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掲載日:2025.07.24

天然アユの釣りが楽しめる夏の北陸の魅力

天然アユが遡上する川が幾筋も流れ、夏になると全国から多くのアユ釣りファンが集まる北陸エリア。釣れる魚の数、型、釣り場の雰囲気のいずれもがよく、豪快な釣りを満喫できるのが人気の理由です。その魅力をご紹介します。

北陸のアユ釣り事情

夏の川に輝く天然アユ。手に取ると香りがよいことから香魚とも記される

夏の青空の下、清らかな流れに立ち込んで魚を掛けるアユ釣り。生きたアユにハリの付いた仕掛けをセットし、川にいるアユに体当たりさせて掛ける技法には独特の面白さがあります。

北陸三県(富山、石川、福井)は、いずれも天然アユが遡上する川の宝庫。さらにアユの釣り場として、多くのファンを引き付ける条件を備えています。1つは川にいる天然アユの「追い気(おいけ)」が強いことです。北陸の川の夏は短く、アユは短期間のうちに成長を遂げようとして、強いナワバリ意識を持つようになります。その結果、オトリのアユに対する反応がすこぶるよく、多くのアタリが得られます。そしてもう1つ、北陸の川には高い山から流れる水量豊富な川が多く、そのため流れの強い瀬の中でアユがよく掛かり、魚自体の追い気の強さとも相まって、強烈なアタリが釣り人を楽しませてくれます。そのダイナミックな釣りに多くのファンが魅了されます。

北陸には冬の積雪が多い高い山から海に注ぐ水量豊富な川が多い

北陸の天然アユ釣りのシーズンは、例年、7月下旬頃からピークを迎えます。理由は初夏までは雪解けによる冷たい水が川に流入しているためで、お盆を過ぎて川の水温も上がりアユがしっかり成長してくると、全域でコンディションのよいアユが釣れるようになります。その後、アユが産卵に向けて川を下り始める前の9月の下旬頃までは楽しい釣りができます。

魚の多さと釣りやすさを備える神通川

富山空港もすぐ近くにある神通川は北陸屈指の人気アユ釣り河川

富山県の神通川(じんづうがわ)は、岐阜県内の北アルプスから流れ出し、富山平野を縦断して富山湾に注いでいます。釣り場は神通川第三ダムから神通大橋までの約15km。この短い区間に多数の天然アユがナワバリを張っています。

上流域の大沢野大橋周辺は岩盤が多い区間で、落差の大きな瀬も数多くあり、その下の中流域にあたる新婦大橋、新保大橋の前後は石も大きく、例年、安定した釣果が得られます。釣り人が最も集中する大人気スポットで、なかでも富山空港の目の前は、右岸に広い河川公園があり、入川場所や駐車場所に困りません。そこから下った婦中大橋より下流は川幅が広くなり石も小さくなりますが、アユが群れかたまる場所を見つけられると入れ掛かりが楽しめます。

上流に比べると流れは優しくなりますが、トロ場や浅い流れといった場所にもアユは入っており、入門者や男性に比べて体力的に強い流れには入りにくい女性ファンでも、オトリを静かに泳がせることで次から次にアユが掛かる好循環の釣りを楽しめます。なお、オトリ店は富山市内にあります。

フィッシング吉井 青島店

越中八尾の「おわら風の盆」など、夏の富山は観光で訪れても面白い

富山市内は宿泊施設も多く、富山湾の海の幸が楽しめる飲食店も多くあります。また、アユ釣りシーズンと重なる9月1日から9月3日にかけては、毎年「おわら風の盆」が開催され、三味線と胡弓(こきゅう)の演奏に合わせて踊り手が町中(富山市八尾町内)を流し歩き、幻想的で郷愁も誘う踊りは一見の価値があります。

古都金沢からも近い手取川

霊峰白山から流れる手取川は区間により大きな渓流のような流れを見せる

北陸でも屈指の人気観光地である金沢に近く、なおかつ天然アユの釣りが楽しめるのが石川県の手取川(てどりがわ)です。天然アユの釣り場となるのは、主に河口から約14㎞上流の白山堰堤(鳥越橋と一の宮大橋の間にある)までですが、特に遡上のよい年は、さらに上流にある大日川との出合い(江津橋周辺)でも天然アユが多く釣れます。

下流部は小砂利底の平坦な流れですが、遊園地である手取フィッシュランドの前は、サイズは小ぶりながら圧倒的に数が釣れる場所です。一方で白山堰堤より上流は大きな石も増え、各所にある瀬を中心にねらえばコンスタントにアタリを楽しめます。支流の大日川にもアユは入っており、こちらは女性も釣りやすい穏やかな里川になります。

大きな石がある場所は、アユがエサにする付着藻類も多く生えるため魚が大きく育つ

神通川やこのあとに紹介する九頭竜川に比べると、手取川は全体的に小砂利底で降雨時の濁りが入りやすいため、釣りに適した水況のよい日が少ない点が難点ですが、近年人気のルアーを使ったアユ釣りが全域で可能など、他の川にはない特徴もあります。また、流域にはオトリ店が少ないため、アユの友釣りをする際も最初にルアーでアユを釣るのは有効な手段です。

白山手取川漁協

豪快な瀬釣りが楽しめる九頭竜川

瀬釣りファンの聖地とも称される九頭竜川に立ち込むアユ釣りファン

福井県の九頭竜川(くずりゅうがわ)は、その勇壮な名前からも分かるとおり、北陸の天然アユ河川の中でも特に水量が豊富な川です。下流から九頭竜川中部漁協、勝山市漁協、大野市漁協の3つに管轄する漁協が分かれており、釣りをする際は入る区間に合わせた漁協の遊漁券を購入する必要があります。

天然アユの遡上が最も多く、太い流れに立ち込む九頭竜川らしい瀬釣りが楽しめるのは最下流の九頭竜川中部漁協管の管内です。その中でも鳴鹿堰堤を境に川のようすは大きく変わり、堰堤より下流は小石底で誰でも釣りがしやすい天然アユ釣り場、堰堤より上流は大石底で水量も豊富な良型を望める瀬の釣り場となっています。

背中が盛り上がったたくましい天然アユ。この輝きにファンは魅了される

勝山市漁協の管内は、市荒川放水口より上流で川の水が取水され水量も少ないため、気軽に釣りを楽しみたい年配の友釣りファンに人気です。そして最上流にあり支流の真名川もある大野市漁協の管内は、釣れるアユの味が特に良いというファンが多くいます。

九頭竜川のアユ釣り場は福井市の中心部からも遠くないので宿泊施設にも困りません。また、オトリ店も流域の各所にあるので簡単に見つけられるほか、各漁協のウェブサイトにも情報が掲載されています。

九頭竜川中部漁協

勝山市漁協

  • 住所:福井県勝山市荒土町松ヶ崎1-17
  • ウェブサイト:勝山市漁協

大野市漁協

  • 住所:福井県大野市明倫町3-37
  • ウェブサイト:大野市漁協

それぞれに魚影が豊富な夏の北陸の川で、ぜひ、アユ釣り本来のダイナミックな釣りを体験してみてください。

  • 記載の内容は2025年7月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。

協力:つり人社

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