安全に関する中期目標・具体的な活動状況

中期安全目標 ~ 安全・安心、その先にある信頼へ ~

 企業として守らなければならない「安全」、お客様の安全への期待にお応えすることにより生まれる「安心」、そして日々の着実な努力の積み重ねにより得られる「信頼」を高めていくために、ANAグループでは「世界最高水準の安全の追求・提供」に取り組んでいます。
 私たちが追求する安全は、航空機の運航に留まらず、食・貨物・情報など、グループの様々な事業に及びます。今日の安全が明日の安全を保証するものではないことを常に念頭に置き、社会からの信頼を得ていくために、私たちは安全・安心を追求し続けていきます。

中期安全推進計画とその進捗

 グループ中期安全推進計画では、安全に対する活動をReactive(対処型)からProactive(予防型)、Predictive(予測型)にしていくべく、継続して「人づくり」「仕組みづくり」に取り組んでいます。

安全をつくる人づくり

 気づきを発信し再発防止策を自ら考えることのできる人財の育成に加え、“過去の事故やハイジャック事件の記憶を風化させることなく、謙虚に安全と向き合い安全を追求し続けていく風土・文化”をさらに醸成していく目的で、2015年3月期は国内外の計43の空港や事業所で安全キャラバンを実施し、1,976名の社員が参加しました。なかでも、計3回にわたり開催した全日本空輸(株)篠辺社長の安全講話には約300名の社員が参加しました。
 また、2012年に開始した航空機のモックアップを使用した「緊急脱出研修」、2013年に開始したANAグループ安全教育センターで事故や不安全事象の歴史を学ぶ「ANA’s Day」にも、グループ全社員の受講に向けて引き続き注力しています。

安全を高める仕組みづくり

 航空安全プログラムへの対応として、新たに「変更管理」の考え方を導入しました。何か新しいことを始めるとき、これまで行ってきたことを変更するとき、これまで行ってきたことを止めるときには、結果としてミスや失敗が起こる可能性が高くなります。変更管理とは、これら3つの「変更」時に潜む安全上のリスクを予め予測して適切な対応・対策を講じ、かつそのプロセスについても管理する仕組みです。
 また2014年9月からは国際航空運送協会(IATA)の安全プログラム(STEADES:Safety Trend Evaluation, Analysis & Data Exchange System)にも参画し、海外のエアラインとの情報共有を通じ、世界最高水準の安全を追求しています。

特集:アサーションが安全をつくる

 ANAグループでは社員同士が互いに尊重し合った上で「発展的/協調的に意見、指摘すること」を「アサーション」と定義付けており、チームで万全の体制を築くための合言葉としています。例えば、何万という部品からできている航空機は、たった一つの部品の不具合や欠落でも安全に影響を及ぼす可能性があります。整備部門では、どんな小さな気づきでも発言・共有できるような雰囲気づくりを一人ひとりが心がけており、不具合事象を未然に防ぐよう努めています。「お願いし」「声に出し」「感謝する」アサーション・サイクルを各職場でさらに定着させていきます。

アサーションが安全をつくる