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掲載日:2022.02.28

小石原焼と小鹿田焼、兄弟窯を巡る手仕事旅

おうち時間を豊かにしたいいま、気になる存在なのが器です。小石原焼と小鹿田焼は福岡県と大分県の県境に位置し、民藝の精神を受け継ぐ産地として知られています。福岡空港を起点に、手仕事の二大産地を巡りましょう。

旅の玄関口は福岡空港

空港グルメの充実ぶりでも知られる福岡空港
©撮るねっと / PIXTA

羽田空港から2時間5分の空の旅で福岡空港に到着します。便数が多いので、旅行計画を柔軟に立てられるのがうれしいポイント。福岡空港は博多、中洲、天神など繁華街まで地下鉄で乗り換えせずにアクセスできるので、日程に余裕があれば福岡中心部の観光に足を延ばすのもいいでしょう。

標高1,199mの英彦山の山間を電車が走る
©撮るねっと / PIXTA

手仕事を巡る旅であれば、福岡空港から東へと向かいましょう。修験道で知られる英彦山方面に、JR日田彦山線が延びています。車両は2両編成が中心で、車窓を流れるのは長閑な里山風景ばかり。電車で約2時間30分、レンタカーであれば福岡空港から約1時間30分の道のりです。

小石原焼は筑豊地方の民陶の先駆け

多連アーチが美しいめがね橋は「近代土木遺産」にも選定されている
©ram87 / PIXTA

英彦山の西麓、JR日田彦山線の筑前岩屋駅〜大行司駅間には、三つのめがね橋が架かっています。いずれも1938年までに完成した、美しい曲線の多連アーチ橋。人工美が里山の自然美と調和した風景は、福岡県・東峰村のシンボルです。

小石原焼伝統産業会館に設えられた登り窯
©東峰村役場

東峰村の名を全国に知らしめているのが、筑豊地方で最初の民陶である小石原焼です。その歴史は江戸時代初期の1682年、伊万里から朝鮮系の陶工を招いたことに遡ります。かつては周辺農家のための味噌甕や水甕など大型の生活雑器が主流でしたが、近隣の英彦山詣でなど人の往来が盛んなうえ、戦後の陶芸ブームを後押しに、いまでは器の一大産地になりました。

小石原焼伝統産業会館では子供連れでも気軽に作陶の一部を体験できる
©東峰村役場

小石原焼の代名詞といえる技法が、飛び鉋(かんな)と刷毛目(はけめ)です。いずれもろくろを回転させながら、前者はL字型の金具を当てて表面に刻みを小刻みに入れます。後者は化粧土を塗った刷毛を打ちつける技法で、ほかにも櫛描き、指描き、流し掛け、打ち掛けなどさまざまです。伝統を継承した、料理を選ばない、暮らしに寄り添うような器ばかり。東峰村の小石原焼伝統産業会館では、陶芸アドバイザーの指導を受けながら、作陶の一部を体験できます。自分の手を動かせば、手仕事への理解も、旅行の思い出も、いっそう深まるはずですよ。

使い勝手のよさが小石原焼の魅力

東峰村では、「小石原焼刷毛目七寸皿2枚セット(土秀窯)21.5cm」など小石原焼のさまざまな器が「ANAのふるさと納税」の返礼品になっています。地域創生に貢献できる「ANAのふるさと納税」は、寄附金額100円につき1マイル、さらにANAカード決済(寄附)で200円につき1マイルが貯まります。また、貯まったマイルをANAの特典航空券などと交換することが可能となっています。食卓を豊かに彩る器を、ふるさと納税で手に入れ、訪れたい土地に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

小石原焼伝統産業会館

  • 住所:福岡県朝倉郡東峰村大字小石原730-9
  • TEL:0946-74-2266
  • 営業時間:9:00〜17:00/火曜定休(祝日の場合は翌日)
  • ウェブサイト:小石原焼伝統産業会館

「世界一の民陶」と賞賛された小鹿田焼

山間に約10軒の窯元が連なる小鹿田焼の里
©ahiru / PIXTA

東峰村を訪れたら、その東側に隣接する大分県・日田市にも足を延ばしてみましょう。日田市の民陶といえば、1705年に小石原から陶工を招いたことを起源とする小鹿田焼です。日本を代表する民陶の里として古くから知られ、民藝の主唱者である柳 宗悦は戦前に著書のなかで「世界一の民陶」と賞賛の言葉を残しました。1954年には世界的陶芸家のバーナード・リーチが3週間にわたり滞在し、陶工と交流した記録が残っています。

小鹿田焼の里では唐臼の音が生活のリズムのようになっている
©キュウビアン / PIXTA

小鹿田焼の里は英彦山の南麓に位置し、東峰村よりも山深いといえる山間に約10軒の窯元が連なっています。静かな集落を歩けば、耳に届くのは川のせせらぎと「コン……コン……」という音。川の力を利用して陶土を挽く唐臼の音であり、「日本の音風景100選」にも選定されています。川と土を基に作陶される、美しい手仕事。東峰村に続けて小鹿田焼の里でもまた、自然美と人工美の見事な調和を見ることができるのです。

共同で利用される小鹿田焼の里の登り窯
©ヒビノイロドリ。 / PIXTA

時代とともにほかの産地で機械化が進むなかで、小鹿田焼は昔ながらの作陶を徹底的に継承してきました。弟子や職人を置かず長男のみが窯を継ぐ一子相伝の原則に、誕生の歴史にかかわりのあった黒木・柳瀬・坂本のみからなる三家体制。原料の土は近隣の山のものしか使用せず、全工程を手作りしているので、できあがった器からは陶土や手作業ならではの風合いや温もりが色濃く感じられます。

天日干しされている小鹿田焼の飛び鉋(かんな)の器
©takabon / PIXTA

小鹿田焼と小石原焼はその歴史を見ても兄弟窯であり、二つの産地は山を一つ隔てた距離しか離れていません。そのため技法に大きな違いはありませんが、それでも注目度が高いのが小鹿田焼の飛び鉋(かんな)です。小鹿田焼のほうが、土が黒みがちなので化粧土との対比が目立つうえ、土質が硬いため金具が鋭角に入り、より際立った仕上がりになります。飛び鉋(かんな)の器が気になるのであれば、小鹿田焼を中心に探してみるのがおすすめです。

手仕事を巡る旅では実際に作陶の一部を体験するのもいいですし、窯元を訪れて買い物を楽しむのもいいでしょう。おうち時間を豊かにする器を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。

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  • 記載の内容は2022年1月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
  • メインビジュアルの提供元はPIXTAです。
ライター:Minimal

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