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    掲載日:2021.10.13

    ビギナーに優しいおすすめ釣り場。茨城県 涸沼のハゼ釣り

    茨城県の涸沼(ひぬま)は淡水と海水が混じり合う汽水湖。そんな環境を好み、秋になると大型がねらえるのがハゼです。明確に手に伝わるハゼのアタリはビギナーでも分かりやすく、一度味わうと忘れられません。

    秋の彼岸から始まるシーズン

    ボートから良型をねらう涸沼のハゼ釣りは秋の楽しみ
    陸地からもハゼ釣りはできるがボートなら混雑も避けられる
    手の平にずっしりと重い涸沼のハゼ

    ハゼは一年魚といわれます。1年で一生を終える魚という意味で、春に生まれた稚魚がプランクトンを食べて成長し、夏になると小指ほどの小型が浅場に現われ、そのままぐんぐん成長します。大きなものでは15cm以上になりますが、涸沼は環境がよいのか、特に大型が多いといわれています。

    今回紹介するのはボートからのハゼ釣りです。涸沼にはハゼ釣りを案内している船宿があり、利用すれば釣れる可能性が高いところまでエンジン船でボートを曳航して連れて行ってくれます。そこにボートを係留して釣るので、ポイント探しに迷う必要がありません。湖岸を歩き自分で場所を探して釣ってみるのも面白いですが、湖上に浮かぶ釣りはそれ自体に風情があり、何より手つかずの場所をねらえるのでアタリが多く楽しめます。

    おすすめのシーズンは秋の彼岸から10月頃まで。よい年には初期から20cmに迫るような大きなハゼが釣れます。涸沼はシジミが美味しいことでも有名ですが、そうした栄養分の多い水辺に育つためか、ハゼも食べて美味しいと評判です。型がよいので釣って楽しいうえに、食べても抜群というのが涸沼のハゼなのです。

    基本の道具立て

    糸巻きの付いたハゼ釣り用のサオ。これは竹竿だが同じ構造のものがカーボン製でもある
    深い場所でも糸巻きから必要なだけのミチイトを出しておくことで釣りができる

    サオはリールザオまたはノベザオのいずれかを使います。船宿でレンタルすることもできるので、道具を借りてやってみたい場合は事前に相談してみましょう。サオを自分で用意する場合は、リールザオであれば管理釣り場のトラウト用や船のシロギス釣り用などのライトなスピニングタックルを使います。1.8~2.1mほどで長すぎず、感度のよいライトスピニングタックルであれば他の釣り用のものでも問題なく流用できます。

    ノベザオの場合は、浅い場所なら普通のノベザオでも釣れますが、深い場所をねらう時には糸巻きが付いたボートからのハゼ釣り専用のものが必要になります。数は多くありませんが、カーボン製の求めやすい価格のものもありますので、可能であればそれらを入手しましょう。このほかに糸巻きが付いた1本ザオとしては、ハゼ釣り用の和竿(竹竿)があります。ビギナーがいきなり購入するのは少しハードルが高いですが、昔から「ボートのハゼ釣りを楽しむなら和竿が一番」という釣り人は多く、竹には魚のアタリを鮮明に手に伝えてくれる独特の感触があります。なお、ハゼ釣り用の和竿には中通し式といって、釣りイトをガイドではなくサオの節の中に通す構造のものもあります。いずれにしても糸巻きが付いたサオ(ノベザオや和竿)を使う場合は、釣り場の水深に合わせてあらかじめミチイトを出しておき、魚が掛かったらミチイトを手で手繰って魚を取り込みます。こうした他の釣りではあまり見られなくなった方法で釣りを楽しめるのもハゼ釣りの楽しさの1つになっています。

    底に棲むハゼにエサをアピール

    底を取るオモリとハリス付きバリのシンプルな組み合わせ。写真は2本バリだが1本でもよい

    ハゼの釣り方はとてもシンプルです。リールザオの場合は少しキャストしたら、あとはオモリがゆっくり底を引き摺ってくるように少しずつリールを巻いてきます。その合間にサオ先を小刻みにゆすり、水中のエサの存在をアピールするのも効果的です。ノベザオ(および和竿)の場合はサオの真下をねらいますが、この時はオモリが底から離れすぎないように注意しつつ、サオ先で小刻みにオモリを上下させます。いわゆる「オモリで底を小突く」という操作です。ハゼは底を這うように移動する魚なので、エサが底から浮き上がってしまっていると釣れません。一方でエサにはよく反応し、1尾のハゼがエサを見つけて砂煙を上げて移動すると、周囲のハゼもそれにつられて「どこだ?」と競い合うようにエサを探して食い付いていきます。
    仕掛けは市販のハゼ釣り用のものが広く使えますが、ナス型オモリにハリス付きのハゼバリ6号程度をセットしたものをミチイトの先に結ぶだけでも大丈夫です。ナス型オモリは1~3号を複数準備しておき、底に着くのがわかる範囲で軽めのものを使います。エサは船宿で購入できるアオイソメを使います。

    エサのアオイソメは魚の反応に合わせて長さを変えてみよう
    仕掛けは自作でも釣具店の市販仕掛けでもどちらでもよい

    ハゼがハリの付いたエサに食い付くと、ブルブルっという感触ですぐにそれと分かります。実際にはハゼはエサに勢いよく飛びつく一方で、何か違和感があるとすぐに吐き出す習性もあるため、「アタリがあるのになかなかハリに掛からない!」といった難しさもあるのですが、アタリがあったら即座に合わせてみたり、逆に小さなアタリは合わせずに見送って、大きく明確なアタリになってから合わせるなど、どちらがよいか工夫しながら釣っていきます。
    見事にハゼが釣れたら、15cmを超える良型ならウロコを取って内臓を掃除し、頭を落としてから背開きにして天ぷらにするのがおすすめ。上品でありながら旨味が濃いホクホクとした白身は、ひとくち食べたらまた釣りに行きたくなること請け合いです。また、天ぷらにするには小さいというサイズなら、ウロコ、内臓、頭だけ取って空揚げがよいでしょう。こちらも美味しさは変わりません。ハゼ釣りだからこそ味わえる秋の楽しみをぜひ体験してみてください。

    釣り情報

    アクセス:羽田空港、成田空港などから車を利用。北関東道・水戸南ICから涸沼方面へ。
    お問い合わせ:釣り船 飯岡屋※ハゼ釣りを案内している船宿。ハゼが釣れる場所までエンジン船で曳航してくれる。レンタルタックルやエサの取り扱いは事前に要確認。

    • 記載の内容は2021年9月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
    ライター:ANA釣り倶楽部
    撮影者:ANA釣り倶楽部

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