BCP(Business Continuity Plan: 事業継続計画)とは

大規模災害発生を想定して予め対応方法を定めておくことで、災害発生後の混乱した状況下においても速やかな意思決定を行い、整然と業務を行えるようにする計画のことです。ANAグループでは、首都圏直下型地震によって多大な被害が生じた場合においても、早急に対応体制を構築して運航機能を復旧させ、公共交通機関としての使命を果たすことができるように、包括的なマニュアルを整備し、定期的な見直しを行っています。

2014年3月には新たな災害用バックアップ施設の運用を開始

同施設には、国内外のすべての運航便に対する運航マネジメントを担うオペレーションマネジメントセンターなどが使用不可となった場合に備え、必要なシステムや無線通信機器などを整えています。これにより、大規模災害時においても運航やその他の業務を継続させることが可能となりました。加えて、全役職員とその家族の安否を短時間で把握する「安否確認システム」を刷新し、本社や主要空港地区における防災無線や衛星電話の配備、備蓄品を拡充するなど、設備強化を図りました。また、定期的に社内情報紙を発行し、全役職員の災害に対する意識を日常から高めるための啓発にも取り組んできました。

東海から南海に至る連動地震などの発生が強く懸念されている中、あらゆる状況下でも安全運航を確保し、事業継続を可能とするために、今後も定期的な演習訓練を実施するなど、対応力を強化し続けます。