歩行の不自由なお客様

歩行の不自由なお客様

車いすの貸し出しやお預かり、移動のお手伝いについてのご案内です。

ご予約時

空港内や機内でお手伝いが必要な場合はお気軽にお知らせください。
お客様の歩行の状況と車いすの仕様について「ご利用状況チェックシート」をご利用いただき、ANAおからだの不自由な方の相談デスクまでお知らせください。
飛行機の乗り継ぎがあるお客様は、ターミナル内の移動もお手伝いいたします。乗り継ぎの有無を予約時またはご搭乗手続き時にご申告ください。
座位を保つことが難しいお客様には、サポートベルトやアシストシートの貸出を行っております。
飛行機の座席にお座りいただくことが難しいお客様にはストレッチャーのご用意がございます。

ANAマイレージクラブ会員の方を対象とした、搭乗時に必要なお手伝い情報を登録できるサービスがございます。ご予約時にお客様番号をお知らせいただくことで、スムーズにご予約いただけます。詳しくは「お手伝い情報お預かりサービス」をご覧ください。

ご自身の車いすでご旅行されるお客様

  • 原則として、身体の障がいを補助するためにお客様ご自身で使用する車いす等については無料手荷物許容量内に含めず、無料で預入手荷物として空港カウンターで大切にお預かりします。飛行機まではANAでご用意する車いすでご案内いたします。
  • ご希望があれば、ご自身の車いすで搭乗口付近までご利用いただいた後、係員がお預かりすることも可能です。空港の施設要件や天候などにより、ご希望に添えない場合もございます。
  • 安全のため、出発当日は空港カウンターにて車いすのサイズやバッテリーの仕様などについて係員による確認を行う場合がございますので、ご了承ください。

お預けの車いすについて

ご自身の車いすをお預けになる場合、スムーズにご案内するためお客さまの車いす情報をお伺いいたします。

手動式車いすをお預けのお客様

  • 車いすのサイズ(奥行、横幅、高さ)
  • 車いすの重さ
  • 車いすの折り畳み可否

インターネットのご予約時に、予約確認画面のサポート情報入力画面でのご登録も可能です。

電動式車いすをお預けのお客様

  • 車いすのサイズ(奥行、横幅、高さ)
  • 車いすの重さ
  • 車いすの折り畳み可否
  • 車いすのバッテリー(種類、ワット数、取り外し可否)
  • 予備バッテリー(有無、個数、種類、ワット数)

空港での手続き時間を短縮するため、お預けの車いすのサイズ・重量・バッテリーの種類とその絶縁方法についてあらかじめご確認ください。

競技用車いすをお預けのお客様

スポーツ大会へ参加されるお客様には、競技用の車いすも無料でお預かりいたします。 
大きさにより、一部機材の貨物室への搭載が不可能な場合は、別送をお願いいたします。

競技用車いすの奥行と横幅、高さ各々の長さを計測いただき、ANAおからだの不自由な方の相談デスクへお知らせください。

電動車いすのバッテリーについて

ご注意

IATA(国際航空運送協会)発行の危険物規則書では、2021年1月1日以降、電動車いす使用者に対して、"電動車いす使用者は、ご使用になる電動車いすのバッテリー種別について自身で認識していること"と規定されました。

バッテリーの種類

車いす本体に組み込まれたバッテリーならびに予備バッテリーを輸送する場合は、絶縁処理が必要となります。

リチウムイオンバッテリー(リチウムポリマー電池含む)

バッテリーの表示例

リチウムイオンバッテリー(リチウムポリマー電池含む)

対応表

  • * 「〇」は可、「×」は不可を表します。
車いす本体に組み込まれたバッテリー
バッテリーのタイプ 機内持ち込み お預かり手荷物  Wh数制限
取り外し可能なタイプ × 300Whまで
取り外し不可能なタイプ × 制限なし
予備バッテリー
バッテリーの容量 機内持ち込み お預かり手荷物  個数制限
300Wh以上 × × ×
160Wh以上300Wh以下 × 1個まで
160Wh以下 × 2個まで
ドライバッテリー(ニッケル水素バッテリー、ニッカドバッテリー)

バッテリーの表示例

ドライバッテリー(ニッケル水素バッテリー)
ドライバッテリー(ニッカドバッテリー)

対応表

  • * 「〇」は可、「×」は不可を表します。
バッテリーのタイプ 機内持ち込み お預かり手荷物 個数制限
車いす本体に組み込まれたバッテリー × ×
予備バッテリー × 2個まで
シールドバッテリー(Non Spillable Batteryやゲルバッテリーなどの防漏型蓄電池)

バッテリーの表示例

シールドバッテリー
防漏型蓄電池

対応表

  • * 「〇」は可、「×」は不可を表します。
バッテリーのタイプ 機内持ち込み お預かり手荷物 個数制限
車いす本体に組み込まれたバッテリー × ×
予備バッテリー × 1個まで
ノンシールドバッテリー(Spillable Batteryなどの非防漏型蓄電池)

バッテリーの表示例

シールドバッテリー
非防漏型蓄電池

対応表

  • * 「〇」は可、「×」は不可を表します。
バッテリーのタイプ 機内持ち込み お預かり手荷物 個数制限
車いす本体に組み込まれたバッテリー × ×
予備バッテリー × × ×

当日空港でバッテリーの仕様を確認させていただきます。バッテリーの仕様が確認できない場合、車いすをお預かりできない場合もございます。

スムーズな対応のため各メーカーのホームページより絶縁方法のご確認をお願いいたします。

  • 株式会社今仙技術研究所
  • 有限会社さいとう工房
  • サンライズメディカルジャパン株式会社
  • 昭和貿易株式会社(インバケア社製品・CTM社製品)
  • Sewa international合同会社
  • 日進医療器株式会社
  • ペルモビール株式会社
  • ヤマハ発動機株式会社
  • 株式会社ミキ
  • スズキ株式会社
  • 株式会社アテックス
  • 株式会社今仙技術研究所
  • 株式会社クボタ
  • 株式会社セリオ
  • フランスベッド株式会社
  • ヤマハ発動機株式会社
  • 株式会社ミキ

上記ページは、一般社団法人日本車椅子シーティング協会、電動車いす安全普及協会、および各メーカーの協力のもと製作いただいております。

お預けになる車いすの計測について

お預かり時の車いすサイズ(奥行・横幅・高さ)をお知らせください。車いすをお預かりする貨物室は、機材により大きさが異なるため、車いすのサイズによっては搭載が困難な場合がございます。ヘッドレストやフットレストなどの取り外しができる場合やリクライニング可能な場合など、高さ、サイズ調整によりお預かりできることもございます。「貨物室のサイズ(目安)」の表をご確認ください。

リクライニング可能な車いすの場合は、奥行①高さ①は車いす全体の奥行と高さを表します。奥行②高さ②は車いすがリクライニングした状態の全体の奥行と高さを表します。
リクライニング可能な車いすの場合は、奥行①高さ①は車いす全体の奥行と高さを表します。奥行②高さ②は車いすがリクライニングした状態の全体の奥行と高さを表します。
貨物室のサイズ(目安)
  • * 「-」は制限なしを表します。
機種 高さ 奥行 横幅
773/772/789/78P/76P 149cm 140cm 142cm
321/320 92cm 140cm 143cm
738/73P/73X 85cm - 121cm
Q4A 149cm - 127cm
  • * 小型機(A321/320,738/73P/73X,Q4A)では、車いすのサイズが目安内であっても、貨物室の高さ等の制限により搭載できない場合があります。
  • * 重量のかさむ電動車いすや競技用の車いすについても、機種や空港設備により搭載ができない場合がありますので、事前に「ANAおからだの不自由な方の相談デスク」へお問い合わせください。
  • * ご自身の車いすの耐久性に関しては、お客様自身でメーカーにご確認ください。

座席指定について

車いすからの乗り降りが容易に行えるように通路側で肘掛けの上がる座席があります。肘掛の上がらない席もありますため座席の希望をお知らせください。また、化粧室に近い座席などのご希望も承ります。

混雑状況によりご希望に添えない場合がございます。

なお、安全上の理由により、非常口座席にはお座りいただけません。

  • 機材変更、その他やむを得ない理由により、予告なしに座席が変更になる場合がございます。
  • 日本国内線ではWeb等で事前座席指定をご利用いただけない運賃が一部ございます。

おからだの不自由なお客様の座席の手配について

付き添いについて

以下に該当する場合は、お付き添いの方の隣席での同乗をお願いします。

  • 当社係員からの安全に関する説明を適切に理解出来ない方
  • お客様ご自身で身の回りのこと(*)が出来ない方
  • * 「身の回りのこと」
    飲食や化粧室のご利用(衣服の着脱を含む)、など
ご注意

お付き添いの方には、空港内、搭乗時、飛行中、降機時の介助および緊急避難時の援助などをお願いします。
客室乗務員は身の回りのことに関する介助を承ることができませんので、必ずお付き添いの方がご対応ください。
また、介助に必要な物品は、お客様ご自身にてご用意ください。

  • * 一部の機種では、単独での移動が難しいお客様がお一人で搭乗される場合にお付き添いの方なしではご搭乗頂けない場合がありますので、事前にお問い合わせ下さい。

コードシェア便について

国際線

ANA便名で提携航空会社が運航するコードシェア便については、運航会社の規定が適用されます。ANAグループとはお手伝い内容が異なりますので、詳しくは各運航会社にお問い合わせください。

介助犬の同伴について

詳しくは「身体障がい者補助犬お連れのお客様について」をご覧ください。

ご搭乗時

お客様の車いすは搭乗手続き時、カウンターにてお預かりします。
搭乗手続きの際、空港施設要件により車いすサイズを測り直す場合がございます。
ご希望があれば、出発時、ご自身の車いすで搭乗口付近までご利用いただいた後、係員がお預かりし、到着時に航空機出入り口付近でお返しすることも可能です。ただし、空港の施設要件や天候などにより、ご希望に添えない場合もございます。
全ての空港で空港用車いすの貸し出しをしています。一部の空港では、大型車いすリクライニング車いすをご用意しています。数に限りがございますので、ご希望の方はあらかじめANAおからだの不自由な方の相談デスクへお知らせください。詳しくは設備・施設のご案内(空港用車いす)をご確認ください。

ご注意

ANAの車いすはカウンターにてご用意しております。
空港ターミナルビルの車寄せにはANAの車いすのご用意はございませんため、同行の方にカウンターまでお越しいただき、係員に車いすをご利用であることをお知らせください。
また空港によっては、空港ビルもしくは空港運営会社が車いすでのお迎えをできる空港があります。
各出発の空港ビル案内窓口へお問い合わせください。

国際線
  • * お客様の車いすは、ANA運航の国際線では1便につき1台まで、折りたたみ手動車いすに限り機内にてお預かりすることができます。
  • * 機材によっては機内の収納場所に限りがあり、お持ちになった車いすを収容できない場合もあります。

保安検査について

航空機を安全に運航するために保安検査も必ずお受けいただきます。検査は接触検査で行うこともございます。

事前改札サービス

「事前改札サービス」をご利用いただけます。
ご希望のお客様は搭乗口係員までお知らせください。機内準備が整い次第、初めにご案内いたします。なお、運航状況により実施できない場合がございます。
搭乗時のサポートとして、階段の昇り降りや機内での移動の際、お手伝いをさせていただきます。
一部の空港ではリフトバスや車いす用タラップ車、アシストストレッチャー、段差解消ボード、車いす階段昇降機などもご用意しています。詳しくは設備・施設のご案内(搭乗時のサポート機器)をご確認ください。また、ご予約時の注意事項もご確認ください。

空港でのお手続き時間の目安

出発当日は、お早めに空港にお越しください。

当日空港でバッテリーの仕様を確認させていただきます。バッテリーの仕様が確認できない場合、車いすをお預かりできない場合もございます。

日本国内線

出発時刻60分前

国際線

出発時刻120分前

機内

離発着時の座位

離発着時は座席の背を立てた状態で、座席ベルトを締めてお座りいただきます。

座位を保つことが困難なお客様には上体固定用補助具のご用意もございます。

機内用車いす

機内には機内で使用可能な車いすをご用意しています。使用時は客室乗務員にお申し出ください。

設備・施設のご案内(機内用車いす)

機内用車いすでご利用いただける化粧室

一部の機種では、機内用車いすでご利用いただける化粧室がございます。化粧室への移動などでご利用の際には、お気軽に客室乗務員にお知らせください。

設備・施設のご案内(車いす用化粧室)

杖・松葉杖の持ち込み

杖・松葉杖は機内にお持ち込みいただけます(先端が尖ったものを除く)。
杖は前座席の下に横にして置くなどして収納してください。また、杖の形状や座席周辺の環境により、上の物入れに収納したり客室乗務員がお預かりする場合もございます。

松葉杖は客室乗務員がお預かりします。

また、病気や骨折、障がいなどの理由により、足を床に着いて座り続けることが難しいお客様用の足置き台を無料で貸出しています。

設備・施設のご案内(足置き台)

ご到着時

降機に際しお手伝いを希望されたお客様は、係員がお手伝いに伺うまでお待ちください。到着ロビーやお出迎えの方まで、係員がご案内いたします。
出発時にお預かりしたお客様の車いすは、手荷物引取所にてお返しし、お乗り換えもお手伝いいたします。
出発空港の搭乗口付近で車いすをお預けいただいた場合、原則として到着空港の航空機出入口付近でお返しいたしますが、お客様のご希望により手荷物受取所でお返しすることも可能です。

よくあるご質問・お問い合わせ

歩行の不自由なお客様に関するよくあるご質問

ご不明な点や、ご不安をお持ちのお客様は、ANAおからだの不自由な方の相談デスクに遠慮なくお問い合わせください。