家族でのんびり楽しむ。到着〜2日目
家族で海外旅行を楽しむなら、自分たちのペースで、みんなが安心して過ごせるスポット選びが大切です。ハノイの豊かな自然と歴史が感じられる旧市街をゆっくりと散策しながら、ここでしかできない貴重な体験を家族と一緒に楽しみましょう。今回は、夜着、夜発のANA便を想定しています。
1日目の夜にノイバイ国際空港に着いたら、ホテルへ移動。観光の拠点となるホアンキエム湖近くのホテルへの滞在は、さまざまなスポットへのアクセスに便利です。
2日目は、ハノイ中心部にあるホアンキエム湖の散策からスタート。緑あふれる湖畔は、ハノイの人たちが集まる憩いの場所です。毎週金曜19時〜日曜24時は湖周辺が歩行者天国となり、多くの方で賑わいます。
ホアンキエム湖の伝説もよく知られています。ベトナムの王朝、黎朝(レイチョウ)の始祖である黎利(レ・ロイ)は、湖に住む亀から授かった宝剣で明軍との戦いに勝利しました。中国の支配から解放され、平和が訪れた頃、再び亀が湖の上に現れ、宝剣を返すよう啓示を受けます。湖の小島で剣を返上したことから、「ホアンキエム(還剣)」湖と呼ばれるようになり、小島には亀の塔が建てられました。
ホアンキエム湖
- 住所:Hồ Hoàn Kiếm, Hoàn Kiếm, Hà Nội, Vietnam
タンロン水上人形劇場
穏やかなホアンキエム湖を散策した後は、ハノイを代表するエンターテインメントである水上人形劇を鑑賞。水面を舞台にして繰り広げられる人形劇は、民話、習慣、伝説、民族的な話をテーマにした2〜3分の短編が16話続き、子どもはもちろん、大人も楽しめます。
水上人形劇は、1000年以上の歴史を持ち、もともとはタイビン省の農民たちが収穫の祭りの際に、屋外の水辺を使って演じていたのが始まり。ハノイの劇場のひとつ、タンロン水上人形劇場は、1956年にホー・チ・ミンが子どもたちのために建てた施設で、何度も修繕、改築をされて、現在まで大切に使われてきました。
タンロン水上人形劇場
- 住所:57B Đinh Tiên Hoàng, Hoàn Kiếm, Hà Nội, Vietnam
- TEL:024-3824-9494
- 営業時間:毎日15:00、16:10、17:20、18:30、20:00の5回公演、観客が多い日は21:15の回もある(チケット窓口は9:00-21:00)
- 定休日:無休
- 料金:10万〜20万ドン
- ウェブサイト:タンロン水上人形劇場(ベトナム語)
3日目は郊外トリップでニンビンへ
3日目は、ハノイから南へ約100kmの場所にある町ニンビンへ。古都ホアルーやチャンアン、タムコックなどから成る「チャンアン複合景観」と呼ばれる世界遺産があります。
おすすめは、奇岩奇峰が連なる風光明媚なチャンアン、または「陸のハロン湾」とも称される景勝地タムコックを巡るクルーズツアー。冒険感が味わえる洞窟内をボートで進んだり、魚を獲る人やものを運ぶ小舟など現地の生活を間近で見たり、ニンビンの大自然や暮らしを全身で体感できるツアーです。
4日目帰国準備。フォーやベトナムチョコをいただいて
最終日は、夜便の時間までホテル周辺をゆっくりと散歩しながら、ベトナムのグルメやお土産探しを楽しみましょう。
食べて帰りたいのは、ベトナム人のソウルフードであるフォー。米粉で作られる平たい麺を、牛肉や鶏肉をベースにした透明なスープで食べる料理です。本場ハノイには、数々の名店があり、お店をハシゴしてフォーを食べ比べするのもあり。注文方法は、まず牛肉のフォーか鶏肉のフォーかを選びます。ローカル店では、牛肉専門店と鶏肉専門店に分かれていることが一般的です。牛肉のフォーの場合は、レアの「タイ」か、よく火を通した「チン」、またはそのミックスの「タイチン」を選びます。さらに店によっては、肉の部位まで細かく指定できることもあります。店ごとの工夫を凝らしたオリジナルの味を楽しんでください。
最後に、ベトナムの人気お土産をチェック。100%ベトナム産のカカオを使用するチョコレートブランド「マルゥ」は、おしゃれなパッケージでお土産におすすめです。定番6色のタブレットチョコは、ダクラック、ラムドン、ドンナイ、バリア、ティエンジャン、ベンチェといったベトナムの6つの地域で生産されたカカオ豆を使用。これらのほかにも、ナッツ系やフルーツ系のフレーバーチョコレートも揃います。
ホアンキエム湖の南エリアに位置する旗艦店では、チョコレートを作っている様子がみることができたり、チョコレートドリンクやスイーツを提供するカフェもあり、時間に余裕がある方はカフェでゆっくりと過ごすのもいいでしょう。
旗艦店は旧市街にありません。
メゾン・マルゥ・ハノイ
- 住所:91A Thợ Nhuộm, Cửa Nam, Hà Nội, Vietnam
- ウェブサイト:メゾン・マルゥ・ハノイ
友達とおしゃれ旅。到着〜2日目市内観光
友達同士での旅行では、旅の計画を一緒に立てる楽しみもあるでしょう。ショッピングやグルメ、写真で残したい映えスポットなど、コストを節約しながら回れるコースをご紹介します。
主要な観光スポットへのアクセスがいい、旧市街エリアのブティックホテルを予約。個性的で洗練されたデザインのブティックホテルは、客室が少ない小規模で、大規模ホテルよりも細やかなサービスを提供するのが魅力です。まち歩きだけでなく、ホテル滞在も楽しみたいという方におすすめです。
市内観光の2日目は、ホアンキエム湖の北側に広がる旧市街へショッピングに出かけましょう。1010年のタンロン(現ハノイ)建都から、歴代の宮廷に献上するための品々を作る職人たちがかつて集められた城下町です。通りごとに同種の工房や専門店が並び、36の職人通りがあったことから「ハノイ36通り」とも呼ばれています。現在は、雑貨や洋服を販売するショップ、カフェやレストランなどが軒を連ねている通りが多く、ショッピングを楽しむのに最適な場所です。
街中には、思わず写真を撮りたくなるような特徴的な建物も多く点在しています。ホアンキエム湖西側エリアには、ネオゴシック様式のハノイ大教会が建っています。厳かな雰囲気を纏う教会の内部は、イタリア・ベネチアから輸入された美しいステンドグラスが飾られ、光が差し込む光景は幻想的です。夜はライトアップされ、昼とは違った景色が楽しめます。
ハノイ大教会
- 住所:1 Nhà Thờ, Hoàn Kiếm, Hà Nội, Vietnam
- TEL:なし
- 営業時間:8:00~11:00, 14:00~17:00
- 定休日:無休
- 料金:無料
ベトナムといえばコーヒー文化。ベトナム産の豆を使った濃厚で甘い香りのベトナムコーヒーに、卵黄やヨーグルトを混ぜ、独自に進化させたのがハノイのコーヒーです。街の至るところにカフェがあり、昔ながらの路上カフェから華やかな外観のカフェなど多彩なお店が並びます。ハノイ名物のコーヒーを味わいながら、おしゃれな空間を写真に収めて、映え写真を集めるのも旅の楽しみ方のひとつです。
チュックバック湖は、ハノイの西部に位置し、タイ湖に隣接する小さな湖。もともとはタイ湖に含まれていましたが、周辺の住民がタイ湖に堤防を作り、別の湖としたのが始まりといわれています。湖の周囲には、木々や花壇、芝生できれいに整備された遊歩道があり、歴史的遺跡やユニークな建築物をゆっくりと巡ることができます。湖の景色を眺めながらひと休みできる、船上をカフェにした人気の「ハイランドコーヒー」もあります。
3日目は郊外トリップでハロン湾へ
ユネスコ世界遺産に登録されたハロン湾には、ハノイ発の日帰りクルーズツアーに参加するのがおすすめです。朝9時にハノイを出発し、ハロン湾の世界遺産エリアにある大小2000あると言われる奇岩を眺めながら海を進みます。
日帰りツアーの主流は3〜4時間のコース。景勝地として知られるティエンクン洞窟(天宮)には、3〜4時間コースで立ち寄ることもありますが、6時間のロングコースでも寄らないことも。各ツアーの内容は大きく異なるため、事前に訪問スポットを確認しておくと安心です。
4日目は帰国準備。最後にスイーツも忘れずに
最終日は、とっておきのベトナムスイーツとスパで元気をチャージして帰国しましょう。
チェーは、砂糖で煮込んだ豆や、タピオカ、白玉などの具材に、ココナッツミルクやシロップをかけて食べるものが代表的で、ベトナム版あんみつみたいなもの。お店によって具材や風味、ビジュアルが違うため、出国までに自分のお気に入りのチェーと出合いたい!
旅で動き回った体は、スパでリフレッシュ。街の喧騒から離れた高級スパから、毎日通えるようなカジュアルスパまであるため、予算やスケジュールと相談してお店を決めるのがおすすめです。
ひとり時間を満喫。到着〜2日目市内観光
目的地や宿泊先、移動手段、食事などを自由に決めることができ、自分の好きなものに集中できるのがひとり旅のいいところ。旅のテーマを決めておくと、訪れたいスポットやコースなどの計画を立てやすいかも。自分らしい旅に出かけましょう。
観光に便利な、旧市街近くの落ち着いたホテルに滞在。ひとり旅に不安がある方は、日本語対応可能なスタッフが常駐しているホテルを選ぶのがおすすめです。
旅で動き回った体は、スパでリフレッシュ。街の喧騒から離れた高級スパから、毎日通えるようなカジュアルスパまであるため、予算やスケジュールと相談してお店を決めるのがおすすめです。
ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ
- 住所:15 Ngô Quyền, Hoàn Kiếm, Hà Nội, Vietnam
- TEL:024-3826-6919
- ウェブサイト:ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ(英語)
ホテルのカフェでひと休みをした後は、ベトナムの先史時代から現代までの歴史がさまざまな文化財とともに紹介されている国立歴史博物館へ。道路を挟んだふたつの館に分かれ、Site Aはベトナムの先史時代から独立までの歴史について、Site Bではフランス植民地時代から現代までの革命の歴史についての資料が展示されています。
国立歴史博物館
- 住所:1 Tràng Tiền, Cửa Nam, Hà Nội, Vietnam
- TEL:024-3825-2853
- 営業時間:8:00~12:00、13:30~17:00
- 定休日:月曜
- 料金:4万ドン
- ウェブサイト:国立歴史博物館(ベトナム語)
ベトナム美術博物館では、6000点に及ぶコレクションを所蔵しています。建物は2棟の3階建てで、正面棟の1階は、青銅器を中心とした考古学的視点と仏教的視点の展示物、2、3階は絵画を中心とした近代美術品を展示しています。そのほか、地獄絵図、ベトナムの少数民族の衣装や工芸品といった見どころがたくさんあります。
ベトナム美術博物館
- 住所:66 Nguyễn Thái Học, Ba Đình, Hà Nội, Vietnam
- TEL:024-3823-3084
- 営業時間:8:30~17:00
- 定休日:月曜
- 料金:4万ドン
- ウェブサイト:ベトナム美術博物館(ベトナム語)
3日目の郊外トリップはマイチャウへ
近郊への小旅行は、ハノイから車で約3時間の、ラオス国境に近い山岳地帯のマイチャウへ。昔ながらの農村風景や豊かな自然が広がるこの場所では、ラック村やポムクン村といった少数民族と交流する貴重な体験ができます。マイチャウの近くのヴァン村をベースに、各村を歩いて回るツアーが人気で、ラック村のターイ族の民家に宿泊し、伝統料理や民族舞踊に触れることもできます。早朝には、町の市場見学に出かけ、珍しい食材などにも出合えるでしょう。
4日目帰国準備。バインミーを味わおう
最終日は、自分や友人へのお土産探しに出かけましょう。軽食には、フランスパンに肉やパテ、野菜、ハーブなどを挟んだベトナム風サンドイッチのバインミーがおすすめ。屋台などで手軽に食べられるため、小腹を満たすのに便利です。
識者:勝恵美さん
現地コーディネーター/カメラマン1976年生まれ。岐阜県出身。早稲田大学卒業後、テレビCM制作会社に入社。退職後、写真専門学校に入学、2002年にベトナムの日系旅行会社に入社し、日本人向けフリーペーパー「ベトナムスケッチ」のハノイ編集部立ち上げに携わり、責任者として勤務。2013年、ベトナム人パートナーとともに「MORE PRODUCTION」を共同設立。現在、現地コーディネータ、カメラマンとして活躍する。
- 記載の内容は2025年11月現在のもので、変更となることがあります。
写真:勝恵美
