ANAグループのエネルギー節減

ANAグループは、航空機の運航以外(地上部門)の自社施設および空港車両を対象とした「2030年度のCO2排出量33%削減(2019年度比)」に向け、低炭素インフラへの移行を推進しています。

具体的には、データに基づくグループ全体の「エネルギー効率の向上」、外部調達および自家発電の拡大を通じた「再生可能エネルギー電力の導入」、そして電動化や次世代代替燃料の活用による「空港車両の低炭素化」の3本柱を軸に、アセットとオペレーションの最適化を実行し、事業活動にともなう排出量の削減を進めています。

施設インフラの低炭素化と最適運用:ANA Blue Base(ABB)

総合訓練施設「ANA Blue Base」は、グループの環境配慮型施設のフラッグシップ(モデルケース)として位置づけ、高い環境性能を備えた包括的な省エネ設計とエネルギーマネジメントを実践しています。

  • エネルギーマネジメントシステム(BEMS)の導入:全館のLED化および人感・撮像センサーを連動させたクラウド型BEMSを導入し、施設内のエネルギー消費を設備面から最適化。
  • 運用面の最適化と利用者の行動変容促進:利用実態に応じた空調・エレベーターの稼働最適化(3 UP 3 DOWN運動など)や消灯の徹底を日常のオペレーションとして定着させ、設備に依存しないエネルギー消費の最小化を追求。
  • 自家発電の最大活用と外部再エネ調達による補完:屋上太陽光パネルによるクリーンエネルギーの自律的な生成・消費を最大化。さらに、自社設備のみでは賄いきれない電力需要に対しては、外部からの再生可能エネルギー由来電力の調達を組み合わせることで、施設全体における電力由来のCO2排出量を計画的に削減。
ANA Blue Base Tour

主な取り組み

取り組み 実施内容
1 館内サイネージ、HPでの啓蒙・啓発
  • デジタルサイネージを使用し、ABBの建築物としての省エネ設計を常駐者に紹介
    例)屋上太陽光パネル/全館LED証明+人感センサー、撮像センサー/高遮熱、高気圧ペアガラス/BEAMS(Building Energy Management System導入)など
2 省エネ施策のさらなる深堀と展開
  • 施設内照明の間引き・消灯
  • 照明の人感センサーの感度変更(標準5分→1分)
  • エレベーター・パッケージエアコン見直し
    →利用実態に応じたエレベーターの稼働夜間、土日祝日稼働を見直し、パッケージエアコンの極端な温度設定変更が出来ないように上下限を設定
  • 搬送動力の最適化
  • 熱源機の稼働の見直し
  • ブラインドの有効活用(冬はオープン、夏はクローズし、エアコン効率をアップ)
3 オリジナルポリシーの展開
  • 階段利用を促進するためのポリシーを設定
  • 3階分の上り下りには階段を利用する「3 UP 3 DOWN」運動を実施
4 使用電力と太陽光エネルギーで補った量を社内HPに掲示
  • 電力使用量や抑制量を可視化し、周知
  • クリーンエネルギー生成量(使用量)の可視化
5 社内HPにてSDG’sに関する情報を発信
  • 各部署にSDGs推進担当(キーマン)を設置
  • 毎月17日をABBの「ABB SDGs DAY」とし、SDGsに関わる情報発信を実施
6 機運醸成イベント開催
(グループ社内間でイベントの実施)
  • SDGsワークショップ「人づくり拠点ABB」バージョンの開催
  • サステナビリティ推進部役員によるSDGs対談&パネルディスカッション開催

空港車両の低炭素化とEVアップサイクル:ベルトローダーの電動化

空港地上支援車両(GSE)における低炭素化および資源循環の新たなアプローチとして、既存のディーゼル仕様のベルトローダー車を自社技術でEV(電気自動車)へとアップサイクルする取り組みを推進しています。

  • 脱炭素とサーキュラーエコノミー(循環型経済)の両立: 廃棄対象となる車両をEV化することで、1台あたり年間約2.1tのCO2排出量を削減。同時に、車両寿命を約15年延長させることで、廃棄物の削減と温室効果ガスの削減を同時に実現するモデルを構築。
  • グループ全体への展開(クリーンフリート化): 本技術で確立したアップサイクルおよびEV運用モデルを基盤とし、全国の空港拠点で稼働する車両のクリーンフリート化(EV・HV等への順次移行)を計画的に加速。

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全日空モーターサービスが廃棄対象のベルトローダーをEV車両へとアップサイクルしました

ANAグループのエネルギー消費量やGHG排出量の推移データはこちら