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    掲載日:2020.03.12

    働く人の出張めし〜高知で必ず食べるべき地元限定グルメ6軒〜

    出張先での楽しみといえば、現地でのごはん。仕事が目的とはいえ、せっかく地方へ来たのならご当地のおいしいものを食べて帰りたいですよね。しかも、地元の人も通う穴場や名店のグルメにありつけたらなお最高! そこで、日本を飛び回る忙しいビジネスパーソンに代わって出張先での昼&夜ごはんをナビゲート。今回は、土佐グルメが満載な高知で食べたい絶品出張めしを紹介します!

    高知人が愛してやまない、絶品ソウルフードを食べ尽くす!

    高知といえば、ご存じ坂本竜馬の町
    高知といえば、ご存じ坂本竜馬の町

    太平洋に面した高知は、温暖な気候で漁業や農業が盛んな食材の宝庫。カツオやサバが有名ですが、高知県内の各地に根づくB級グルメやソウルフードも、食べ逃せない絶品ぞろいです。なかでも、「ラーメン」「寿司」「ウナギ」は、他県のそれとはひと味違う高知ならではのおいしさ。そこで、地元の人たちに愛されるランチに訪れたい3軒を紹介します。

    須崎名物! 土鍋で煮込むアツアツ「鍋焼きラーメン」

    「鍋焼き」といえばうどんを連想しますが、高知では「ラーメン」が主流。「鍋焼きラーメン」は高知県須崎市で生まれたご当地グルメで、かつて須崎市にあった鶏肉店「かしわの吉村」の鶏ガラや親鳥を使ったスープが、鍋焼きラーメンのスープの原点と言われています。お店で提供を始めた元祖は須崎市の「谷口食堂」。ネギや玉子、ちくわなどを使い、ラーメンが冷めないように、ホーロー鍋で提供したことが鍋焼きラーメンの始まりだそうです。

    高知駅北口から徒歩2分の立地で、移動途中にも立ち寄りやすい
    高知駅北口から徒歩2分の立地で、移動途中にも立ち寄りやすい

    その須崎名物を高知市内でいただけるのが、「鍋焼きラーメン千秋」。須崎市に本店があり、その味に惚れ込んだ店主の大庭雅雄さんが、特別にレシピと女将の名を譲り受けのれん分け。高知市内でも本場須崎の味を食べられるようにと、8年前にオープンしました。

    ランチ時は店頭に行列ができる
    ランチ時は店頭に行列ができる

    「鍋焼きラーメンは、お店によってスープや麺がそれぞれ全く違うんです。うちは本店の味を継承した、親鳥ガラのスープに高知の生姜を合わせたあっさり醬油味。麺は細麺ストレートで黄色いのが特徴です。よくたまご麺と間違えられますが、卵は入っていません」

    鍋焼きラーメン(大)700円。大で一人前、並600円は少なめ、特大800円は大盛り
    鍋焼きラーメン(大)700円。大で一人前、並600円は少なめ、特大800円は大盛り

    さっそく、鍋焼きラーメンがテーブルに運ばれてきました。立ち上る湯気とグツグツ煮立ったスープが見るからに熱そう! フゥフゥ冷ましながらいただくと…程よく歯ごたえがある麺と、それに絡むちょっと濃いめのスープが相性抜群。麺をすするとほんのりと生姜の風味が運ばれてきます。早く次のひと口が食べたいのに、アツアツすぎてなかなかテンポよく食べ進められない。そんな焦らしにも食欲が煽られます。

    鍋焼きラーメン専門の麺を製麺している「関西麺業」の麺を使用。本場須崎ではお馴染みのメーカー
    鍋焼きラーメン専門の麺を製麺している「関西麺業」の麺を使用。本場須崎ではお馴染みのメーカー

    とにかくスープが絶品で、濃いめだけど食後にもたれず、口に脂っこさが残らないのが「千秋」の特徴。鍋焼きラーメンの基本の具である、玉子、ネギ、ちくわ、親鳥の切り身のさりげない存在感も相まって、どこか家庭的で素朴な味わいにほっとします。

    味が濃いと感じたら、玉子を崩してゆっくり混ぜると、スープが濁らずマイルドな味わいに変化します。

    「でも、できれば玉子は割らずにスープを残しておいてくださいね」と店主。なぜかと聞くと、店主イチオシの〆の食べ方があるそうで。

    「ごはんを頼んでいただき、その上に玉子を乗せて、お米が浸るくらいスープを入れてコショウを少しだけ振りかけてください。混ぜ合わせて雑炊のように召し上がっていただくのがおすすめです」(大庭さん)

    TKGでも雑炊でもない、最強の〆ゴハン。混ぜ合わせて一気にほお張る! ジャスミンライスのような風味の仁井田米との相性が抜群
    TKGでも雑炊でもない、最強の〆ゴハン。混ぜ合わせて一気にほお張る! ジャスミンライスのような風味の仁井田米との相性が抜群

    これがまた「ウマイ」の一言。ごはんは四万十の農家さんが作る、「仁井田米」という香米がブレンドされた風味豊かなお米を使用。ほんのり香るお米とスープが合わさって味に奥行きが生まれ、玉子のまろやかさが加わり、じんわりと癒やされるような優しい風味が広がります。ラーメンを平らげたあとでも、あまりのおいしさにさらっと完食。「千秋」を訪れたら、この絶品〆ごはんもぜひ味わってくださいね。

    鍋焼きラーメン 千秋

    住所:高知県高知市本町2-15-11
    TEL:088-823-0007
    営業時間:11:00~15:00、18:00~21:00/月曜休(祝日の場合は翌火曜休)

    魚を使わない土佐の郷土料理「田舎寿司」

    海の幸が有名な高知ですが、魚がなかなか手に入らない山間部の地域で、身近な食材を使って生まれたのが「田舎寿司」。いわば野菜のお寿司のことで、高知の日曜市をはじめ、スーパーや道の駅などで手軽に買える地元でおなじみの郷土料理です。

    今回紹介するのは、「仕出しのあんどう ひろめ市場店」。高知名物の皿鉢や、お寿司、駅弁を販売する、創業60年の老舗の仕出し屋さんです。店頭をのぞくと、土佐巻きやサバの姿寿司に混ざり、田舎寿司を発見!

    保存料不使用の、作りたてのお寿司やお惣菜がずらり
    保存料不使用の、作りたてのお寿司やお惣菜がずらり

    「田舎寿司」という地味な響きとは打って変わり、カラフルな具材が並び、素朴でかわいいビジュアル。5個入りで、寿司ネタは椎茸、りゅうきゅう、ミョウガ、タケノコ、コンニャクというラインナップ。あまり聞き慣れない「りゅうきゅう」とはハスイモのことで、高知で親しまれている野菜のひとつ。シャキシャキとした食感が特徴です。

    野菜のお寿司と聞いて「なんだか物足りなそう」と思ってしまいますが、食べてみるとそのおいしさに魅了される人が続出。ミョウガは甘酢に浸したり、椎茸は甘く煮詰めたりと、一つひとつに違う味つけをするネタの魅力はもちろんですが、田舎寿司のおいしさの秘密は“シャリ”にあります。

    「当店の田舎寿司は、生酢とゆず酢を合わせたものをシャリに使っています。そのため、酢の酸味が丸くなって口当たりが優しいんです。柚子の爽やかな香りもよく、野菜とも非常に相性がいいです」(店長・安藤さん)

    りゅうきゅうやミョウガのシャキシャキした食感や、椎茸のじゅわっと広がる出汁の風味に、そっと寄り添うような柚子風味のシャリ。優しい味わいが、ほっこりとした気分にさせてくれます。

    ひと口サイズで食べやすく、時間のない日のランチや移動中の軽食にもおすすめ。「仕出しのあんどう ひろめ市場店」では、店頭や市場内のテーブルでイートインも可能です。高知名物の鯨の竜田揚げやウツボの唐揚げなどのお惣菜やおつまみも充実しているので、田舎寿司と一緒にご当地グルメを堪能してはいかがでしょうか?

    仕出しのあんどう ひろめ市場店

    住所:高知県高知市帯屋町2-3-1
    TEL:088-883-1000
    営業時間:10:30~21:00、土曜・日曜・祝日 10:00~21:00

    サクサクふんわり! 食感が斬新な高知の「うなぎ」

    日本最後の清流と呼ばれる、四万十川を有する高知県。昔からうなぎや鮎の漁業が盛んで、なかでも四万十の天然うなぎは、希少なブランドうなぎとして全国的にも有名です。そんな土地柄もあって、高知県にはおいしいうなぎが食べられる店が多数存在。しかも、高知のうなぎは「食感」がひと味違うのです。

    そこで訪れたのは、高知市内で人気の一軒「うなぎ屋源内」。焼き台に立つのは、鰻職人歴40年の小島さん。現在、天然うなぎは高騰しており入手困難なため、おもに養殖うなぎを使用。とはいえ、小島さんは長年、鰻の養殖業に携わってきた経歴を持ち、目利きはたしか。自らうなぎの仕入れも担当し、良し悪しを選別しています。

    店主の小島さん。焼き場をひとりで担う
    店主の小島さん。焼き場をひとりで担う

    「関東のように蒸さないから、うなぎは身のやわらかさが重要。大きくても時間をかけて育てたうなぎは、身が固いことも多い。短期間で大きく育ったやわらかいうなぎだけを厳選し、うなぎは店に引いた地下水で飼ってから調理します」(小島さん)

    「ガスだと水分が飛び過ぎて、皮がパリパリになり身がボソボソしてしまう。炭火だと中にしっかりと火が通り、身はふっくらで皮がパリッと仕上がります」

    うなぎは注文が入ってからその都度捌き、備長炭による高温でじっくりと焼き上げていきます
    うなぎは注文が入ってからその都度捌き、備長炭による高温でじっくりと焼き上げていきます

    創業以来継ぎ足している秘伝のタレに浸し、さらに焼くこと数分。香ばしいにおいが漂ってきました。身が大振りのため、焼き上がりまで20分ほどかかりますが、その待ち時間とともに味への期待が高まります。

    大きなうなぎが丸1本乗ったうな重(上)3,500円
    大きなうなぎが丸1本乗ったうな重(上)3,500円

    お待ちかねのうな重が運ばれてきました。箸に持っただけで伝わってくる、表面のカリカリ感。いざ食べて見ると、サクサクの食感に驚愕! それでいて身はふっくらとして厚みがあり、この“サクッふわっ”がたまらなくおいしい! 関西風のパリッとは異なる、初めて体験するサクッな食感のうなぎは高知ならでは。

    香ばしくサクッとした食感が新鮮!
    香ばしくサクッとした食感が新鮮!

    脂がしっかりと乗ったうなぎは、言うまでもなくジューシー。炭火でじっくりとこの脂が炙られ、それが身を纏い、サクサクの食感を生み出しているんですね。

    貴重なたれをたっぷりかけられるなんて贅沢!
    貴重なたれをたっぷりかけられるなんて贅沢!

    たれは甘さ控えめで、最初にやや辛みを感じますがあとから甘みが追いかけてきます。「源内」では、卓上に常備してあるたれで“追いだれ”も可能。仁淀の山椒は刺激控えめで香り高く、ピリッと爽やかな余韻を与えてくれます。

    うな重は、うざくと肝吸い付き。このうざくも絶品で、これだけで一杯やりたくなってしまいます
    うな重は、うざくと肝吸い付き。このうざくも絶品で、これだけで一杯やりたくなってしまいます

    ランチにしては少し値が張りますが、うなぎの大きさと味を考えれば、むしろコスパがいいと思えるほどの満足感。うなぎ丼(中)1,600円~などのメニューもあるので、懐と相談しながら「高知のうなぎ」をぜひ味わってみてください。

    うなぎ屋源内

    住所:高知県高知市北御座11-22
    TEL:088-874-3482
    営業時間:11:30~14:00、17:00~20:00/木曜・10月~3月の第1・3・5水曜休
    URL:http://www.gennai.info/

    おなじみの料理も、高知の人たちの知恵と工夫でさらに魅力ある料理に昇華。絶品ぞろいのご当地グルメで、至福のランチタイムを過ごしてくださいね。

    ライター:Ayano Sakai(verb)
    Photo by sono(bean)

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