安全に関する教育・啓発活動の取組み

ANA グループの安全理念では「安全は経営の基盤」としており、その実現のためには、安全に関する対話や参加型の活動など、職場における航空安全の啓発および活動促進が有効であると考え、各種安全推進活動をグループ全体で実施しています。

1. ANA グループ安全教育センター(ASEC)における安全教育

ASECの外観画像©Forward Stroke inc.

ANAグループでは、以下の目的でANAグループ社員一人ひとりに対してANAグループ安全教育センターにて安全教育を実施しています。

  • 過去の事故と向き合い、心に向き合い、事故を風化させることなく、事故の悲惨さと安全運航堅持の重要性を学ぶ。
  • 仲間との対話や見学・体験等を通じ、新たな気づきを得て、それぞれの職場でのANAグループ安全理念を浸透させ、安全行動指針の行動化につなげる。

2. 航空機からの緊急脱出研修

緊急脱出訓練のイメージ画像©Forward Stroke inc.

ANA グループでは、お客様に「安心と信頼」を約束するエアライングループ社員の心得として、基礎知識の習得と、緊急時の援助者としての具体的行動を学ぶことを目的に、グループ社員全員が受講する緊急脱出研修プログラムを実施しています。

3.各階層別の安全管理システム教育

安全に関する業務に携わる役職員および業務委託する外部サービス提供者に対して、各階層別に求められる役割に応じた安全管理システム教育を行っています。
この教育を通じて、安全行動指針に沿って行動する力を高め、安全文化を醸成しています。

4.安全に関するコミュニケーション活動

4-1.航空安全推進・航空保安強化月間

1971年の雫石事故、1999年の61便ハイジャック事件がいずれも7月に起きたことから、ANAグループでは、毎年7月を「航空安全推進・航空保安強化月間」と位置付け、様々な取り組みを行っています。
その取り組みの一つとして、グループ会社や関係会社の社員が安全に関する話し合いなどを通して、安全や保安への意識を高めるイベント「TALK SAFE」を開催しています。

4-2.トップマネジメントと社員との直接コミュニケーション

ANAグループでは、トップマネジメント層が直接グループ社員と安全に関してコミュニケーションする機会を設けています。トップマネジメント層が安全への思いを直接伝え、グループ社員の安全意識の向上に繋げています。また、この機会を通じて、それぞれの職場が抱える課題を抽出し、課題解決に繋げています。

4-3.グループ安全誌「安全飛行」の発行

ANAグループ社員を対象とし、1965年7月より、安全推進のために発行しています。(年4回発行。2020年からはデジタル版。)
ANAグループや委託先会社の安全・保安に関する取り組みの紹介、事故・インシデントの紹介、国際会議の報告等、安全・保安に関する情報を幅広く掲載しています。

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