障がい者雇用
障がいのあるなしに関わらず全ての社員がいきいきと働けるANAグループを目指しています。
障がい者雇用の推進
ANAグループでは、2012年にANA人事部に「グループ障がい者雇用推進室」を設置し、『ANAグループ障がい者採用サイト新しいウィンドウで開く。外部サイトの場合はアクセシビリティガイドラインに対応していない可能性があります。』による情報発信や、『ANAグループ障がい者採用合同面接会』の実施、『オンデマンド教材』を活用した教育展開等を通して、グループ全体での障がい者雇用の取り組みを推進しています。
また、グループ各社に障がい者雇用推進者を配置し、定期的な会議やセミナー等を実施することにより、安定雇用の実現を目指しています。
各社の積極的な取り組みの展開により、2024年6月1日時点のグループ40社を合算した雇用率は2.71%となっています。更に、 2024年6月現在、ANAグループ38社が、個社ごとに法定雇用数の達成を維持しています。
ANAグループ障がい者雇用実績の推移

2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
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法定雇用数 | 694 | 695 | 788 | 896 | 973 | 1,028 | 998 | 939 | 929 | 1,042 |
実雇用数 | 743.5 | 824.0 | 897.5 | 969.0 | 1,087.5 | 1,182.5 | 1,161.5 | 1,114.5 | 1,103.0 | 1,144.0 |
日本企業の 平均雇用率 |
1.88% | 1.92% | 1.97% | 2.05% | 2.11% | 2.15% | 2.20% | 2.25% | 2.33% | 2.41% |
ANA GRP計の 雇用率 |
2.10% | 2.25% | 2.25% | 2.30% | 2.43% | 2.50% | 2.64% | 2.69% | 2.69% | 2.71% |
- 上記雇用率は、毎年6月1日のグループ40社のデータを合算したものです。
- 「人事関連データ(ANA)障がい者雇用率 PDF 新しいウィンドウで開く。外部サイトの場合はアクセシビリティガイドラインに対応していない可能性があります。」欄に記載のグループ適用認定会社における行政報告値とは異なります。
ANAグループ障がい者雇用に関わる行動規範
グループ全体としての障がい者雇用に関する理解促進を図るため、2015年、グループ各社の人事担当者及び障がいのある社員合計50余名による議論の末、ANAグループの障がい者雇用に関わる行動規範『3万6千人のスタート』が策定されました。
この『3万6千人のスタート』をベースに全社員が障がい者雇用について正しく理解し、障がいのあるなしに関わらず全ての社員が活躍できるような強いANAグループになることを目指します。
『3万6千人のスタート』
私たちANAグループ各社は、障がい者雇用を法律で定められているからではなく、社会的公器の自然な責任として、更にはグループを支える貴重な戦力の確保と考えています。
そのために、グループの全社員が「障がい」とその多様性を正しく理解します。そして、共に働く仲間の強みを生かし、誰もが自信と誇りを持って働き、一人ひとりが輝く、活力のある企業グループを目指し、以下を実践します。
- 私たち全ての社員は、障がいに起因する働く上での不便さを解消するよう最大限の努力をします。
- 私たちは互いに向き合い、個を尊重します。障がいのある社員は、自分の障がいにとって必要なサポートを周囲に伝え、理解を得られるよう働きかけます。
- 私たちは「出来ないことではなく、出来ること」に着目し、無限の可能性を追求します。
- ANAグループは、障がいのあるなしに関わらず事業の発展に必要な戦力として、すべての社員に活躍の機会を提供します。
障がいのある社員の活躍

社員の多様性を尊重し、可能性や個性を引き出すことでグループの総合力を発揮します
現在、ANAグループでは900名を超える障がいのあるグループ社員が、安全運航やお客様へのサービスの提供、現場のスタッフを支える業務などで様々な役割を担い、一人ひとりがグループの貴重な戦力として仕事に打ち込んでいます。例えば、特例子会社であるANAウィングフェローズ・ヴイ王子(株)のANAマイレージクラブサービスセンターでは、管理職を含めた障がいのある社員が中心となり、各種カードの入会手続きや登録業務などを行っています。オフィスでは、聴覚障がいの社員へ情報保障を行うために大型デジタルサイネージを活用したり、車いす利用者の移動をスムーズにするために通路幅にゆとりを持たせるなどの配慮をしています。また、ANAグループの施設内で、社員が利用できるカフェ「ANA WOnderful Day」を運営しています。笑顔あふれる接客とコミュニケーションを第一に、障がいのある社員一人ひとりの強みを活かすカフェ運営を行い、明るく元気な店づくりを目指しています。特例子会社以外のグループ各社でも、障がいのある社員が、それぞれの会社の多種多様な職場で活躍をしています。
誰もが働きやすく、誰もが活躍できる職場づくりを目指して
ANAグループでは、組織の生産性を高めるために必要不可欠な「相互理解を深めるコミュニケーション」を常日頃から大切にしています。取り組みの一つとして、グループ全体でUDトークを導入し、聴覚等に障がいのある社員を含めた全ての社員が、パフォーマンスを最大限発揮できる職場環境づくりを推進しています。日常業務におけるコミュニケーションサポートやオンラインでの社内会議・研修、外部講師を招いたセミナーなど、日常的に様々な場面で活用し、多様なコミュニケーションの理解を広めています。さらに、聴覚や発話に障がいのある社員を対象として、ANAでは2023年1月より「電話リレーサービス」の導入を開始しました。また、2023年12月より合理的配慮ツールの購入、提供、管理を一元化し、障がいのある社員のサポートを強化しました。障がいのあるなしに関わらず、誰もが自らの可能性に挑戦し続け、自分らしく活躍できるフィールドが更に広がることを目指し、グループ全体の横展開に向けインフラ整備にも努めています。ANAグループ全体の社内コミュニケーションがより円滑になり、全ての社員がイキイキと働ける職場環境の実現を目指し、これからも継続的な取り組みを行っていきます。
障がい者雇用を促進する様々な活動

ANAグループ障がい者雇用推進者連絡会・啓発セミナー
ANAグループ障がい者雇用推進者連絡会では、年に数回グループ各社の障がい者雇用推進者が集まり、方向性の確認や知識の共有等を行うことで、各社における障がい者雇用の促進の土台作りを行っています。また、年に一度のANAグループ障がい者雇用啓発セミナーでは、各社の障がい者雇用推進者などを対象に外部講師をお招きするなどし、障がい者雇用の行動規範「3万6千人のスタート」の理解促進を図る取り組みを行い、風土醸成に努めています。
ANAグループ障がい者採用合同面接会
より多くの方にANAグループ各社を知っていただき、応募いただくため、グループでの障がい者採用合同面接会を実施しています。年に数回開催し、2023年度はグループ15社が参加し、100名以上の方にエントリーいただきました。
障がい者雇用オンデマンド学習教材の受講
ANAグループ全社員向けに障がい者雇用に関するオンデマンド学習教材ツールを作成し、グループで共に働く仲間の理解を深めてもらうことで障がいのある社員が働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。グループ全体で6千名以上の社員が受講しています。
