Interview
職種や会社という枠を超えて挑戦し、
CAとして幅広いスキルを身につける。
#客室乗務職

轟 真梨子
ANA X 事業開発部 マーケットアクセスチーム(出向)
2011年入社 文学部英文学科 卒
Interview 1
安全を守る責任と"ANAの顔"としての役割を感じる、やりがいのある仕事。
以前から漠然と英語を使った仕事がしたいと考えていました。国内・海外旅行にもよく行っていたことから、"英語×旅行が好き"というのが航空業界に目を向けたきっかけです。
就職活動を行っていた当時にアイルランドで火山噴火があり、航空機の運航に大きな影響が出ていることをニュースで知りました。そのとき『航空業界は社会情勢や環境によって大きく影響を受けるのだな』と感じました。そのような状況でも、航空各社が日本と世界の架け橋となる交通機関としての責務を果たそうとする姿を見て、感銘を受けました。
客室乗務員(CA)を志望したのは、何よりも飛行機の安全を守る保安要員としての責任のある仕事であること、ANAの顔としての役割が大きいと感じ、やりがいのある仕事だと思ったためです。CAは常にお客様と対面し、フライトにおいて長時間に渡りコミュニケーションがとれるANAグループでは唯一の職種だというところにも魅力を感じました。

Interview 2
CA職から離れて、ANA Xで非航空事業領域の仕事に挑戦。
私の場合、CAとしてANAに在籍していますが、現在所属する「ANA X株式会社 事業開発部マーケットアクセスチーム 」には、自分から手を挙げて出向させてもらいました。ANA XはANAグループの中でも非航空事業領域の拡大を担っている企業であり、"航空一色"ではありません。担当業務のやりがいとしては"新事業をみんなで育てていける"ことが最も大きいと感じています。
私の所属する部では、主に非航空領域における事業開発を行っており、私は営業担当として企業や自治体の課題解決の役割を担い、収益拡大を図っています。また、それらの活動を通じたヒアリングや、そのフィードバックをチームに行うことと、各プロダクト担当者とも議論して一緒に事業を創り上げていくことで更なる事業成長に繋げています。毎日『明日の商談ではどうなるか』、『先月は目標に対してどうだったのか』、『新しい案件の獲得ができた』など、努力した結果が数字となって表れることにワクワクする瞬間がたくさんあります。
今お話しした通り、業務においてはチームを横断した連携が不可欠です。職場のメンバーはあまり壁がなくフレンドリーな人が多いので、雰囲気はとても良いです。年次や役職に関係なく、自分の意見は割としっかり述べる人が多いと思います。それぞれの立場から意見がぶつかることもありますが、基本的に相手を否定することはなく、それぞれの考えを受け入れて、どうすることが最善の方法なのか、しっかり議論する雰囲気は非常に働きやすく、もっと積極的に行動しようと奮い立たされる事が多くあります。

Interview 3
ANAを休職して留学し、中国語習得に挑戦。
2018年からは社内制度を利用して休職し、2年間上海の大学に留学しました。留学生のためのコースで中国語でのプレゼンを行ったり、現地の方を訪問してインタビューしたりなど、アクティブに活動する授業が多かったです。またプライベートでも日本人駐在員、学生、現地中国人などのいろいろな方と交流して、活きた中国語を学ぶことができました。実は、学生時代に少しだけ中国語を学んでいたのですが、発音が難しく挫折してしまいました。でもANAへ入社して中国語の必要性を実感し、もともと負けず嫌いなタイプだったので『仕事を休むからには明確な目標をもって集中してやろう』と思って頑張りました。
留学からCAに復職した際に『学びが活かせているな』と思ったのは中国語でのアナウンスです。日本語と英語には充分なマニュアルがありますが、中国語に関しては流動性のある情報は、すぐにはマニュアルに反映されません。例えばコロナ禍の際は、検疫関連などの日々変化する情報は自分で中国語に翻訳してアナウンスしました。また、中国人のお客様の中には中国語しか話せない方も多くいるため、自分が対応することで安心してもらえたり、中国の地上スタッフとも中国語を使ってコミュニケーションしたりすることで、信頼関係を深めて良い連携ができるなど、お客様にも仲間にも役立つ仕事ができてやりがいを感じました。
興味関心を広く持って知識を増やす秘訣は"余暇の使い方"が大切だと思います。なるべく部屋にこもりきりにならずに外に出ていって、プライベートでも色々な人と話すようにしています。移動時間も語学や何かの勉強に活用することも良いと思います。私も中国語に関しては使っていないと忘れていってしまうので、同じ部署にいる中国人の同僚と中国語で会話したり、中国語の動画を見たときに分からない単語は書き留めて後で確認したりしています。

Interview 4
しっかり意見を持ち、相手の立場に立って考える。
知識や自分の経験から、しっかり意見を言えるということはとても大切だと思っています。CAは接客だけではなくマーケティング要員の一面や、組織の中での育成やマネジメント等、色々な知識を持っていれば教えられることも増えてきます。自分の考えをもって意見をする事ができれば、周りに新しい気付きや発見を与えること、業務改善やよりよい環境づくりや接客等にも繋げることができると思います。
また、お客様はCAを"ANAの顔"としてとらえ、ANAグループのことを質問される場合もあるため、ANAグループのことや様々な情報はよく知っておくようにしています。
機内ではお客様とお話しさせていただく時間も多くありますが、会話の中で"あまりわかってないな"という状況だと良い印象は持たれないと思います。勿論、私自身もあまり知見の無い領域の話であれば素直に「教えていただけますか?」とお伺いすることもありますが、各業界の基礎知識や時事についても新聞に載っている程度のことは知っていればお客様との会話も広がると考えています。
チームで仕事をするうえで大切にしている『相手の立場に立って考える』ということは、接客の場面でも意識しています。CAの立場では着陸までの時間を考えて『何時までにサービスを終わらせないといけない』とか、『機内食などを提供するときはこの順番で』等の手順を意識するので、こちらの目線で物事を進めてしまいがちです。一方、お客様によって機内での過ごし方や楽しみ方は様々だと思いますので、会話や表情などをよく観察をして、その時にお客様が本当に求めていることを察し、考えながら応えていくようにしています。

Interview 5
職種や会社という枠を超えて、チャレンジする姿勢を持ち続けたい。
ANAではどんな部署・職種に就いたとしても、ずっと同じ仕事をするわけではなく年次や社会情勢など状況に応じて知識や求められるスキルは変わっていきます。私自身も今、出向先で『データ利活用ってどうやるの?』 というところから始まり、システムやデータに関する勉強・マーケティングや法務などの必要な部分は本などで都度調べながら業務にあたっています。商談に行く際に、商談先はその道の専門家であるため、こちらの提案を持っていくのに「私は初心者です」とは言えません。プロ意識を持つうえで、しっかりと勉強した上で臨む必要があります。
CAは機内で、いろいろな経験や背景をお持ちのお客様と会話します。その時の会話ひとつで、お客様の心を掴んでANAファンになってもらえることもあります。ANAには挑戦できる環境がありますし、これからCAを目指す方々も、ぜひANAという舞台で色々なことにチャレンジしていただきたいです。
career

- 2011年
- ANA 入社 客室センター配属 国内線乗務開始
- 2013年
- 国際線乗務開始
- 2015年
- 主客室乗務員資格 取得
- 2018年
- 休職制度を活用して留学、上海居住(中国語習得)
- 2020年
- 復職 客室センター
- 2021年
- ANA X株式会社 事業開発部(出向)