2025年3月期の業績

航空業界を取り巻く環境は、ウクライナや中東地域情勢等の地政学リスクが懸念されるものの、旅客需要は回復基調が続いています。
このような社会・経済情勢の下、航空事業を中心に増収となったことから、売上高は2兆2,618億円(前期比10.%増)となりましたが、運航規模の拡大に伴う整備機会の増加や人財への投資を進めたこと等から費用が増加し、営業利益は1,966億円(前期比5.4%減)となり、前期と比べて減益となりました。また、航空機等に関わる各種補償金を計上したこと等から、経常利益は2,000億円(同3.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,530億円(同2.6%減)となりました。

連結経営成績

  • 「△」はマイナスを表します。
連結経営成績(単位:億円)
2024年3月期実績 2025年3月期実績 差異 増減率(%)
売上高 20,559 22,618 2,059 10.0
営業費用 18,480 20,652 2,172 11.8
営業利益 2,079 1,966 minus112 minus5.4
営業外損益 minus2 34 37
経常利益 2,076 2,000 minus75 minus3.6
特別損益 minus28 minus35 minus7
親会社株主に帰属する当期純利益 1,570 1,530 minus40 minus2.6
EBITDA*1 3,502 3,452 minus49 minus1.4
  1. *1. EBITDA=営業利益+減価償却費

営業利益と当期純利益

2021年3月期:営業利益-4,647億円、当期純利益-4,046億円、2022年3月期:営業利益-1,731億円、当期純利益-1,436億円、2023年3月期:営業利益120,030億円、当期純利益89,477億円、2019年3月期:営業利益2,079億円、当期純利益1,570億円、2025年3月期:営業利益1,966億円、当期純利益1,530億円

2026年3月期業績見通し(2025年4月30日修正)

今後の経済見通しにつきまして、日本経済は雇用・所得環境が改善し、景気の緩やかな回復が続くことが期待されています。一方で、物価上昇の継続が消費者マインドの下振れ等を通じて個人消費に及ぼす影響や、アメリカの通商政策等による影響が景気の下振れリスクとして想定されます。
このような状況下で当社グループは、「2023~2025年度ANAグループ中期経営戦略」の最終年度として戦略を確実に遂行し、経営ビジョンである「ワクワクで満たされる世界を」の実現に向けて取り組んでいきます。引き続き、航空事業を中核事業として、地域間の新しい多様な繋がりを創出し、社員のウェルビーイングを大切にするとともに、株主の皆さまをはじめとした様々なステークホルダーに寄り添いながら新たな価値を提供してまいります。

単位:億円(単位未満は切り捨て)
2026年3月期見通し(連結業績) 予想 2025年3月期実績(連結業績) 増減
売上高 23,700 22,618 1,081
営業利益 1,850 1,966 △116
経常利益 1,750 2,000 △250
親会社株主に帰属する当期純利益 1,220 1,530 △310