CONVERSATION3
マーケティング
ANA人事部
ANA人財大学 業務推進・
採用チーム
土方 さやか
2019年9月入社
ANA CX推進室 CX戦略部
CXマネジメント推進チーム
マネジャー
泉 隆之
2019年2月入社
ANA CX推進室
レベニューマネジメント部
レベニュープランニングチーム
マネジャー
石山 慶之
2019年にANAにキャリア入社し、
現在、CX部門で働いている2名の社員にお話を伺います。
Chapter01
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土方 さやか(以下:土方)
泉さん、石山さん、お久しぶりです。本日はよろしくお願いします。
早速ですが、入社後~現在の仕事内容を教えてください。
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泉 隆之(以下:泉)
2019年にANAに入社して以来、現在も所属する「CX推進室 CX戦略部 CXマネジメント推進チーム」での、私の主な業務はリサーチと分析で、加えてデジタルコミュニケーション施策の構築にも携わっています。手掛けるリサーチ・分析業務は、空港における特定の課題解決から、全社的な大規模プロジェクトにおけるデータ分析まで、規模や内容は多岐に渡ります。
具体的には、ANA全体のKPI設計、ANAグループ横断的なプロジェクト判断を支援するための調査および分析、中期戦略設計に向けたマーケットリサーチと分析を担当しています。また、ANAグループ全社のカスタマーエクスペリエンス(CX)向上のための分析プロセス構築(調査設計から分析設計、BI設計までを含む)や、AIを用いたデジタルコミュニケーションの最適化も重要な業務の一つとして推進しています。
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石山 慶之(以下:石山)
私は入社以来、一貫して「CX推進室 レベニューマネジメント部」に所属し、主に国際線のインベントリー関連(座席管理)業務に携わってきました。ANAでのキャリアの始まりである2019年は、北米路線担当としてシカゴ線やワシントン線を1年間担当しました。
その後2年目からは、中国路線の責任者を4年間務め、現在は欧州路線の責任者を担当しています。現在は、欧州路線の他にも国際線全般、加えて国内線領域も統括する立場としての業務にも取り組んでいます。
Chapter02
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土方
前職の仕事内容と、当時、転職を考えたきっかけを教えてください。
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泉
新卒からIT企業2社を経て、日用消費財メーカーに転職し、ANA入社までに3社でマーケティング関連業務を経験しました。いずれの会社でもデータ分析を軸に、プロダクト開発や新規サービス立ち上げに携わってきました。
IT企業では特に、顧客戦略や事業計画のための分析、予測モデルやマーケティングオートメーションの構築、新規サービス開発に尽力し、日用消費財メーカーでは、IT企業での経験を活かしつつ、ブランド戦略やDWH構築、次期プロダクトのPOCなど、より幅広い領域を担当しました。
2回の転職を経て更にANAへの転職を考えたきっかけは、ANAという新たな環境で自身のキャリアをさらに発展させたいと強く考えるようになったことでした。前職での経験を活かしつつ、より大きな舞台で新たな挑戦を通じて自己成長を加速させたいという意欲が、ANAへの転職を志す大きな原動力となりました。
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石山
前職の化粧品メーカーでは、営業とマーケティングの2軸で幅広い経験を積んできました。営業としては、福岡のドラッグストアや大阪の百貨店を担当し、通算7年間にわたり、お客様や流通パートナーとの強固な関係構築に尽力しました。その後、本社に異動し、8年間にわたり大型グローバルブランドのブランディング戦略、コミュニケーション戦略、施策立案などを担当しました。
この多岐にわたる経験を通じて、ブランドをゼロから育て上げる面白さと、それを市場に浸透させる戦略的な視点を培いました。15年間キャリアを重ねる中で、やりたいと思っていた仕事を一通り経験し、更なる高みを目指したいという思いが強くなりました。その際、自身の将来を深く考えた結果、昔から最も強い興味を抱いていた航空業界で、これまでの経験を活かして新たな挑戦をしたいという明確な目標が生まれ、ANAへエントリーしました。
Chapter03
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土方
ANAに入社後、ご自身の成長を実感したエピソードがあれば教えてください。
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石山
全く異なる業界からのスタートでしたが、ANAに入社して以来、レベニューマネジメントの専門知識と経験を着実に積み上げてきました。特に、旅客収入のロジックや将来の見通し、予測といった感覚を養うことができ、これを基に社内での発言機会が増え、より積極的に業務に取り組めるようになったことは、大きな自信と成長に繋がったと捉えています。
また、中国路線を担当していた2020年〜2023年はコロナ禍の真っただ中であり、中国側での運航規制が頻繁に発生する非常に困難な時期でした。あのような状況下で、全ての最新情報を自身で把握し、社内における情報の発信者として、そしてリード役として貢献できたことは、自身の成長を強く実感できたエピソードになりました。
さらに最近では、欧州においてミラノ、ストックホルム、イスタンブールという3つの新規路線開設に際し、その全ての路線において収入設計や運賃開発といった事前準備の陣頭指揮を執ることができました。これも、自身の専門性とリーダーシップが試され、大きな成長を実感できた貴重な経験だと考えています。
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泉
前職で得た分析スキルに加え、ANAではグローバルな視点での調査・分析という貴重な経験を積むことができました。
ANAに入社してからは、海外10カ国以上を対象とした定量調査や現地での定性調査に積極的に関わり、国内外の顧客特性、航空業界のマーケット構造、そしてANAや競合の独自性について深く理解することができました。そこで得られたインサイトやセグメンテーションは、戦略・戦術の検討に直結しており、大きな手応えとやりがいを感じています。
ANAの業務を通して、時間をかけて検討と試行錯誤を重ねたことで培われた知見は、今やチームや私自身の思考の強力なフレームワークとして定着しています。さらに、部門横断的な重要案件をいくつか担当していく中で、困難な課題を乗り越えるたびに、着実な成長と確かな自信を深めています。
Chapter04
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土方
将来、実現したいキャリアや夢を教えてください。
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泉
将来的には、新しい技術を活用したプロダクト開発に注力していきたいと考えています。近年、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化は目覚ましく、その可能性に大きな期待を抱いています。
特に航空業界はリアルとデジタルの双方に顧客接点を持ち、接遇などのサービス面と、座席や機内食といったプロダクト面の両方が商品価値となる、非常に表現の幅が広い業界です。そのためテクノロジーの進化に伴って常に新たな進化が求められる分野でもあり、カスタマージャーニーもこれからさらに変化していくと感じています。
そうした変化の中で『ANAでは"新たなスタンダード"を創り出す一員となれる』ことに、大きなやりがいと魅力を感じています。また今年度からは、最先端のAI技術活用に関する検討を担う立場となり、いかにして新たな価値を創出できるかを日々模索することに、大きな楽しさと挑戦しがいを感じています。
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石山
レベニューマネジメント部での7年近くにわたる経験を通じて、エアライン収入や航空事業に関する理解は非常に深まったと自負しています。今後は、この知見を活かして、ANAのブランドをさらにグローバルに高めるような"コミュニケーション戦略関連の業務"に挑戦したいと考えています。
また、前職で培った顧客分析や商品開発の経験を活かし、新機材や新シートといったプロダクト開発業務にも携わってみたいという強い思いがあります。レベニューマネジメントで培った経験は、航空事業のあらゆる業務に活かせると思っています。現在は、足元の収入最大化に集中し、ANAの事業成長に貢献することで、自身のさらなる成長と将来のキャリアへと繋げていきたいと考えています。
Chapter05
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土方
将来、ANAのグローバルスタッフ(GS)職、その中でも特に、マーケティングで一緒に働く仲間にメッセージをお願いいたします。
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泉
ANAでは「業務を通して会社を前進・進化させる事にモチベーションを感じる人」が求められていると思います。「辛抱強く、信念を持ち、チャレンジし続けること」や「他人に流されない・あきらめない」という心を持ち続けることも大切です。
また仕事の進め方では、前後の工程を意識しながら自身の役割の仕事に取り組める人、周囲を巻き込む熱意と行動力がある人などが向いていると思います。泥臭くも冷静に物事を進める人や、チームや仲間への細やかな気配りができる方は、ANAでは活躍の場が広がると思います。
ANAのCX領域における業務は非常に幅広く、今後もサービス形態が大きく変化していくと思います。大きなチャレンジをしたいと考えている方には、きっと数多くのステージがあります。私たちとともに「次世代のスタンダード」を作っていきましょう!
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石山
航空業界は、世界のインフラとして社会に必要不可欠な存在であり、私たちの日々の暮らしを支える重要な役割を担っています。外的環境に左右されやすいという側面はあるものの、私はこれらの課題を乗り越え、夢と可能性に満ちた業界であると強く感じています。
飛行機が好きな方、旅行が好きな方、空港の雰囲気が好きな方、そして何よりも日本の空、世界の空を繋ぐことに情熱を燃やせる方を心からお待ちしております。