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百舌鳥・古市古墳群

大都市に残された古代王権の壮大なモニュメント 百舌鳥・古市古墳群

百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいちこふんぐん)は、大阪府堺市・藤井寺市・羽曳野市にまたがる巨大古墳群。このエリアは、4世紀後半から5世紀後半にかけて、日本の政治文化の中心地でした。そのため古代の王たちを埋葬した古墳が多数残されていて、その数や規模は日本最大級です。2019年にユネスコ世界遺産に登録されました。古代墳墓と都市が共存する風景は、豊かな歴史をもつ大阪ならではのものです。

仁徳天皇陵古墳

百舌鳥古墳群の仁徳天皇陵古墳(にんとくてんのうりょうこふん)は、上空から見ると円と四角を合体させた前方後円墳という日本独自の形の巨大古墳。世界一の大きさを誇るお墓です。5世紀中頃に造られたと推定されています。墳丘の周囲には三重の濠がめぐり、濠を含めた全長は、なんと840メートル。1872年には竪穴式石室が見つかり、刀剣・甲冑・ガラス製の壺などが出土しました。他の古墳では見つかっていない、大変貴重な品々です。

応神天皇陵古墳外濠外堤

5世紀前半に作られたと考えられている応神天皇陵古墳(おうじんてんのうりょうこふん)は、古市古墳群にある巨大な前方後円墳です。その墳丘の長さは425メートル、高さは36メートルで12階建てのビルに相当します。墳丘体積では日本最大ともいわれています。墳丘の周囲には濠と堤を二重に巡らしています。さらに、その外側には中小の古墳が取り巻くように点在しています。外濠外堤の小径には、春には桜、秋にはコスモスが咲き、古墳を彩り、楽しい散策が楽しめます。

津堂城山古墳

津堂城山古墳は、古市古墳群では最も古い前方後円墳です。墳丘の長さは210メートル、二重の堤、濠を持ちます。登れる古墳で、憩いの場として市民に愛されています。古市古墳群には登れる古墳がいくつかありますが、200メートルを超える古墳はここしかありません。内濠から出土した高さ1.1メートルの水鳥形埴輪は国の重要文化財に指定されています。

観光地詳細

名称 百舌鳥・古市古墳群
Webサイト http://www.mozu-furuichi.jp/
所在地 大阪府堺市堺区大仙町
アクセス 仁徳天皇陵古墳(百舌鳥エリア):JR阪和線百舌鳥駅から徒歩で約8分
応神天皇陵古墳(古市エリア):近鉄南大阪線土師ノ里駅から徒歩約4分
詳細はホームページ等をご確認ください。
お問い合わせ先 TEL: 06-6210-9742

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