グループ行動指針(ANA's Way)の浸透と実践

グループ行動指針(ANA’s Way)の実践

 2013年4月、持株会社体制への移行に伴い、刷新したグループ経営理念、経営ビジョン、行動指針のもと、グループの求心力と社員の自主性を高めるべく様々な取り組みを行っています。策定経緯や込められた思いを記した「ANA Book」のグループ全社員への配布、国内外196回の人事担当者による職場説明と対話の機会を設定するなど、共有と行動化の促進を図っています。また創業以来の挑戦の歴史を学び、自らに継承されているDNAを再認識することを目的として、歴史展示施設「ANA Discovery Center」を設立し、そこでどのようなANAグループの未来を作りたいかを語り合う「ANA’s Day」研修を開催しています。2015年度には同内容の研修を海外各地区において開催する「ANA’s Way Ambassador Program」もスタートさせました。2017年度末までにグループ全社員3万5,000人の受講を目指しています。
 加えて、グループ行動指針を反映した育成・評価の制度も導入し、目標や価値観を全社であらためて共有するとともに、社員一人ひとりの行動指針の実践を引き出すことで、より強いANAグループをつくっていきます。

ANA's Wayを共有するリーフレットをグループ全社員へ配布

ES(Employee Satisfaction)向上に向けて

 ANAグループでは毎年、社員の仕事へ臨む想いや姿勢、職場満足度などを定点観測する「グループ社員意識調査(ANA’s Way Survey)」を実施しています。12回目となる2014年度は、海外雇用社員を含め、ANAグループ45社の社員を対象に32,000人を超える回答を得ました(回答率95.3%)。実施後は会社・部署ごとの調査結果表を配布し、専門家による説明会とグループディスカッションを実施して、各職場でのコミュニケーションに活かしています。社員があかるく元気にいきいきと活躍することが、企業の成長と顧客満足につながると考え、これからも働きがいのあるANAグループづくりに向けて取り組んでいきます。

「褒める文化」の定着に向けて

 ANAグループでは、お客様からいただいた「お褒めの言葉」を広く共有することや、互いの仕事や行動を認め合うことを大切にしています。こうした活動が社員のモチベーションと自主性を引き出すことにつながり、社員一人ひとりが仕事を通してより一層「ANA’s Way」を発揮できると考え、以下の取り組みを行っています。

<お客様からの声を届ける>

―給与明細書―

 ANAでは2004年10月より、社員の「給与明細書」の表紙に、お客様からいただいたお褒めやお礼の言葉を毎月掲載しています。受給時にあらためてお客様の声を感じとるものとして、社員の発案により始めました。

給与明細書

<仲間の仕事を褒める>

―Good Job Card―

 ANAグループでは、互いの仕事のよいところを見つけたら、それをカードに記入して本人に手渡す「Good Job Card」を推進し、褒める文化を醸成しています。2001年より運用を開始し、2014年には制度をリニューアルしました。カードを手渡した人、もらった人双方にポイントが付与され、一程度貯まるとバッチが配布されるグレード制度や、グループ内でやり取りされたGood Jobメッセージ1通につき1円を社会貢献活動に寄付する仕組みとし、経営理念にある「夢にあふれる未来創り」につなげていきます。2014年度分は日本赤十字の児童養護施設の活動へ寄付させていただきました。
 想いを形にして褒めることにより、仲間を尊重しあい、互いの仕事に自信と誇りを持つ風土づくりにつなげています。

ANA's Episode

褒める企業文化の醸成に向けた表彰制度

 ANAグループにはさまざまな表彰制度があります。そのなかでも「WOW!賞」は、既存の各種表彰制度の基準に該当しないものの、ANA’s Wayの具現化と独自性・創造性あふれる取り組みを表彰するものです。自由な発想によって職場で働く仲間に活力を与えた社員や職場を年間2回表彰しています。また、WOW!賞の受賞対象の中から、ANAグループの多くの社員に活力を与えたものや貢献度や功績が大きいと判断したものを「ANAグループ社長賞」として表彰しています。
 2014年度はエンジン内部に発生した異物を、最先端医療機器(医療用内視鏡鉗子)を改良した専用器具を使って除去するという画期的な方法を開発したベテラン整備士の事例が選ばれました。エンジンメーカーやエアライン各社が集まる国際会議の場でも、世界初の取り組みとして報告され、賞賛の声をいただいております。

ANAグループ社長賞を受賞し表彰状を手渡される整備士

ANAバーチャルハリウッド

 ANAバーチャルハリウッド(Virtual Hollywood※)は、新たな価値を創造し、大観衆を感動させる“ハリウッド”映画のようにお客様や社会に感動をお届けすることを目指したANAグループ社員による自発的提案活動です。所属する会社や業務の枠を越えて想いやアイデアに共感するメンバーが“バーチャル”なチームをつくり、調査やトライアルによって企画を練りあげて、担当役員へ直接提案します。2004年にスタートし、2015年度(現在活動中)までに約1,200名のANAグループ社員が参加して様々な提案を実現してきました。

※ Virtual Hollywood® は富士ゼロックス株式会社の登録商標です。富士ゼロックス株式会社で1999年に始まったプログラムを2004年に導入しました。現在バーチャルハリウッド協議会で14の会社・団体が活動しています。

バーチャルハリウッド

<事例>

  • 旅でシニアを元気にする「シニアのための修学旅行」
    2015年11月26日出発 沖縄の旅 お問い合わせはsenior@anas.co.jp
  • グループ社員全員が安全の意識を持ち続けるための「安全教育センター(ASEC)」
  • スポーツツーリズムによる地方創生をめざした「萩・石見空港マラソン」
    2015年は10月18日に 第8回萩・石見空港マラソン全国大会 開催
  • 世界の社会起業家を支援するプログラム「BLUE WING」
    など多岐に亘る社員の提案が実現しております。

シニアツアー(機内)
シニアツアー(機内)

シニアツアー(北海道)
シニアツアー(北海道)

安全教育センター(ASEC)
安全教育センター(ASEC)

BLUEWING
BLUEWING

萩・石見空港マラソン
萩・石見空港マラソン

クランクアップ
クランクアップ

 この活動はグループ行動指針(ANA’s Way)の5つの行動指針を、社員自らが自発的に実践する場のひとつとなっており、この活動を通して、お客様視点に立った新たな価値の創造だけではなく、社員の多様性を活かした人財育成、グループの一体感や風通しの良さなどの働きがいのある職場作りを後押しし、グループ経営ビジョン実現に貢献しています。