CONVERSATION1
DX(IT・データ)
ANA人事部
ANA人財大学 業務推進・
採用チーム
土方 さやか
2023年2月入社
ANAデジタル変革室 企画推進部
企画・業務チーム
マネジャー
小林 豊
2023年2月入社
ANA デジタル変革室
イノベーション推進部
データドリブンチーム
行村 真実子
2023年11月入社
ANA デジタル変革室
イノベーション推進部
業務イノベーションチーム
河野 智哉
2023年 にANAにキャリア入社し、
現在、DX部門で働いている3名の社員にお話を伺います。
Chapter01
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土方 さやか(以下:土方)
皆さん、お久しぶりです。本日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、入社後~現在の仕事内容を教えてください。
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小林 豊(以下:小林)
私はANAに入社以来、「デジタル変革室(以下DX室) 企画推進部」にて、ANAのITやDXの投資に関する業務に従事しています。
また「ANAホールディングス グループIT部」を兼務しており、限りある経営資源をどのような投資案件に振り向けたら、より効果的な結果を得られるか、より一層お客様に選んでいただけるANAグループになれるか、ということに頭を悩ませながら仕事をしています。
その他、DX室の総務・法務・経理業務も担当しており、約150名のDX室員を縁の下から支える仕事も担っています。
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行村 真実子 (以下:行村)
私は2023年に入社以来、DX室でANAグループのデータ活用を推進しています。入社してすぐのころはデータ基盤の整備やシステム運用保守管理を担当し、データ活用の土台を築きました。
その後はデータ活用の推進・支援へと役割を広げ、現在はANA客室センターやOSC(オペレーションサポートセンター)といったオペレーションの最前線の業務部門と連携し、データによる生産性向上やナレッジの共有を進めています。『ANAグループ全社員がデータを活用できる環境づくり』が目標です。
さらに今年度からは「DX室 企画推進部」を兼務し、自身の専門性を活かしてグループ全体のデジタル人財育成にも尽力しています。"データドリブン"な文化をANAグループに根付かせるため、日々取り組んでいます。
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河野 智哉 (以下:河野)
私は入社以来、「DX室 イノベーション推進部」にて、デジタル技術を活用したANAグループ全体の業務効率化による価値創造を推進しています。主なミッションは、ANAグループ全社における日々の業務のデジタル化、業務プロセス改革、そしてこれらを通じてお客様満足度向上、売上増加、現場力強化、社員の働きがい向上に貢献することです。
具体的には、整備・旅客部門のタブレット端末の大規模な更新や、ANAグループ全社の現場で活用するコミュニケーション基盤の構築を進めています。特にコミュニケーション基盤の構築は、多岐にわたる部門や拠点との調整が大変ですが、その分大きなやりがいを感じています。
また、AI(人工知能)技術を活用した業務効率化にも注力しており、部門専用Q&Aチャットアプリの開発や、航空業界特有の専門用語が多い書類に対応するAI-OCR(自動読み取り・データ化)の開発に挑戦しています。
Chapter02
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土方
前職の仕事内容と、当時、転職を考えたきっかけを教えてください。
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行村
前職では、マーケティングリサーチの専門会社でアナリストとして、POSデータの集計・加工や市場動向の分析に携わってきました。クライアント向けに市場や製品の販売動向を分析する中で、データに関する深い知識とスキルを習得し、それを活用することに大きなやりがいを感じていました。
一方で、経験を積むにつれて、自分の仕事が社会にどう貢献できているのか、社会とのつながりを肌で感じることができる仕事に挑戦したい、と考えるようになりました。また、より広い領域の様々な種類のデータに触れることで、自分の専門性を一層深めたい、そして社会に貢献していきたいという思いもありました。
転職を視野に入れた中で、ANAはお客様や社会と非常に近く、また運航データだけでなく非航空事業のデータも豊富に存在することを知りました。これらの多様なデータを組み合わせることで『これまでにない価値創造に挑戦できるのではないか』と強く感じました。自身の専門性を磨きながら、社会貢献を強く意識できるANAで働きたいと思い、転職を決意しました。
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小林
前職では、電力会社や化学メーカーの情報システム部門で、アプリ開発やITインフラ構築に携わってきました。これらの経験を通じて、技術がお客様の生活に直接貢献するBtoCのサービス領域で、自身のスキルを活かしたいという強い思いを抱くようになりました。
そんな中、かねてよりユーザーとして利用し、そのサービスの質に好感を持っていたANAのキャリア採用が再開されることを知りました。単なる移動手段に留まらない、お客様の体験を豊かにする航空事業の可能性に魅力を感じ、これまでの経験を活かして貢献したいと強く思い、応募しました。
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河野
前職では、社会インフラを支える企業で、地方創生やスタートアップ企業と共創したオープンイノベーション推進に携わり、新しい価値創造の経験を積みました。転職を考えたきっかけは主に3点です。
第一に、よりダイナミックでグローバルな舞台で挑戦したいという思いがありました。前職での"国内インフラ"という枠を超え、航空業界という国境を越えた事業規模と多様な強みを活かし、より大きな価値を生み出したいと考えました。
第二に、新しいアイデアを"考える"だけでなく、"実現する"プロセスに深く関わりたいという気持ちが強くなったことです。前職では机上での課題解決が中心でしたが、ANAには大規模なデジタル変革プロジェクトを自ら推進し、現場の課題解決に直接貢献できる環境があり、大きな魅力を感じました。
第三のきっかけは、ANAが掲げる「ワクワクで満たされる世界の実現」というビジョンに共感したことです。人々の移動や交流を促進し、新たな体験や感動を生み出す航空事業の可能性に、自身の目指す新しい価値創造の方向性を見出し、貢献したいと考えました。
これらの思いが重なり、より大きな裁量と責任のもと、最先端技術を駆使して具体的な価値を創造し、社会に新たな「ワクワク」を提供できるこのフィールドへの挑戦を決意しました。
Chapter03
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土方
入社後、ご自身の成長を実感したエピソードがあれば教えてください。
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小林
現在の業務では、DX関連の社内稟議の精査にはじまり、発注、検収、支払いといった一連のプロセスに幅広く携わっています。入社当初は、航空業界特有の専門用語に加え、デジタル技術に関する幅広い知識も必要とされるため、戸惑うことも少なくありませんでした。しかし、一つひとつの業務に真摯に向き合い経験を重ねる中で、ANAのデジタル変革がどのような戦略のもと、どのような方向性で進められているのか、その全体像を深く俯瞰できるようになりました。
複数のDXプロジェクトが同時並行で進む中で、私はその間の連携を円滑にし、時には部署を横断する調整役を担っています。これによりDX投資計画が机上の計画に終わらず、着実に現場で実行され、成果へとつながる過程を間近で見届けることができています。
特に、年間を通じて計画が実を結び具体的な成果として現れた時には、自身の業務が単なる数字の管理に留まらず、ANAの未来を形作る重要な役割を担っていると実感できます。この経験は、私にとって大きなやりがいであると同時に、自身の専門性がANAという組織の変革に貢献しているという、自身の確かな成長の証となっています。
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行村
入社後、私が特に自身の成長を実感したのは、データ活用環境の整備に携わった時でした。
私はIT業界出身ではなかったため、データ活用ツールの開発管理を担当した際には、航空業界特有の専門用語に加え、多くのIT用語が飛び交う会議に最初は戸惑いました。それでも、経験豊富なチームメンバーからの助言や、一緒に案件を進める「ANAシステムズ」のメンバーの協力のおかげで、着実に業務を進めることができました。
開発に関する知識は不足していましたが、実際にツールを利用するユーザーの視点に立ち『どのような機能があれば便利か』『どうすれば直感的に使えるか』といった点については、これまでのデータ利用者としての経験を最大限に活かせた部分だと自負しています。最終的には、ANAグループ全社員が利用できる重要なツールとしてリリースすることができました。
現在、私は開発・運用保守業務からは離れていますが、現場の業務部門で社員の方々がこのツールを当たり前のように活用している姿を目にするたび、大きな喜びを感じます。あのときの苦労や試行錯誤が、現在のANAグループ全体の生産性向上と、より良いデータ活用文化の醸成につながっていると実感でき、これまでの努力が報われる瞬間だと感じています。
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河野
担当プロジェクトをやり遂げ、それを利用する方々から『ありがとう』と喜んでいただいたときに、自身の成長を強く実感しました。
特に印象深いのは、ある部門の業務効率化を目指して開発したAIアプリのプロジェクトです。企画から約1年かけて実用化に至りました。入社したばかりで、その部門の業務や航空業界特有の事情に全く知識が無く、手探りの状態からのスタートでした。開発中は苦労の連続でしたが、"使えるもの"を形にできた時の喜びは忘れられません。
実際にアプリを利用している部門担当の方からは、『私たちはAIについては素人でしたが、河野さんに力強く導いていただき、ここまで来ることができました。本当にありがとうございました』という温かい言葉をいただきました。このように、ユーザーの方々から直接感謝の言葉をいただくことが何よりの励みになり、次への挑戦への原動力となっています。
Chapter04
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土方
将来、実現したいキャリアや夢を教えてください。
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河野
将来は、様々な新しい技術やアイデアを通じて、ANAグループが持つ多様な強みや資源(人財、ノウハウ、ネットワークなど)を最大限に活用し、ANAグループ内はもちろんのこと、国や企業の垣根を越えた新しい価値を創造していきたいと考えています。
私たちDX室が推進している、デジタル技術による課題解決や革新的な取り組みを加速させることで、空港などの現場におけるお客様へのサービスをより充実させ、品質をさらに向上できると信じています。ANA社員の持つ能力やノウハウ、会社の資産などを最大限に生かすことで、業務の効率化だけでなく、社員一人ひとりが"より創造的に・やりがいを持って"働くことができる環境づくりにも貢献したいと思っています。
最終的には、ANAグループが経営ビジョンとして掲げている「ワクワクで満たされる世界の実現」に貢献していくことが私の夢です。お客様へ、そして社会全体に、ANAだからこそ提供できる新しい価値や感動をお届けできるよう、これからも挑戦を続けていきたいです。
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小林
ANAグループの多岐にわたるビジネスフィールドは、私にとって広範なキャリアを構築していく大きな魅力です。
お客様が「ワクワクで満たされる世界」を体験し、ANAをさらに深く愛するきっかけを創り出すこと。そして、その感動体験を通じてANAグループが持続的に成長し、発展していくこと。この2つの目標を両立させるために、私はANAのDX領域において、技術とビジネスを結びつける架け橋となる人財として貢献したいと考えています。デジタルの力で顧客体験を革新し、事業の新たな可能性を切り拓くことに尽力したいです。
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行村
私は、前職から現在までデータ関連業務に携わってきた経験を活かし、この領域を軸に自身のキャリアを築いていきたいと考えています。現在はオペレーション部門との連携が中心ですが、将来的にはマーケティング領域やグループ会社の事業にも関わることで、多様な視点からANAグループ全体の課題解決に貢献できる存在を目指したいです。
そして、ANAをさらにグローバルに成長させることにも強い意欲を持っています。以前、海外の学生とANAのデータ活用について話す機会があり、ANAの認知度がまだ十分でない現状を痛感しました。この経験は「いかにしてANAが世界の旅行者にとって魅力的な選択肢となるか」という問いに対し、私の専門性を活かして深く取り組むべきテーマであると確信させてくれました。
データ分析の力で、外国人のお客様にANAを選んでいただけるような戦略を策定し、その実現に尽力したいです。
Chapter05
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土方
将来、ANAのグローバルスタッフ職(GS職)、その中でも特に、DX室で一緒に働く仲間にメッセージをお願いいたします。
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行村
ANAのDX室には、キャリア採用で入社された方がたくさんいます。また、様々な職種の多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっているため、私も入社後すぐに職場に馴染むことができました。こうした異なる経験や知識の組み合わせこそが、ANAグループ全体のDXを力強く推進していく上で、何よりも大切だと日々実感しています。
これまでに培ってこられた専門性と経験を活かし、多様な仲間と新たなつながりを創りながら、航空事業にとどまらないANAの様々な事業を通じて、私たちと一緒に新しいことに挑戦していきませんか。皆さんとご一緒できる日を心から楽しみにしています!
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河野
もしキャリアで"挑戦と変革"を求めるなら、ANAはそのフィールドに最適です。『よりダイナミックな環境でイノベーションを実現したい』、その想いで私はANAに転職しました。
ANAでは、数万台規模のデバイス展開や生成AIの活用といった最先端のDXを通じて、現場に深く貢献する大きな挑戦ができます。困難を乗り越え、ユーザーから感謝された時の達成感は格別です。
皆さんと一緒に、ANAの新たな歴史を刻み、未来の空に新しい価値を描いていくことを楽しみにしています。共に挑戦し、共に成長し、「ワクワクで満たされる世界」を創造していきましょう!
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小林
ANAグループには、本当に多様なバックグラウンドや専門スキルを持ったメンバーが集まっています。私たちには、変化を恐れず、常に最高のチームスピリットを発揮しながら前へ進む文化が根付いています。私自身もキャリア採用でANAに加わりましたが、これまで培ってきた経験や力を存分に活かせるステージが、ANAには数多く用意されています。
ANAのビジョンに共感し、ご自身の秘めている力を発揮したいと願う皆さん、ぜひその思いをANAで実現しませんか。「お客様にワクワクを届けたい」「空の旅を通じて世界をつなぎたい」という情熱を共有し、一緒にANAをさらに盛り上げていく仲間としてお会いできることを、心から楽しみにしています!