ステークホルダーとの対話
実施内容
人権テーマによって、対話すべきステークホルダーや対話方法 も変わります。ANAグループでは、実効的なエンゲージメントを 実現するべく、ステークホルダーの考えや要望を把握するうえで の最適なアプローチを検討し、得られた観点を取り組み内容に反映させています。また、取り組みの結果を定期的にステークホ ルダーに報告し、ステークホルダーの反応に基づいて適宜、対応 の修正も行っています。ANAグループでは、ステークホルダーと の良好な関係を構築することが、適切なリスクマネジメントの実現にも繋がるものと考えています。なお、対話すべきステークホ ルダーの選定に際しては、専門的知見を有する外部の団体(CRT 日本委員会等)からのアドバイスを受けています。
社員とのコミュニケーション
ANAグループでは、ビジネスと人権を含むESG経営を推進する うえで、社員一人ひとりがESGを「自分事」として捉え取り組んでいくため、社員との直接対話や階層別研修、e-learningを実施 しています。また、各社・事業所が実践したESG推進の取り組み等は、定期的に発行する「サステナビリティニュース」などの社内媒体で紹介し、社員の意識啓発につなげています。
ビジネスパートナーへの働きかけ
サプライチェーン全体を通じて、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に則った人権尊重の取り組みを実践していくために、委託先やサプライヤーに対して、「ANAグループ人権方針」や「ANAグループ購買方針」等の各種方針を共有し、遵守を要請するとともに、相互に協力して、より人権を尊重した労働環境を整えていくための取り組みを進めています。
ダイアログ
ANAグループのサプライチェーンにおいて、タイの水産業に潜在的な人権リスクがあると認識しています。2019年6月には、漁業における移民労働者の実態の把握や課題への対応を学ぶ目的でタイを訪問し、現地視察や国際機関、現地NGOなどとの意見交換を行いました。また、10月にもタイ発ANA便の機内食の製造にかかわる企業を訪問し、トレーサビリティに関する取り組みなどについてのヒアリング調査をするとともに、現地NGOなどとの意見交換を行いました。