ANAは幼少時代から憧れの存在でした。というのも私は山口県の出身で、当時の山口宇部空港にはANAしか就航していなかったからです。子どもの頃は空港自体が珍しく、出張から帰ってくる父を出迎える時しか行くことがありません。だから空港に行くだけでワクワクし、その記憶の中にANAが存在していたのです。例えるなら遊園地に行く時のような感覚です。当時の私には空港自体にエンターテインメント性を感じていたのでしょう。
ANAにはグローバルスタッフ職(事務)ではなく、エキスパートスタッフ職(障がい者採用)で採用されました。空港での業務に就いて感じたのは、ANAの先輩たちに親しみやすい人が多かったことですね。私はずっと空港に“非日常的”なイメージを抱いていたので、そこで働く人たちにもどこか別世界の人のような雰囲気を感じていました。でも実際は、親身に支えてくれる同僚や、迷っている時に背中を押してくれる上司がたくさんいます。そしてチームで問題を解決し、ANAをご利用いただくお客様のために一丸となって仕事をする。いい意味で、入社前のイメージと大きなギャップを感じました。