Safety Information

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あなたの安全を守るために・・・

ANAでは空の旅を快適にお過ごしいただくためにさまざまな安全上の装置、機内設備・備品があります。
ここでは、いろいろな装備の一部をご紹介するとともに、皆様の健康のために機内での注意事項についてもご紹介します。

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飛行の安全を確保するための装置

航空機そのものに備え付けてある安全対策装置をご紹介します。

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客室内での安全・健康対策

客室内に装備している設備備品などをご紹介するとともに、皆様の快適な空の旅のための健康情報をご紹介します。

対地接近警報装置

航空機が地面と衝突する事故を防止するために、電波高度計の情報を使って地面へ不用意に接近しつつあることを感知し、音声で警告する装置「GPWS(Ground Proximity Warning System)」です。

最近実用化された強化型の対地接近警報装置(Enhanced-GPWS)では、山等の地形をデータベースとして内蔵しており、前方の地形を予知し、接近する前に音声ディスプレーで警報を発することができます。

ANAでは、在来型の対地接近警報装置を全機装備完了し、更に日本で先駆けて強化型を採用し全機装備を目指しています。

飛行航路上の山岳地帯の想定図
飛行航路上の山岳地帯の想定図

飛行航路の画面上に表示された地形データ
飛行航路の画面上に表示された地形データ

ウインドシアー警報装置

航空機がウインドシアー(激しい風向風速の変化)により墜落する事故を防止するために、 飛行速度の変化等の情報を使ってウインドシアーに入りつつあることを感知し、音声で警告する装置です。

最近実用化された予知型のウインドシアー警報装置では、レーダーで前方のウインドシアーを予知し、突入する前に音声とディスプレーで警報を発することができます。

ANAでは、従来型のウインドシアー警報装置を全機装備完了し、さらに日本で先駆けて予知型を採用し装備機数を増やしています。

飛行航路上のウインドシアーの想定図
飛行航路上のウインドシアーの想定図

気象レーダー画面上に表示されたウインドシアー領域
気象レーダー画面上に表示されたウインドシアー領域

衝突防止装置

航空機同士の飛行中の衝突を防止するために、航空管制に利用されている航空機自動応答装置の情報を使って航空機同士の接近率等を算出し、空中衝突の可能性が高くなると警報及び回避指示を表示する装置(TCAS〉です。

ANAでは全機に装備を完了しています。

飛行航路上に想定した相手機の位置と警報ゾーン
飛行航路上に想定した相手機の位置と警報ゾーン

航法計器上に示された回避操作の指示と相手機の位置
航法計器上に示された回避操作の指示と相手機の位置

FANS

FANS(Future Air Navigation System)は将来の航空交通量の増加への対応や、より効率的な運航を目的として、ICAOを中心として世界的に構築が進められている、通信、航法、監視を含む次世代の総合航空交通システムです。

ANAではFANSに対応するためB747-400などの国際線機材に衛星通信、衛星航法などの機能を持つFANSの装備を進めています。

また衛星を用いた管制通信のトライアルに参画するとともに、地上支援設備のハードウェア、ソフトウェアの整備を進めています。

衛星電波を受信し、誤差の少ない航路を表示した想定図
衛星電波を受信し、誤差の少ない航路を表示した想定図

機内設備

1.LIFE VEST

緊急着水に備えそれぞれの座席の下または横に救命胴衣を設置しています。また、お子様用の救命胴衣も用意しており、必要に応じてキャビンアテンダントがお配りします。

LIFE VEST

2.非常脱出路表示灯

脱出口までの誘導を容易にする為、通路の床や座席部分など低い所と、脱出口部に取り付けられた表示灯です。
火災などで機内に煙が充満し視界が悪くなっても、この表示灯にしたがって行けば脱出口まで行くことができます。通常、煙は客室内の上部からたまってきます。
脱出時は姿勢を低くして移動してください。

3.浮き具または救命ボート

緊急時ドアが開くと自動的に滑り台が出ます。この滑り台は機体から外され浮き具または救命ボートとして使用されます。

4.酸素マスク

空気の薄い高高度を飛行するジェット機には緊急時に備えて、酸素供給装置(Oxygen System)が装備されています。
万一機体に穴が開いたり、与圧装置(客室内の気圧を調整する装置)が故障した場合には、客室内の気圧が下がり、酸素が薄い状態になります(このとき、パイロットは酸素供給が必要ない高度に達するまで、航空機を緊急降下させます)。

このように客室内に酸素が必要な状態になると酸素マスクが天井付近に下りてきます。
黄色いマスクを掴み、強く口元まで引き、直ちにマスクを着用してください(10秒以内が好ましい。低酸素症になると、意識を失うことがあります)。
各座席の上に化学反応で酸素を発生させる酸素発生装置(Oxygen Generator)が装備されています。
酸素マスクを強く引くことで酸素マスク又はチューブに取り付けられているひも(緑色または白色のひも)が引かれ、酸素発生装置に取り付けられているピンが抜けることで、化学反応が始まり、酸素が供給されます(B747だけは、マスクが降りてきた時点で酸素が供給されています。また、酸素供給が始まっても、酸素マスクの袋が急に大きく膨らんだりすることはありませんし、空気が流れるような音はほとんど聞こえません)。

酸素マスク

マスクを鼻と口にあて、マスクについているゴムひもを頭にかけてください。
ゴムひもの端をひくと、ゴムの長さが調節できます。
お子様をお連れの場合は、お子様にもマスクをつけてください。

これらの安全設備については、離陸前に上映されるVTRまたはキャビンアテンダントが行うデモンストレーションで詳しくご説明しています。
また皆様の座席前ポケットには安全のしおりが設置されておりますので、離陸前に必ずご覧ください。

機内搭載の医薬・医療品

ANAでは、機内に搭載されている医薬・医療品として以下のキットを搭載しています。
救急箱、簡易薬品ケース、メディカルキット、レサシテーションキット、ドクターズキット、AED(除細動器)の6種類があります。

1.救急箱

応急処置ができるように、主に外傷手当て用のものが収められています。

2.簡易薬品ケース

お客様へのサービスとして、薬局・薬店で購入可能な使用頻度の高い医薬品を搭載しています。

3.メディカルキット

主に外傷(切傷、捻挫、火傷など)の応急処置を行なう際の医薬・医療品と聴診器、血圧計、人工蘇生器(ポケットマスク、アンビューバッグ)等の医療器具を搭載しています。

4.レサシテーションキット

異物を除去し、気道を確保するための医療器具と、挿管セット、聴診器、血圧計、ペンライト等で、国際線に限り搭載しています。

5.ドクターズキット

急病人が発生し、かつ医師が乗り合わせた場合の応急措置用医薬・医療品を搭載しています。なお、国内線用と国際線用では、一部内容品が異なりますが、点滴や注射液などを搭載しています。更に国際線用には縫合用器具も搭載しています。

6.AED(除細動器)

心筋梗塞などが原因で心室細動(心臓が激しい不整脈を起こし、血液を送り出すポンプが正常に動かない状態)が起こった時に、電気ショックをかけることにより心室細動を取り除くことができる医療器具を、国内線・国際線機材に搭載しています。

これらの他に機内には酸素ボトルも搭載しています。急病のお客様が発生した時には、 医師又は医療関係の方へ援助・協力を呼びかける場合がありますので、ご協力をお願いいたします。

24時間機内医療体制(国際線)

平成12年6月15日より、米国MedAire社(www.medaire.com)と契約し、国際線全便(自社機材運航便のみ)に「24時間機内医療体制」を導入しました。

「24時間機内医療体制」とは、機内で急病人が発生した場合、必要に応じて、米国アリゾナ州フェニックスにあるMedAire社と機内より無線などで交信し、急病人の症状に合わせて適切な医療アドバイスを、24時間365日、世界中どこを飛行していても受けることができるものです。
MedAire社の提供する「24時間機内医療体制」サービスは「MedLink」と呼ばれ、同社は1986年の創立以来、航空医療分野における先鋭的なサービスを、十数年にわたって提供してきた実績を誇ります。

従来より実施している機内での救急看護(応急処置)や、機内に乗り合わせた医師の方などの協力による医療措置に加え、MedAire社からの医療アドバイスに基づいた処置を施すことができる体制を整備したことにより、機内において迅速かつ確実に応急処置が施され、非常に大きな効果が期待できると考えております。

機内で健康&快適にお過ごしいただくために

1.機内環境の特性

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○気圧の変化

飛行中の機内は、与圧装置で調節されていますが、客室内の気圧は地上より低く、0.7~0.8気圧で、標高2,000~2,500mの山に登っているのと等しい状態です(富士山の5合目程度)。また、離陸・着陸時の15~30分間に集中して気圧の変化が生じます。体質や体調によっては、気圧の変化によって、航空性中耳炎をおこすことがあるといわれています。

○温度と湿度

機内温度は、22~26℃に調整されています。機内湿度は、客室に取り入れている外気の湿度が極めて低いことから、長時間飛行の場合、20%以下まで低下します。機内の乾燥で、体内の水分が足りなくなったり、目の乾き、のどや鼻の痛みを感じることがあります。

○酸素濃度の低下

気圧の低下に伴い、機内酸素分圧(空気中の酸素圧力)も、地上の約70~80%に低下します。健康なお客様にとっては特に問題ありませんが、呼吸器疾患、心臓疾患、脳血管系疾患や重症貧血などの方は、酸素濃度の低下により、具合が悪くなることがあります。

○揺れ

航空機は、振動や揺れが少ない乗り物ですが、乗り物酔いしやすい方は、気流が不安定で揺れがある場合、気分が悪くなることがあります。また、急に揺れることもありますので着席中は座席ベルトを軽くお締めおき下さい。

○長時間の着席

座席を離れず、長時間同じ姿勢で座っていると体質や既往症によっては、足の静脈にうっ血が起こり血栓(深部静脈血栓症)ができる場合があると言われています。 深部静脈血栓症は事前徴候なしに発生することがあり、専門医の確定診断を必要とします。しかし、足の痛み、むくみ、変色、足に触れると暖かく感じるなどの徴候がみられる場合もあります。
この血栓が血液の流れにより、肺に運ばれ肺の血管をふさぐと(肺動脈血栓塞栓症)、胸痛や息切れが起こり最悪の場合には突然死に至ることもあります。また血栓は形成から数時間後あるいは数日後に、血液に運ばれて体の中を移動することもあります。
深部静脈血栓症、あるいはその血栓由来の肺動脈血栓塞栓症は、一般的にエコノミークラス症候群と呼ばれていますが、他のクラスの乗客や航空機旅客以外にも発生する可能性があり、適切な表現とは言えません。
この症候群は、以下のような病気・症状・状態などがある場合に特に起きやすいといわれておりますので、事前に主治医とご相談ください。

  • 深部静脈血栓症、急性肺動脈血栓塞栓症の既往あるいは家族歴
  • 最近受けた大手術
  • 悪性腫瘍
  • 血栓形成素因
  • 下肢静脈瘤
  • 心不全あるいは最近発症した心筋梗塞
  • 経口避妊薬を含むホルモン療法
  • 真性多血症
  • 血小板増多症
  • 妊娠中、出産直後
  • 最近受けた(下肢を含む)外傷
  • 搭乗直前の1日以上の同一姿勢(臥床または車・列車・航空機などでの長時間の移動)

また、深部静脈血栓症発症の危険を減らすため、次にご紹介する機内での過ごし方、特に飲み物と適度な運動についてご参照ください。

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2.機内では

○衣類

衣類は締め付けのない、ゆったりとしたものを選びましょう。機内で体温調節をできるように、上着など羽織るものを用意されるのも良いでしょう。

○飲み物

適度に水分を取りましょう。アルコール類、コーヒー・茶などのカフェインを含む飲み物、炭酸飲料は控えめに楽しみましょう。
飛行中、客室の気圧は0.7~0.8気圧(標高2,000m~2,500mの山に上っているのと等しい状態)になっています。気圧が低くなると、アルコールの影響を受けやすくなり、地上の倍以上酔いやすくなります。
また、アルコールは利尿作用があるため、尿が出やすくなってしまい、血液中の水分量が減少して、血栓が出来やすくなってしまいます。
多量の摂取は、お控えください。

○適度の運動

長時間のフライトでは、足を組むのを避け、2~3時間おきに適度に足を動かしましょう。
※ 以上の3点は深部静脈血栓の予防に効果があるといわれています。

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足先を充分に伸ばしたり、曲げたりする。

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足全体をゆっくりと大きな円を描く様に回す。

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ふくらはぎ全体をこぶしでトントンと軽く叩く。

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○コンタクトレンズ

長時間のフライトでは、コンタクトレンズを外しておく方が良いでしょう。更に点眼を適宜行なうと良いでしょう。

○常備薬

常用薬等は機内に携行しましょう。また、主治医からの指示や注意事項は守りましょう。

○耳

耳がつまったり、痛くなった場合は、以下の方法で対処しましょう。

  • 飴をなめたり、つばを飲んだりする。
  • あくびをするか、口を大きく開ける。
    以上の方法を行なったが、効き目が無い場合は耳抜き(バルサルバ法)もあります。
  • 鼻をよくかんだあと、指で両方の鼻の穴をつまみ、口を閉じたまま鼻をかむ要領で、鼻のなかに息をゆっくり吹き出す。(あまり強く息を吹き出さない。また2、3回行なって効き目が無い場合や片方の耳が痛い場合は止める。)
    赤ちゃんは、自分自身で上記の対処ができないので、哺乳瓶の口やおしゃぶりをくわえさせるとよいでしょう。
○のどや鼻

のどや鼻の痛みを防ぐには、マスクの着用も効果的です。

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3.ご旅行前に

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○主治医にご相談ください。

現在、病院に通院・加療中の場合や、深部静脈血栓症の原因となるような症状あるいは既往歴のある方は、必ず主治医に航空機旅行の可否について、ご相談ください。既往症や慢性疾患があり、健康に不安がある場合も、ご旅行前に健康診断を受けて、主治医にご相談することをお勧めします。また、妊娠後期のお客様や新生児のお子様をお連れになる場合も、主治医にご相談することをお勧めします。

○携行品を準備しましょう。

常用薬、市販薬、鼻炎スプレー、めがね、マスク等必要な携行品を用意しておきましょう。

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