター
フライトオペーション推進部
2024年
客室センター客室訓練部