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    掲載日:2025.08.26

    新千歳空港から30分。初めてでも楽しめる北海道の海釣り施設

    春、夏、秋と3シーズンにわたって釣りが楽しめる北海道の海。季節ごとに魅力的な対象魚の釣りを体験できますが、特に夏は気候も穏やかで多くの方に釣りが楽しみやすい季節です。その中でも整備が行き届き、釣りがしやすい場所が苫小牧港にある海釣り施設です。

    季節ごとの釣りが防波堤で気軽に楽しめる

    ソイ類は北海道でよく釣れる魚種の一つ。写真は黄色味を帯びた体色が目を引くシマゾイ

    近年、アウトドアレジャーの一つとしての釣りの人気が高まってますが、その中で進められているものに、港湾部の釣り場開放があります。テロ対策などの見地から、一般の立ち入りを一度禁止した施設を、管理者を置くことで釣り場として開放しようというものです。

    北海道の苫小牧港にある「苫小牧港海釣り施設」も、そうした動きの中でオープンした釣り場。2022年春から、元々あった防波堤が釣り場として開放されるようになりました。地元ではその形状から「一本防波堤」と呼ばれています。北海道では初の有料港湾釣り場で、新千歳空港から車で約30分とアクセスも良好。開放日は4~10月の土、日、祝日に限られますが、さまざまな魚種が狙える堤防釣り場として人気です。

    苫小牧港海釣り施設は、その形状から「一本防波堤」の名前で親しまれている

    釣れる魚は、4~6月が接岸したサクラマスとクロガシラガレイ。その後、7~9月はサバと、ブリの幼魚である40cm前後のフクラギが回遊し、どちらもタイミングしだいで数が釣れます。サバは40cmオーバーの良型も期待でき、ブリはフクラギがメインとはいえ80cmに迫る成魚も釣れています。いずれにしても、サバやフクラギといった青ものは安定して釣果があり、数、型ともに期待できます。その後、10月は北海道で珍重されるケムシカジカ(地方名:トウベツカジカ)が注目の的です。

    シーズンをとおして安定した釣果が望めるアイナメ。50cmオーバーも狙える

    若い世代を中心にファンの多いアイナメとソイはシーズンをとおして釣れ、どちらも本州では珍しい50cmオーバーも期待できます。なお、ソイ類は北海道で一般的なクロソイだけでなく、シマゾイ、マゾイ(標準和名:キツネメバル)も生息。ほかにも高級なカレイとして知られるマツカワやババガレイ、ヒラメ、それにカンパチの幼魚も実績があり、魚種が豊富で何が釣れるか分からないという面白さがあります。なお、カレイ類の釣り方は投げ釣りになりますが、それ以外の魚はルアーで狙う方が大半です。

    利用方法とエリア内のルール

    管理棟で駐車券と入場券を購入したら、必要事項を記載した誓約書とともに提出する

    釣り場の開放時間は午前6時~午後6時ですが、日没が早くなるのに合わせて9月は午後5時、10月は午後4時まで。受け付けは予約制ではなく入場順になります。堤防の基部近くにある管理棟で駐車券と入場券を購入し、必要事項を記載した誓約書を提出してネームプレートを受け取ったら受け付けは完了。釣り道具とライフジャケットは各自で準備しますが、管理棟では各種仕掛け、ルアー、エサ、氷を販売しています。なお、ライフジャケットはレンタルも利用できます。

    釣り場は防波堤の中間部に建つフェンスから先端までの約500m。右側の壁部分は釣り禁止で、サオを振れるのは左側のみですが、右側の壁が西風を遮ってくれるので、西風に強いのがこの釣り場の特徴です。管理棟の奥にある入場ルートから堤防に入り、フェンスをくぐると釣り場(開放エリア)になります。

    ここから堤防の上を歩いて行く。途中にある段差部分には木製のスロープが設置されている

    釣り場には黄と白のラインが引かれています。堤防の際にある黄色は危険表示のラインで、ここから海側には出ないのが原則。白色ラインは通行ゾーンを示し、移動の際はここから壁側を歩くのがマナーです。堤防に並んでいる釣り人がキャストを繰り返していても通行ゾーンを歩いていればトラブルの心配がありません。

    なお、一度に3本以上のサオを使うことは禁止されていて、投げ釣りの場合は2本まで。ルアーフィッシング派はロックフィッシュと青もの用など、対象魚に応じて数本のタックルを持ち込み、状況を見ながら使い分けている方が多くいます。

    堤防に引かれた白いラインは通行ゾーンを示す。移動の際はここから壁側を歩くようにする

    ルアーフィッシングのアドバイス

    開放エリアに常駐している監視員は最新の状況に詳しいので、アドバイスを受けるとよいだろう

    苫小牧港海釣り施設には監視員が常駐しています。魚が釣れたら監視員が速やかにサイズを計測し、釣れた魚種を含めて無線で管理棟に伝えるので、管理棟スタッフや監視員は釣りの状況を把握しています。初めて訪れる方は、どこでサオをだしたらよいかポイントなどを聞いてみるとよいでしょう。

    未就学児は入場できないが、成人の保護者が同伴すれば小中学生は釣りが楽しめる

    魚種により付き場などは変わりますが、大型のロックフィッシュ狙いなら堤防の先端寄りが人気で、投げ釣りなら中間辺りに釣り座を構える方が多いようです。子連れで訪れる方にはフェンスから近い手前側が好まれます。

    10フィート前後のシーバスタックルならサクラマス、サバ、フクラギに対応できる

    サクラマスが狙える時期に注目すべきは魚の跳ね。サクラマスが回遊してくると全身を露わにして跳ねるので、その進行方向を目がけてキャストします。ルアーは30~40gのメタルジグ、10~14cmのミノーなどに実績があります。

    サバはアミの寄せエサを撒き、群れを近くにとどめるのが釣果アップのコツ。仕掛けは10号ほどのサビキ仕掛けでよいですが、オモリの代わりに20~30gのメタルジグを付けるジグサビキも有効です。フクラギ狙いには主に30~40gのメタルジグを使用。青ものの時期はエサとなる小魚をねらう海鳥が海に飛び込むトリヤマも見られ、あるいは小魚がフクラギなどの捕食魚に追いかけられて海面が湧きたつナブラも起きます。

    釣り場には万一の落水に備え、救命用浮き輪と縄はしごがあり、岸壁には固定はしごも設置されている

    アイナメやソイは10~21gのテキサスリグで釣るのが定番。ワームは3~4インチのカーリーテールや甲殻類系をセットし、底を意識しながら丁寧に探ります。ただ、夏は小魚を追っていることもあり、その時にはジグヘッドとシャッド系ワームの組み合わせで巻いて誘うとよいでしょう。

    必要な釣り具が多くなる投げ釣りは常連向き。クーラー、タックルボックス、椅子などをキャリーワゴンに積んで持ち運んでいる方が多くいます。なお、堤防の高さは5m前後あります。干満により高さは変わりますが、サクラマスなどの大ものを狙うなら魚をすくうタモも用意してください。

    管理棟に掲示されている最近の釣果とダービー情報。釣りを始める前にチェックしておきたい

    管理棟には釣果記録に加え、開放期間中に開催している釣りのダービー情報も掲示されています。ウェブサイトでは当日を含めた直近の情報がアップされており、それをチェックして午後から訪れる方もいます。また、周辺の砂浜は岸から大型のヒラメが釣れ、夏は大勢のルアーアングラーが並びます。

    苫小牧港周辺は新鮮な海の幸を味わえるグルメスポットも豊富です。ぜひ気軽に足を向けて、釣りや観光を楽しんでみてください。

    苫小牧港海釣り施設

    • 記載の内容は2025年8月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。

    協力:つり人社

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