ANA OPENゴルフトーナメント決勝ラウンド2日目 — 総評 —
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ANAオープンゴルフトーナメント最終日。秋晴れの絶好のコンディションの中、白熱の優勝争いが北の大地「札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース」で繰り広げられました。
決勝ラウンド2日目の今日は、序盤から各選手が大きくスコアを伸ばすハイレベルな優勝争い。最終日を首位でスタートした宮本勝昌選手と谷原秀人選手が、トータル18アンダーで並びプレーオフに突入します。そして迎えたプレーオフ第1ホール、バーディーパットを沈めた宮本選手が自身4年ぶり、ツアー通算9勝目を飾りました。首の痛みと戦い続けながらも懸命にプレーした谷原選手は惜敗。悔しさをにじませながらも「あの首の状態でよくここまで戦えた」と会場を後にしました。
3日目終了時の記者会見で「優勝してCAさんと写真が撮りたい（笑）」と話していた宮本選手。見事、念願をかなえ、優勝賞金2,200万円と副賞の「ANA国際線（欧米路線）ファーストクラスペア往復航空券」を勝ち取りました。
注目の石川遼選手と池田勇太選手は、ともに通算10アンダーでフィニッシュ。優勝争いにこそ加われなかったが、ホストプロとして大会を盛り上げました。
| Position | Score | Player | Total |
|---|---|---|---|
| 1 | -18 | 宮本 勝昌 | 270 |
| 2 | -18 | 谷原 秀人 | 270 |
| 3 | -16 | 梁 津萬 | 272 |
| -16 | 金 亨成 | 272 | |
| -16 | 藤本 佳則 | 272 |
大盛況に終わった第42回ANAオープン。
第43回はどのようなドラマが繰り広げられるのか──来年もご期待ください。
18アンダー（1位） 4R 67
──おめでとうございます、4年ぶりの優勝ですね。（CAと写真撮影する）夢がかないましたね（笑）
本当に良かった。16番、17番でいいパットが入ったからね。谷原も本当にいいプレーをしていた。彼もＫＢＣの時に首を痛めて、まだ完全じゃないはず。振り返るときも首がしんどそうだった。そういう状態でのプレーだったので、そこだけが残念。でもそんな中でもいいプレーしていたね。
プレーオフになって、バーディー取らなきゃいけない状況で、打ち上げのショットでピンにつけていくのはなかなか難しいと考えていた。得意のミドルパットが入れば、なんとかなるかなあ、と思っていたんだけど、プレーオフ1ホール目からそういう状況になって。プレーオフ最後のバーディーパットは軽いスライスライン、6〜7メートルありましたね。72ホール目のアプローチとおなじようなラインで、イメージ通りに転がっていきました。
今日はバーディーが先行していて、そんな中でも手綱を緩めることなくやっていたつもり。極力、昨日と同じような精神状態でやっていたつもりです。でも、久しぶりの最終日の優勝争いはやっぱり緊張しましたね。昨日から、やっぱり緊張するだろうし、体も動かないこともあるだろうし、なかなかいいパットするのは難しいだろうし、そんな中でも1つ2つ取っていければ、と思っていました。それでも、途中でアプローチミスをしたり、パットのミスもあったしね。
前半7、8、9と（バーティーが）3つ続いた時、ボードが見えて2打差あった。そこで抜けた感じもあって、自分も後半ミスしないように気持ち切らさずにやったつもりだけど、それでも12番のミスできないホールでボギーにしちゃったし。そこでまた混戦になるのがわかっていました。そのあたりから谷原もノーミスだったし、谷原に1つ先行かれたときには、なんとか18番で追いつければいい、と思っていました。
──9番の3打目は173ヤードを6番アイアンでした
藤田さんに比べて、自分は優勝への貪欲さがうすい。だから優勝のサイクルが藤田さんより遅い。でもやっぱりこれで練習の大切さをあらためて実感しましたね。
──勝因はなんでしょう？
今年、契約先のブリヂストンスポーツがブランドを「ツアーステージ」から「ブリヂストンゴルフ」に一新して、クラブもそうですけど、ボールも変わったんです。そういうタイミングで優勝したい、テレビにもいっぱい映りたい、そういう気持ちのちょっとしたとこなんですかね。17番では昨日イーグル、今日はバーディーで追いついた。同じようなところに谷原のボールもあったし、まずは自分がバーディーチャンスにつけないといけないと思っていた。それが予想以上にうまく打てて、予想以上についた。16番の長いパットも10メートルくらいあったんじゃないですかね。
──今後の目標は？
目標は持たなきゃいけないけど、自分はあんまり大きな目標は持たない方。まずは次の試合で優勝目指せるように、まずそこですね。それに日本シリーズにもでられるようになったし、今年は本当に楽しみ。
10アンダー（15位タイ） 4R 68
──最終日は6バーディー2ボギーという内容でした
最終ホールはバーディーとれずに、ボギーとなってしまったのは残念でしたね。練習場でできていたことが試合でできなかったのですが、今週2日目・3日目・4日目と徐々にできるようになってきて。4日間で少しずつ良くなってきましたし、コースでできるようになったことが、成功体験として自分のためになると思うので良かったと思います。
──17番で2オンしました
初めてなのかな？ 2オンしていたとしても、本当に久しぶりだと思います。ティーショット、セカンドと完ぺきなスイングができたので満足しています。イーグルパットは入れたかったですけど完璧なパットを打てても8メートルは入る確証がないので。それが2〜3メートルのパットだったら完璧なパットをすれば入りますけど。5番ホールも右に曲げてしまってバーディーだったんですけど、4日間でイーグルをとりたかったですね。
──パッティングの調子はどうでしたか？
チャンスを決めることができていましたし、少しずつ良くなってきていると思います。次の試合も頑張りたいです。
──疲れはありますか？
試合が最高級の練習ではないかと僕は思います。練習をしたいというのが1番強いですけど日本国内での移動ですし、自宅にも帰れますし、体力的には問題ないです。選手の中では試合数が多いかもしれないですけど、僕にはそれがいいと思います。がむしゃらに出続けても良くないのでまとめて2〜3週間休んだりもしますし、メリハリが大事ですね。
──ショットが良くなってきているのは10月を見据えてですか？
自分が決めたことをやり続けるということが大事だと思いますし、1日目・2日目と状態としてはすごく良い感じで振れているので、自分の結果だけで評価するのは良くないと思います。3か月後の合宿を目指していたんですけど、日々1年を見据えて成功するということを目指して練習しています。瞬間瞬間の調子に左右されなくなると思うので。あくまで先を見据えて考えてやっていかないとその場しのぎの練習・ラウンドとなってしまいます。
──来週に向けていい流れで終われたのでは？
バークレイズあたりでもそうだったんですけど、ドライバーが4日間良くなくて……。今週は2日目から14回のティーショット中2〜3回、3日目は5回ほど、今日は半分くらい満足するショットが打てているので、良くなってきています。4日間のうち0回というのが2試合くらい続いていたので他の選手に比べればレベルの低い話になるのですが、優勝争いするような選手はしっかりフェアウェイに置いてグリーンに乗せるというゴルフをしていると思います。僕もドライバーが半分以上フェアウェイに行き始めれば、優勝争いもできるのかなと思います。アメリカでも60〜65％くらいフェアウェイに行けば優勝争いできると思います。もう少しドライバーを武器にしていかないと思います。そこにパターとアプローチがついて来れば結果はついてくると思います。
──ホストプロとして出場した今大会、いかがでしたでしょうか
今年はグリーンが少し柔らかめで、もっとスコアを伸ばしたかったです。でも、最終的に10アンダーまでもっていくことができたので良かったです。でも、ANAさんのためにも優勝争いしたかったですね。
──今後の目標は？
まだまだですけど、また10月からアメリカツアーが開幕するので、その中でも優勝争いをして、目指す先は優勝です。
18アンダー（2位） 34 67
──最後は惜しかったですね
残念ながら優勝はできませんでしたけど、最後は運なんでね。18アンダーまでいったし、スコアはまとまったので良かったです。後半、いいところで追い上げられてしまいましたね。
──首の状態はどうですか？
昨日とほとんど状態は変わっていません。ラウンド中に徐々に良くなった感じはありますけど。
──前半終わって2打差をつけられていました
差は考えていなくて、とりあえず自分がバーディーをとることだけしか考えていませんでした。この体調でよくここまできましたよ。今後はクラブの振り加減と首をしっかり治して、あとスペックも調整しないとね。
──秋はビッグトーナメントが続きます
ちゃんと治さないと後に響いてくるので、試合を休むことは考えていないけど、しっかり治します。
──16番の宮本さんのバーディーパットはどうでしたか
あれは闘争心がすごく伝わってきました。でも、宮本さんと一緒にやって、楽しかったですよ。
イーブン（57位タイ） 4R 75
──最後はバーディーフィニッシュでしたね
ギャラリーの方を湧かせたいと思っていたので、バーディーを取れて良かったです。
──ギャラリーに囲まれてのラウンドはいかがでしたか？
すごく楽しかったです。ただ、いいプレーができず、ギャラリーの方を湧かせることがあまりできなかったので残念です。
──初めての4日間にわたるプロの試合はいかがでしたか？
初日、2日目は体力もありいいショットも出たんですが、3日目4日目はいいショットがなかなか出なくて悔しいです。
──ベストアマに選ばれました
うれしいです。ただ、プロの方とはまだまだ差があるので、経験してプロの試合でも優勝できるようになりたいです。今回、こうして予選通過できましたし、来週の大利根でも予選通過できるように頑張ります。
──どのあたりが勉強になりましたか？
プロの方はミスをしても冷静で、平常心を保って切り替えて、次にバーディーを取ったりしているので、メンタル面で勉強になりました。まだまだ足りないことばかりなので、一歩一歩日々練習していきたいです。
──将来の目標は？
日本でも海外でもメジャーで優勝できる選手になりたいです。
──来週のダイヤモンドカップも頑張ってください
いいショット、いいプレーをして、ギャラリーを湧かせられるように頑張ります。
