対馬(つしま)は、九州と韓国の間の対馬海峡に浮かぶ島で、「国境の島」と呼ばれています。平地が少なく、島土の約89%が山地であり、各地に原生林が残されています。歴史としては古くから九州と朝鮮半島の間で人と物の交流・交易の玄関口としての役割を担いました。
浅茅湾(あそうわん)
対馬の中央に広がる浅茅湾(あそうわん)は、複雑な入り江と無数の島々が織りなす典型的なリアス式海岸で全域が壱岐対馬国定公園に指定されている風光明媚な海域です。カヤック体験なども人気です。
白嶽
白嶽(しらたけ)は古来より霊山として崇められた対馬のシンボル的存在。大陸系植物と日本系植物が混生する独自の生態系をもつ原生林として、国の天然記念物に指定されています。春・秋には大陸系植物が開花し、山頂からは360度の眺望が広がり圧巻です。山頂近くは急傾斜でロープにつかまりながら岩場を登るためスリル満点!登りきると浅茅湾や白嶽山系の山々、天候が良いときは韓国の山並みをも望むことができます。
金田城
対馬に築かれた「金田城」は、古代山城のなかでも特に見事な石塁が遺存している城。そして、まさに国宝級ともいえる、文化財保護法で指定された史跡の最高ランク「国指定特別史跡」の長崎県第一号に指定されるほど、歴史的にも重要な史跡です。
対馬藩主宗家菩提寺・万松院
元和元年(1615年)に宗家20代義成が父義智の冥福を祈って創建した寺で、以降、宗家累代の菩提寺となりました。
その後数度の火災により焼失したため今の本堂は明治12年(1879年)に建造されたものです。安土桃山式の山門と仁王像は焼失から免れた対馬最古の建物で、堂内には朝鮮国王から贈られた三具足、徳川将軍の大位牌が並んでいます。さらに132段の百雁木と言われる石段が幽玄な雰囲気を醸し出しています。