世界一風が強い「嵐の大地」に、世界三大氷原のひとつ「南パタゴニア氷原」
「パタゴニア」は日本から見ると地球のほぼ反対、世界でもっとも遠い場所にあります。海岸は氷河によって削られたダイナミックなフィヨルド、大地はパンパと呼ばれる荒野で、世界一風が強い「嵐の大地」。
そしてアンデスの高地には、48本もの氷河が流れる世界三大氷原のひとつ「南パタゴニア氷原」が広がっています。
グレイシャーブルー
特にオススメしたいのはこの氷河です。分厚い氷河の圧力が高純度の氷を形成し、これが赤い色を吸収して、グレイシャーブルーと呼ばれる神々しい青に輝いています。
また、雪の重みで空気が圧縮された氷河の氷は、ロックにしてお酒を飲むとパチパチと音を立てて弾けます。氷河の氷で、夢の旅に乾杯といきましょう!
ペリト・モレノ氷河
自然界のビッグイベント、大崩落する氷河
観光のハイライトとなるのは「ペリト・モレノ氷河」。1日2mも成長し、湖に延びる末端が大音響とともに崩れて、大きな水柱を上げます。この大崩落は、世界中の観光客が憧れる自然界のビッグイベントです。生命のように代謝を繰り返す、地球の鼓動を強く感じることができるでしょう。
こうした光景は、日本では決して見ることができないもの。きっと生涯の宝物になるはずです。
アルゼンチン・パタゴニアへの翼
東京(成田)からANA便でヒューストンへ。ヒューストンから乗り継いでブエノスアイレスへ。
ブエノスアイレスからエル・カラファテへは国内線に乗り継いで約3時間半。
- All About「世界遺産」ガイド 長谷川 大さん
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All About「世界遺産」ガイド。世界を駆け回る世界遺産・世界史・国際政治・海外旅行ライター。得意ジャンルは世界遺産・世界史・海外情勢・海外旅行・哲学・芸術等。世界遺産マイスター、世界遺産検定1級文部科学大臣賞受賞。出版社で編集者として勤務したのち世界一周の旅に出る。現在は東南アジアを拠点に海外旅行を継続しながらフリーの編集者・ライターとして活動。訪問国数は約100、世界遺産は約250に及ぶ。