災害・復興支援

災害支援活動

 2018年度上期は、平成30年7月豪雨、北海道胆振東部地震災害等の災害に見舞われました。
 ANAグループでは、義捐金寄付、マイルによるお客様からの寄付の募集、ANAグループ役職員による社内募金を行い、日本赤十字社や自治体を通じ、被災地支援に役立てていただきました。
 そのほか発災後、いち早く、救援や支援のために被災地に入られる方々(日本赤十字社、公益法人ジャパン・プラットフォーム、政府から派遣要請された一部自治体等)に対し、ANA便が運航する全国各地と被災地を結ぶ座席の無償提供や救援・支援物資の輸送協力も行いました。

 また、北海道胆振東部地震では、ANAホールディングスとセブン&アイホールディングスによる『緊急時物資輸送支援に関する協定』(2016年12月締結)に基づき、セブン&アイホールディングスから依頼を受けた緊急物資・商品の国内空輸を優先的に受託するとともに、無償または割引運賃で輸送に協力しました。

平成30年7月豪雨被災地での土砂除去作業等の支援

 2018年7月に発生した中四国での豪雨により被害の大きかった愛媛県宇和島市での災害ボランティアを実施しました。全国の ANA グループ社員で参加者を募った結果、中四国のグループ社員を中心に、宇和川市に社員を派遣しているANA総合研究所、ANAセールス松山支店などから32名が参加しました。
 山崩れで家の中まで流れ込んだ土砂や、家財を外へ運び出す作業などを行い、避難所の方々への差し入れもしました。

「ANA こころの森」プロジェクト

 2012年7月、ANAグループでは森林保全・震災復興という2つの目的から「ANA こころの森」プロジェクトを開始しました。
 このプロジェクトでは、全国のANAグループ社員が間伐作業や参道整備などのボランティア活動を毎年行っています。適切に木を間伐して整備することで光が差し込む森林となります。森は二酸化炭素を吸収するだけでなく、土壌を豊かにし、生物多様性を守ります。また、森に育まれた豊かな水は川に流れ、宮城県・南三陸町の海産物を育てる一助となります。そして、南三陸の森から産出された間伐材は地元工場で商品化、販売へ展開していくことで森林整備、商品製作を担う方々の雇用創出に繋がります。
 ANAグループは、これからも東北の森・空・人が元気になる活動を続けていきます。

間伐材で作ったグッズ

公益財団法人 オイスカ「海岸林再生プロジェクト 10 か年計画」の支援

 東日本大震災による津波の影響を受け、東北沿岸の海岸林は壊滅状態となりました。海岸林は、飛砂防備や防風など海岸地域の「防災林」として地域の生活環境の保全に重要な役割を果たしていました。ANAグループは長期的な復興支援活動の一環として、2011年より公益財団法人オイスカ「海岸林再生プロジェクト 10カ年計画」を支援・参画しています。2018年9月、ANAグループではボランティア社員50名が活動に参加し、オイスカのスタッフや地元農家の方々の指導のもと、種蒔や苗の植え替え作業を実施しました。

東北 FLOWER JETの就航

 ANAグループは、「災害を風化させない」「東北の”元気と感謝”を全国に届けたい」という思いを込めた東北FLOWER JETの運行を2016年5月14日より開始しました。被災地の人口減少、地域衰退などの社会課題に向き合い、地域創生を目指したビジネス面での連携も強化します。
 活動の一つとして、東北FLOWER JETの機体を彩る宮城県石巻市のガーベラや福島県塙町のダリアを「ANAショッピングA-Style」で販売し、花にのせて全国に東北の魅力を届けました。
 また、東北FLOWER JET関連グッズの売上の一部は震災遺児・孤児の進学費用として「公益財団法人みちのく未来基金」に寄付します。

「福島空港 花を咲かそう」プロジェクト

 この活動は「ひまわりのように上を向いてがんばろう!」そんな想いを込めて2012年から全国のANAグループ社員が参加し、継続しています。昨年からNTT東日本グループと共催で行っており、2018年は地元須賀川市、玉川村のボランティアの皆様など総勢250名が参加し、5000本のひまわりを植栽しました。更にひまわりに加え、東北FLOWER JETに彩られている福島県・塙町のダリアも植栽し、復興への想いも込めました。

復興まちづくりを支える協働の取り組み

 地域経済に大きなダメージとなる自然災害が発生した場合、緊急支援団体への無償航空券の提供のみならず、グループ社員による被災された方々への温かいお風呂の提供など、積極的な支援を行っています。2016年4月に発生した熊本地震の被災地での復興長期化に対応するため、2017年6月より「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)」と協働し、「震災復興リーダー・コネクト・プログラム」を開始しました。
 このプログラムでは阪神・淡路大震災・新潟中越地震・東日本大震災などの復興支援リーダーと熊本地震で復興支援に取り組むリーダーのコミュニティ形成や復興支援ノウハウの蓄積とレガシー化を目指しています。ANAは復興支援リーダーの航空移動サービスをサポートし、JVOADは現地の復興支援NPOとの調整業務やリーダーの育成計画を担っています。

本プログラム活用の一例
 熊本県・西原村古閑(こが)地区青年部は、住民同士の繋がりをを深めるコミュニティ形成づくりのため、新潟県中越地震の被災地である小千谷市塩谷集落(おぢやししおたにしゅうらく)の「芒種庵(ぼうしゅあん)」を訪れました。「芒種案」は塩谷集落の住民だけでなく、集落を離れた人やボランティアなどの交流の場となっています。
 西原村古閑地区青年部による現地視察や復興支援リーダーとの意見交換などを通じて、誰もが立ち寄れるコミュニティづくりのノウハウと重要さを学び、復興への取り組みに活かします。

新潟県中越地震の被災地訪問の様子