2025/04/21
ANAグループでは、社員一人一人がESGを自分事として捉え、行動につなげられるよう、2023年度より多方面で活躍されている方や、環境配慮のビジョンを掲げる企業の方を講師としてお招きして、ANA Future Promiseフォーラムを開催しています。
2025年2月に第4回目となるフォーラムを開催し、対面・オンライン含め約200名のANAグループ社員が参加しました。
今回は無印良品を展開する株式会社 良品計画(以下良品計画)にて、経営企画部長 兼 ESG経営推進課長を務める阿南さんにご登壇いただきました。
阿南さんは、これまでさまざまな業界で広報担当を経験されたのち、2021年に株式会社 良品計画に入社され、良品計画のESG推進体制を築き上げてこられた第一人者です。
世界中から高い人気を誇る「無印良品」は、1980年に株式会社 西友ストアーのプライベートブランドとして、大量生産大量消費社会へのアンチテーゼから誕生しました。
その9年後に株式会社 良品計画として独立し、現在は1,300以上の店舗を世界中に展開しています。
良品計画は創業当時から「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」の3つを『ものづくりの基本』に掲げ、「これがいいではなく、これでいい」という価値観を大切に事業活動を続けてきました。
これまでも、ReMUJI(リムジ/お客様から回収した衣服類を再製品化する取り組み)を2015年から導入したり、商品の包装材を紙に変更したり、給水機を各店舗に設置したりと、お客様とともに進める環境配慮施策に率先して取り組み、サステナブルなイメージが強い企業の一つです。
創業当時からESGに取り組んでいましたが、2021年の「第二創業宣言」を機にESG推進体制を見直しました。
環境関連データの可視化を進めたり、各部門ごとにESG目標を定め月次の定例会議を設けたり、ESG社内コミュニティを立ち上げたり、2030年に「ESGのトップランナー」になることを掲げ、全社をあげてESG経営を進めています。
こうしたESG経営を支えるのは、何よりも『人』です。
全ての活動は『人』が行っているため、社員やスタッフの気持ちがとても大切です。
「人、ビジネス、業績」の順の優先度で行っているのも良品計画の大きな特徴です。
「45年前の創業時と比べて、会社や社員の価値観や目指す方向性は変わらない。店舗数や商品ラインナップ、地域とのかかわり方は時代に合わせて変えてきた」と阿南さんは話していました。
講演のあとは、良品計画のESG経営推進課の皆さんとの交流会を開催しました。
会場に展示していた環境や社会に配慮した無印良品の商品を、衣料品ブースと生活雑貨・食品ブースの2つに分け、
をご担当者よりご紹介いただきました。
どの商品も無印良品を代表するものだったため、親近感と好奇心を持ちながら、実際に目で見て、手で触れて、匂いを嗅ぎ、味わいながら意見交流をしたことで、より一層、商品のこだわりへの理解を深めることができました。
日常生活で取り入れられることや、ANAグループとして参考にできそうなことがないかを考えるきっかけになりました。
講演、交流会に参加した社員からは、
「ESGについて、良品計画様のように本気で取り組んでいる企業の話を聞いたことがなかったので非常に興味深かったです。」
「ESG活動は部署や会社の大きな取り組みというイメージがあり、自分ごととして捉えにくいと思っていましたが、 講演内での ”普段の業務がESG活動になっている” “目の前の業務を2歩も3歩も引いて考えてみる” という言葉が胸に刺さりました。小さなことからでも、できることをコツコツと継続したいと思います。」
「創業時から変わらない企業の理念として、SDGs、ESGの観点があった無印良品さんも、現状に満足せずさらなる取り組みに力を入れているという点に驚き、感動しました。」
「企業理念、ビジョン、ミッション、バリュー、戦略において強く明確な一貫性を感じました。」
等の感想が寄せられました。
ANAグループは、これからも他社と連携しながら、より持続可能な社会の実現を目指してANA Future Promiseの取り組みを進めてまいります。