基本的な考え方

基本的な考え方

ANAグループは、責任ある事業活動を通じて社会的価値と経済的価値を創り出すことで社会から信頼され、持続的に成長する世界のリーディングエアライングループを目指します。

  • 安全を経営の基盤に、グローバル基準に則してCSR活動を推進し、コンプライアンスとリスク管理を徹底します。
  • 社会とANA グループにとって、正のインパクトを最大化する、あるいは、負のインパクトを最小化する重要課題(マテリアリティ)への対応を中心に取り組みます。
  • 活動およびその成果については積極的に情報開示を進め、ステークスホルダーとの対話や協働を通じて社会からの要請や期待を把握し、活動の改善に努めます。

ステークホルダー別の主要な活動テーマ

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ESGの重視とSDGsへの貢献

 ANAグループは、E(Environment)、S(Social)、G(Governamce) に配慮し、マテリアリティとして特定した、「環境」、「人権・ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」、「地域創生」を中心にCSR 活動を推進しており、それぞれに対して、中期目標を設定しています。目標の達成に向けて活動を進めることにより、「持続可能な開発目標(SDGs)」(*)に貢献します。
(*)2015年9月の国連決議で採択された、社会の持続可能性を高めるための17個の目標。2030年までに解決すべき地球規模の課題を明らかにしており、目標達成に向けて企業の参画が期待されています。

2017-20 中期CSR目標

E 環境 ◆CO2排出量抑制に向けた取り組み

①航空機の運航において

  • 省燃費機材の導入や運航方式の工夫による燃費向上
  • 2021年以降は国際線でのCO2排出量を増加させないICAOの取り決めに対応するための手法の検討(クレジット、バイオジェット燃料の購入など)

②地上エネルギーにおいて

  • 省エネ法によるエネルギー使用量削減(目標:対前年度比1%)
S 人権 ◆国連「ビジネスと人権に関する指導原則」の実行
  • ANAグループが関与しうるリスクの継続評価
  • リスクへの適切な対応とその効果の追跡評価
  • ウェブサイト等を通じた情報の積極開示
  • 人権侵害を受けた人々が活用できる救済制度の確立
D&I ◆「お客様のダイバーシティ」に対する取り組み
  • すべてのお客様に対応した快適なサービス(ユニバーサルなサービス)の世界トップレベルでの提供
◆社員のD&I推進
  • 多様な人財の活躍の推進
  • イノベーション(新しい価値)を生み出すための環境整備と働き方改革
地域創生 ◆地域の活性化に向けた取り組み
  • 政府・国内地方自治体、NPO等との連携体制の確立
  • ANAグループ総力によるシナジー効果を高めた地域創生施策の実施
◆社会貢献活動
  • 国内外での次世代育成プログラムの実施
  • 海外進出先での社会貢献プログラムの展開

グローバル企業としての社会的責任

 国連グローバルコンパクトは、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みづくりに各企業・団体が参加する自発的な取り組みで、署名企業に対し「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」に関する10原則の実践を求めています。ANAグループは、2008年より参加しています。

CSR推進体制

 「ANAグループ・CSR規定」に基づき、ANAホールディングス(株)の社長総括のもと、常勤取締役および常勤監査役で構成される「CSR・リスク・コンプライアンス推進会議」を設置し、CSRに関わる重要方針や重要事項の審議・立案および活動を推進しています。グループ各社にCSRプロモーションオフィサー(CPO)、また、グループ各社・各部署にCSRプロモーションリーダー(CPL)を配置し、各組織でのCSR活動を推進しています。また、社会課題を熟知している、国内外のNGO/NPO、国連グローバル・コンパクトなどの国際機関などのステークホルダーとの対話を通じ、当社グループに対する社会の期待や要請を把握し、各種活動に反映しています。
 2016年度は、「グループCSR推進会議」ならびにグループ各社の社長を対象とした会議において、CSRの外部有識者による講演会を実施し、「各事業が直面している機会とリスク」をテーマに理解促進を図りました。

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※CCPO:チーフCSRプロモーションオフィサー(CSR担当役員)
※CPO:CSRプロモーションオフィサー CPL:CSRプロモーションリーダー

社内浸透への取り組み

社会への責任ガイドライン

 グループ全社でのCSR経営の基盤を強固にするため、全役職員が共通して守るべき行動準則として、「社会への責任ガイドライン」を策定しています。
 解説資料、教育ツール、社員意識調査などを通じて、社内における理解、浸透に努めています。

社会への責任ガイドライン
(1) お客様と社会へ安心と満足を提供します。
  • すべての業務プロセスで安全を最優先し、お客様と社会の安心を高めます。
  • お客様の声や社会ニーズに誠実に対応した、サービス・商品の提供および改善に努めます。
(2) 各国・地域の法令やルールを守ります。
  • 業務に必要な法令を正しく理解し、これに基づいた活動を行います。
  • 会社方針や規則を守ることはもとより、常に公正な判断のもと誠実に行動するよう努めます。
  • 取引や交際は、法令や社会通念に従って行います。
(3) 情報を適切に管理し、誠実なコミュニケーションを行います。
  • お客様や関係者の立場に立ち、分かりやすく正しい情報をタイミングよく提供します。
  • 会社の機密情報を無断で会社外に開示したり、漏えい・紛失したりしないよう、常に注意します。
  • ANA グループに対するお客様や社会の信頼を損なう言動を慎みます。
(4) 人権・多様性を尊重します。
  • ANAグループの企業活動において人権が尊重されるよう、常に配慮して行動します。
  • 各国・地域の文化・慣習、歴史、価値観、社会規範を尊重し、関係者の関心ごとに配慮して行動します。
  • 職場の仲間の個性や多様性を認め、ハラスメントがない健全で働きやすい職場づくりに自ら協力します。
  • ※人権…国際的に宣言されている人権「世界人権宣言」参照

(5) 環境に配慮し、行動します。
  • ANAグループの企業活動は環境に負荷をかけており、環境への取り組みはグループ存続の必須要件であることを認識します。
  • 業務上のあらゆる場面で環境に配慮し、行動します。
    (CO2削減、省資源、電気や紙の節約、ゴミの削減など)
(6) あかるい社会づくりに貢献します。
  • 地域社会や国際社会が抱える課題に関心を持ち、ANA グループの一員として社会に貢献します。

サプライチェーンにおけるCSR の取り組み

 ANAグループは、自らの事業活動のみならず、サプライチェーン全体(購入先、製造元、委託先など)でCSR推進に取り組むことが重要であると認識しています。社会的責任に関する国際ガイダンス(ISO26000)を参考に「ANAグループ購買方針」を定め、これに基づき、「サプライヤマネジメント方針」および「CSRガイドライン」を整備し、ビジネスパートナー各社と共有しています。
 2016年度は、170社の取引先を対象にCSRガイドラインに基づいたモニタリングアンケートを実施するなど、サプライチェーンにおけるCSR推進に取り組みました。

ANAグループ購買方針は、下記の「基本方針」「購買取引の原則」「サプライヤマネジメント方針」で構成されています。

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1.基本方針

  1. 購買取引においては、優れたサービスおよび財を経済合理性に基づいて公正に選択し、購入します。
  2. 購買取引は、国内外に開放され、公平かつ透明とし、理解しやすい簡素な手続きによって行い、取引先との間では相互信頼、相互補完関係を築くように努めます。
  3. 購買取引においては、ANA グループのCSRの基本的な考え方、企業倫理に則り、関係法令を遵守し、資源保護、環境保全に配慮し、人権保護に務めるとともに、取引先に対してもANA グループの取り組みに理解を求めます。

2.購買取引の原則

  1. 経済合理性に基づく公正な取引
    購買取引の決定基準
  2. 最適コストの徹底追求
    自由競争原理を尊重、競合見積の取得
  3. オープン
    公平な機会提供、新規取引先の参入機会の確保
  4. 透明性
    取引に必要な情報の公平な公開、選定しなかった場合の理由の開示
  5. 遵法
    関連するすべての法律の遵守、文書による契約
  6. 倫理的取引
    互恵取引の禁止、特定入札者の恣意的な優遇の禁止、個人的利得授受の禁止、社会的常識範囲外の接待・贈呈の禁止
  7. 環境
    環境保全を取引の前提条件とする、取引先の実態確認
  8. 人権
    強制労働、児童労働の禁止、安全衛生の確保、取引先の実態確認
  9. 守秘 業務上知りえた情報の機密保持

3.サプライヤマネジメント方針

取引先選定基準

公正公平な取引先の選定に向け、多面的な評価基準軸を採用しています。

  1. 要求を満たす品質の確保(Quality)
  2. 競争力のある価格対応力(Cost)
  3. 指定納期の遵守(Delivery)
  4. IT活用等の変化対応力(Flexibility)
  5. 相互信頼関係(Position)
  6. 技術・開発力・提案力(Development)
  7. 安定した経営基盤(Management)
  8. 環境への配慮(Environment)
  9. 重要情報の機密保持(Security)

CSRガイドライン

取引先の皆様に最低限遵守いただきたい項目と、自主的な取り組みが望まれる項目を網羅するCSRガイドラインを策定し、取り組みをお願いしています。

全般
(社内推進体制)

CSRに対する自主的な取り組み

  1. 自社のCSR基準の策定
人権・労働条件

人権・労働に関する国際的規範の尊重と遵守

  1. 児童労働の禁止
  2. 強制的な労働の禁止
  3. その他、人権や労働に関する法令・社会規範の遵守
安全衛生

職場の安全・衛生への配慮

  1. 労働安全衛生に関する法令の遵守
環境

環境負荷軽減への取り組み

  1. 環境マネジメント・システム(EMS)の構築・運用
  2. 現地法令等による有害化学物質の管理
  3. 温室効果ガスの排出削減の取り組み
  4. 廃棄物の適正な処理と削減・リサイクル推進
  5. 環境負荷の低い資材の優先購入
  6. その他、環境に関する法令の遵守と必要な行政への許認可手続き
公正取引・倫理

社会規範を遵守した公正な事業活動

  1. 不正競争禁止に関する法令の遵守
  2. 行政、顧客等との関係における不適切な利益供与・受領の禁止
  3. 知的財産の尊重
  4. 反社会的勢力の排除
品質・安全性

製品の品質・安全性の保証

  1. 法令で定める安全基準、表示基準の遵守
  2. 品質管理体制の確立
  3. 消費者・顧客からの問い合わせ等に対する確実な対応
情報セキュリティ

個人情報・機密保持の適切な管理・保護

  1. 個人情報・機密情報の漏洩・紛失・改ざん等防止
  2. コンピュータ・ネットワーク脅威に対する防御

ANAグループの環境・社会にかかわる貢献活動方針

私たちは “あんしん、あったか、あかるく元気!” に、『地球づくり』・『地域づくり』・『人づくり』を応援することで、夢にあふれる『未来づくり』に貢献します

「心の翼プロジェクト」

 2013年から、ANAグループでは、社員による環境・社会に対する貢献活動を“心の翼プロジェクト”と称し、全国の空港・各事業所での従業員による社会貢献活動を推進しています。航空教室の開催や地域行事への参加などを通じ、これからも地域と共に歩み続けていきます。
 「心の翼プロジェクト」は、グループ経営理念にある「夢にあふれる未来」創りの一翼を担う気持ちと、「挑戦し続ける」「強く生まれ変わる」「いつもお客様に寄り添う」ことを原点に、以下の4つの考え方で進めています。

  【環境への貢献活動】
「地球づくり」への取り組み
【社会への貢献活動】
「地域づくり」・「人づくり」への取り組み
事業を通じた取り組み

「空」における活動

中核事業である航空事業における航空機から排出されるCO2の削減を中心に、環境負荷低減の活動を実施します。

社会の「心の翼」となる活動

日本と世界の各地において、「地域」とそこに住む「人」の魅力を 広め、空の旅やモノの動きにつながる活動を実施します。

企業市民として地域社会とともに行う取り組み

「山・里・海」における活動

ANAグループの日本と世界の各事業所で、地域の方とともに取り組む、環境貢献活動を実施します。

子どもたちの「心の翼」を育てる活動

日本と世界の子どもたちが夢を持って「未来を切り拓く力」を育てる活動を実施します。

ブルーナンバー・イニシアティブに参画

  ANAグループは、2017年1月、米国の「ブルーナンバー財団(本部:ニューヨーク)」が世界で展開する、食に関するサプライチェーン・プラットフォーム構築を目指す「ブルーナンバー・イニシアティブ」に、日本企業として初めて参画しました。

 食の安全性やトレーサビリティ、生産過程における環境保全、生産活動に関わる人権尊重に対して世界的な関心が集まる中、将来的に機内食などの「食に関わる分野」においてこのプラットフォームを活用し、「食のサプライチェーンマネジメント」を強化することを目指しています。これによりお客様に安全・安心な「食」を提供するとともに、この活動を日本各地の生産者支援につなげていきます。