| <概況> |
| (1) 総じて |
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2006年3月期は、原油価格高騰による航空燃料費の増加、また不安定な国際情勢による特定路線の観光需要の低迷など、外的要因によるリスクが顕在化した1年となりました。かかる状況下においても、安全運航を基本に、各種サービスの拡充を含めた営業活動を積極的に展開し、また費用削減の徹底に努め、売上高、営業利益、経常利益において過去最高を更新いたしました。 |
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| (2) 国内旅客 |
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国内線は、スーパーシートプレミアムの展開、地上交通機関との連携によるサービス向上、需給適合の推進による運航コスト削減、神戸空港開港に伴うネットワークの拡充などを図りました。 |
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堅調なビジネス需要に加え、「愛・地球博」による旅行需要の喚起もあり、生産量(座キロ)が前年比100.5%の中でも、旅客数は前年比102.2%となりました。また、旅客単価も同101.7%と改善し、6,850億円(前年比104.0%、263億円増)の売上高となりました。 |
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| (3) 国際旅客 |
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国際線は、中国における反日デモなどの影響を受けましたが、個人型運賃「エコ割」の導入、航空券の「eチケット化」の推進に加え、効率的な運航機材の導入などコスト削減に努めた結果、前期に引き続き、経常利益ベースでの黒字化を達成いたしました。 |
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生産量(座キロ)は前年比100.6%、旅客数は同100.4%でありましたが、欧米線を中心に堅調なビジネス需要などにより、旅客単価は向上し(前年比108.3%)、2,292億円(前年比108.8%、184億円増)の売上高となりました。
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| (4) 貨物 |
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貨物専用機を3機体制とし、国内線では航空貨物の需要喚起と運航効率化に努めるとともに、国際線では好調なアジア、中国線に投入することにより、輸送重量が前年を上回り、850億円の売上高(前年比106.8%、53億円増)となりました。 |
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| (5) その他 |
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連結の財務状況としては、グループ全体で借入金の返済を進めた結果、有利子負債が約960億円減少しました。また、資本の部も新株発行、当期純利益の計上などにより大幅に増加し、自己資本比率は20.8%(前期末13.3%)となりました。 |