Interview

完璧じゃなくてもいい
チームで空を飛ぶ!ANAパイロットの魅力

今日はANAの運航乗務職から、島本機長と山野副操縦士の”先輩後輩コンビ”に来ていただきました。お二人からはパイロットを目指したきっかけやANAならではのリアルな現場の雰囲気など、お話ししてもらいます。

お二人のプロフィール

  • 島本 慧吾(しまもと けいご)

    2008年入社 ANA東京支店法人販売部での地上勤務を経て2009年11月からパイロット訓練を行い2013年に副操縦士 2023年に機長昇格 海外ステイ中は時差ボケ対策を兼ねて街の散策が趣味。

  • 山野 瑛満(やまの えま)

    航空大学校にてパイロットとしての研さんを積み2019年ANA入社 FOC業務推進部乗務サポートチームでの地上勤務などを経て2021年に副操縦士昇格 綺麗な景色や星空が大好き。

Chapter01

受験のきっかけは、なんでもいい

最初の質問は「パイロットを目指した理由・きっかけ」です。例えば小さい頃の夢とか、なぜパイロットを選んだのか‥もし特別な理由があれば、それもぜひお聞きしたいです。まずは島本機長、お願いします。

  • 島本 慧吾
    (以下:島本)

    私の中では、もともとパイロットといえば”健康優良児”なイメージがあったんです。めちゃめちゃ元気だとかフィジカルエリートだとか、そういうイメージです。でも私は子供のころはけっこう入退院を繰り返すなど、あんまり体が丈夫じゃなかった。だから職業としてパイロットという仕事があることは知っていたけど、自分がその仕事を職業にするということは全く思っていなかったですね。

    本当に受かるとは思っていなくて、今しかない機会なので受けてみようと思って、言葉は良くないですけど”記念受験”的な感じで受けたのが最初になります。ですから動機としてはすごく浅いですね。

    私たちの採用のときは、3次試験が適性検査だった記憶があるんです。そのときに誰かはもう覚えていないのですが、”おじいちゃんパイロット”みたいなお二人が、休憩時間にいらっしゃって、自分の仕事をすごく楽しそうに喋っていたんですよ。こちらが『本当に子供みたいに目をキラキラさせて語るなあ』と思ったくらいニコニコしていて。『歳をとって、これだけ楽しそうに語れる仕事ってなんかいいな』って思ったのが本当のきっかけになりますかね。

    でも採用の過程で「昔からパイロットになりたかった」という人に出会って、自分の動機が浅いので申し訳ない気持ちになりました。だから、そのあと内定の連絡をもらった時に一度『ちょっと考える時間ください』って保留したんですよ。回答を待っていただけるということだったので、色々と考えた結果『なかなかできる仕事じゃないし、この機会を逃したら今後やる機会がないかな』と思って、内定を承諾させていただきました。

    訓練があるので最終的にどうなるか分からなかったですけど、とりあえず『まずはやってみようかな』と思ったのが最初になります。

ちなみに、就職活動の当初は、全く違う業界や職種を視野に入れて活動されていたのでしょうか?

  • 島本

    もともと旅行系に行きたかったのはあったので、そちらを主軸に就活はしていました。だから今のパイロットという職業も業界的には近いのかなと思います。

ありがとうございます。

では山野さんにもお聞きしたいです。山野さんがパイロットを目指した経緯には航空大学校ご出身というところもあると思うのですが、幼少期からパイロットや国際線への憧れがあったというイメージですか?

  • 山野 瑛満
    (以下:山野)

    私の場合、パイロットは幼少期からの夢とかでは全くなくて‥もともと、本当に最初は脳科学がやりたかったんです。

えっ、パイロットじゃなくて脳科学ですか。
それはどうして、そう思っていたのでしょうか。

  • 山野

    夜眠るときに見る夢にすごく興味があったんです。そこで脳科学を学ぼうと思って大学を受験したのですが、センター試験で国語の得点が半分を切るという残念な結果になって(笑)受験する学部を変えざるを得なくなった上にそこも落ちました。

    でも、昔から天体観測が好きだったこともあって、「じゃあ宇宙の研究をしよう」と思い、後期は宇宙物理のある大学を選びました。でも入学してみたら電波の観測をメインにやっていて、単純に空が見たかった私としては物足りなさがありました。

    そのとき、知り合いにパイロットがいたのもあって、パイロットなら思う存分空や景色が楽しめるのではないかと。また父から『航空大学校の試験、受けるだけ受けてみたらどう?』と言ってもらったので、それも後押しになりました。それで願書を締め切りギリギリぐらいに出して、あれよあれよという間に‥。

パイロットになりたいという決断に遅いということはないんですね。意外性が魅力のナイスコンビですね。
山野さん、『ただ空が見たかった』というところにすごい深みがあり、グッときました。そのとき航空大学校を選ばれたのはなぜですか?

  • 山野

    当時は通っていた大学の講義自体に興味が薄れつつあり、早く行動に移したいという段階になっていて、このまま卒業まで漠然と在籍するよりは、いっそのこと気持ちも場所も切り替えた方がいいのかなと思いました。

当時のパイロットの方々に、女性の先輩は居ましたか?

  • 山野

    航空大学校の一つ上の先輩にもいらっしゃいましたし、ANAの先輩の中にも女性パイロットは結構いらっしゃいましたね。私自身も、あまり根本的に性別など考えるほうではないので”楽しそうだから行こう”という感じで入学しました。結果、同期もすごく良い人たちばかりで、人間関係には恵まれたと思います。