生物多様性保全

サンゴ保全活動「チーム美らサンゴ」

ANAグループが2004年から参画しているサンゴ保全プロジェクト「チーム美らサンゴ」は、海水温の上昇による白化現象やオニヒトデの大量発生による食害などで危機に面している沖縄県恩納村のサンゴを保全するため、環境省、沖縄県、恩納村の後援のもと、地元関係者と協力しサンゴ苗の植え付けプログラムや沖縄県内外における啓発イベントなどを通じて、“美ら海を大切にする心”をより多くの人々に広げることを目的に活動しています。また、「チーム美らサンゴ」の活動にご賛同いただけるANAマイレージクラブ会員からのマイルによる寄付を募り、植え付けに使用するサンゴの苗代や活動費に役立てています。2020年度の植え付けは2,287本と過去最多となり、延べ15,432本となりました。

サンゴの苗作り
ダイバーによる植え付け作業の様子
恩納村・万座湾内のサンゴ礁
植え付けイベント参加者

世界自然遺産登録支援 「やんばる国立公園」外来植物防除活動

ANAグループは2017年度より、奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島の世界自然遺産登録を支援してきました。その中の活動の一つが沖縄本島北部にある「やんばる国立公園」内の生態系に大きな影響を与える緊急対策外来種(ツユヒヨドリとアメリカハマグルマ)のグループ社員ボランティアによる防除作業です。
「やんばる国立公園」は、ヤンバルクイナをはじめとした希少な動植物が生息・生育するなど多様な自然環境を有しています。近年、繁殖力の強い外来植物が入り込み、急速に生息範囲を広げており、その影響で在来植物は日光を十分に受けられなくなり、水分や栄養も奪われ、本来の自然のバランスが崩れてきており、環境省は外来植物の防除が喫緊の課題としていました。環境省や国頭村、大宜味村と連携し、被害が最も大きい大宜味村田嘉里地区を主な活動場所とし、環境省レンジャーの指導により活動を実施しています。
2021年7月26日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産委員会は、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録を決定しました。
ANAグループは、これからも地域の皆さまや環境省の協力の下、「やんばる国立公園」の豊かな自然を残す取り組みを続けていきます。

国頭郡大宜味村田嘉里地区での活動
外来植物ツルヒヨドリ

違法な野生生物の取引撲滅を目的としたセミナーの開催

2018年3月、ANAはIATAが推奨する野生生物の違法な取引撲滅を目的とするバッキンガム宮殿宣言に日本の航空会社として初めて署名しました。違法な野生生物の取引を撲滅することを目的とした啓発活動としてWWFジャパン*1において野生生物の取引を調査・モニターするTRAFFIC*2と協働し、ROUTES*3が監修する教育テキストを利用してセミナーを実施するなど、以下の取り組みを推進しています。

  • 不法な野生動物取引に関するお客様・従業員への啓発
  • 空港・航空関係者等との情報共有
  • 関係先と連携した意識向上プログラムの実施

2018年に第1回(グループ社員対象)を開催、2019年12月には第2回目として、TRAFFICや東京税関から講師に招き、よく使われる密輸ルートの現状や実際の事例紹介、生きた動物などを発見した場合の通報体制などについて学びました。2020年度はリモート開催でしたが、2年連続で成田国際空港(株)と共催し、空港関係者や海外支店を含めたANAグループ各社から合計170名が参加して、社内外への啓発を実施しました。
今後も違法な野生生物の取引に関する理解促進・啓発、政府関係機関と連携した情報共有などを実施し、国内外における環境・生態系保全に向けた取り組みを推進していきます。

  1. *1.WWF:100ヶ国で環境保全に取り組む公益法人(WWFジャパン https://www.wwf.or.jp/ 新しいウィンドウで開く。外部サイトの場合はアクセシビリティガイドラインに対応していない可能性があります。)。WWFジャパンは、自然の中に人間が存在するという自然観を取り入れ、日本国内および日本が関係している国際的な問題に取り組んでいる。
  2. *2.TRAFFIC:野生生物の取引を調査・モニターするNGO。WWF(世界自然保護基金)とIUCN(国際自然保護連合)の共同事業として設立され、世界10地域の拠点を中心に世界中に広がるネットワークを通じて活動。TRAFFIC https://www.trafficj.org/ 新しいウィンドウで開く。外部サイトの場合はアクセシビリティガイドラインに対応していない可能性があります。
  3. *3.ROUTES:「Reducing Opportunities for Unlawful Transport of Endangered Species」の略。野生動物の違法な取引にかかわる犯罪行為に対処するための国際的協働プラットフォームであり、違法な取引が多いとされる国/地域を中心に様々なプログラムを実施している。
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