環境

基本的な考え方

 2015年に国連気候変動枠組条約第21 回締約国会議(COP21)でパリ協定が成立したことにより、日本政府も温室効果ガスの削減に関する独自の目標を定めました。また、2016年の国際民間航空機関(ICAO)総会の決議事項を受け、2021年以降、国際航空分野からのCO2排出量を増加させないカーボンニュートラルな成長が国際公約となったことで、航空各社のCO2削減に対する意識が高まっています。
 ANAグループは、1998年に「環境に関する基本的な考え方」を整理し、2012‒2020中長期環境計画「ANA FLY ECO 2020」に基づいて、環境負荷の低減に取り組んでいます。
 今般、環境分野におけるリーディングエアライングループを目指す姿勢を国内外に示すため、2017年6月、「ANAグループ環境方針」を制定しました。

ANAグループ環境方針

環境に関する基本的な考え方
  • 環境を大切にする心は、私たち自身が地球に負荷をかけていることの自覚から始まります。
  • 私たちは、資源とエネルギーを大切に利用し、豊かで持続可能な社会の創造に貢献します。
  • 私たちは、率先して環境保全に取り組み、地球を想う心を世界の人々と分かち合います。
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ANAグループ環境方針

 ANAグループは地球温暖化対策や生物多様性の保全等の地球環境への取組みを重要な経営課題と認識し、グループのあらゆる企業活動を通じて、環境リーディング・エアライングループを目指します。

  1. 企業活動が環境に与える影響を正確に把握・分析し、社会に開示します。
  2. 法令遵守に留まらず、広くステークホルダーと対話を重ね、社会の要請に基づき環境保全に取り組みます。
  3. あらゆる業務において環境負荷の低減に努め、積極的に新技術・サービスを検討し導入に努めます。
  4. サプライチェーンの環境配慮にも常に注意を払い、環境に配慮した調達を推進します。
  5. 3R(Reduce Reuse Recycle)と廃棄物管理を強化し、循環型社会の実現に貢献します。
  6. 環境保全活動への社員参加を促進し、社員一人ひとりの意識向上を図ります。
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推進体制

 「CSR・リスク・コンプライアンス推進会議」のもとに、航空機の運航上の取り組みに関する「エコ・ファースト部会」、地上での取り組みに関する「地上エネルギー部会」を設置し、具体的な環境負荷低減活動に取り組んでいます。特に、航空機の運航によるCO2排出量の抑制を最重要課題と捉え、燃油費の抑制を通じた経済的価値の創出と環境負荷の低減による社会的価値の創出を同時に追求していきます。

「ANA FLY ECO 2020」の目標と実績

 ANA グループでは「環境リーディング・エアライン」を目指して、1999年環境行動計画「21世紀アクションプラン」を皮切りに、中期期間ごとに具体的な目標値を掲げながらCO2削減を中心とした包括的な環境保全活動を進めてきました。2012年度からは、よりグローバルな観点から環境課題に取り組むために、新たな地球温暖化対策の国際的枠組みが策定される年とされる2020年を次のターゲットに見据えた、ANAグループ2012-20中長期環境計画「ANA FLY ECO 2020」をスタートしています。

 目標値の設定にあたっては、IATA(国際航空運送協会)が航空業界世界目標として定めたグローバル水準を考慮し、ANAグループが特に注力すべき課題であるCO2削減などの地球温暖化対策をより強化していきます。また、バイオ燃料の本格使用開始に向けた検討や、省資源化の促進、地域の環境貢献活動の推進など、多岐にわたる目標を掲げています。

 目標達成には、日々の地道な取り組みが必要不可欠であるため、社員一人ひとりが日常業務の中で環境保全を意識し、一丸となって取り組める企業風土づくりも進めていきます。

エコ・ファースト認定企業

 環境への取り組みと社会的責任を重視する企業姿勢が高く評価され、ANAは、2008年に環境大臣から運輸業界、航空業界として第1号の「エコ・ファースト企業」に認定されました。
 また、地球温暖化対策に資する「賢い選択」を促す、環境省主導の新国民運動「COOL CHOICE」に賛同し、ANA 機内誌や機内 VTR などを通じた啓発活動に取り組んでいます。
 また、平成29年10月23日に、「エコ・ファーストの約束」を更新しました。
エコ・ファーストの約束

COP21(パリ協定)の削減目標の達成に向けて

 2016年12月にフランス・パリで開催されたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)において、2020年以降の温暖化対策の国際枠組み『パリ協定』を正式に採択しました。
 この内容は、「世界の平均気温上昇を2度未満に抑える」全体目標に向けて、今世紀後半には、各種活動による温室効果ガス排出量を実質的にゼロにしていくことを目指しています。
 そのために、排出量削減目標の設定と提出、国内における対策の実行が全ての国に義務付けられ、5年ごとの目標見直しによって改善していく仕組みも盛り込まれています。
 日本国内においては、CO2排出総量の削減目標を26%としています。ANAグループは、世界のリーディングエアライングループとなるべく、この目標に向けて様々な活動に取り組んでいます。

①ANAグループ環境エネルギーデータの「見える化」推進

 2017年10月、ANAグルーブ全体を対象とした新エネルギーデータ統括管理システム「ANA Eiims(エーエヌエー・エイムス)」を導入。
 正確な環境データの入力、モニタリング、分析を実施する体制を強化し、更なる省エネ対策を実施していきます。

環境に関する情報開示

2016年度からの取り組みとして、温室効果ガス排出量を省エネ法の基準に従ってスコープ1、2、3に分類し、その情報の正確性について第三者認証を得て開示しています。また、投資家からの要請による、温室効果ガス排出量や気候変動に関する情報開示を目的とした「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)」に回答し、Aマイナス評価(業界平均はC評価)を受けました。

環境データ

各種の取り組み