西表島と言えば手つかずの大自然。
国内でもこれほどのマングローブを有する
森は他に類を見ない。

圧倒的なジャングルの広さに
まるで海外の亜熱帯地区に迷い込んだかと
見紛う程の秘境っぷりだ。ここで体験できるものは
そのスケールも段違いだった。

Text:Ryo Kawakami(YAMAKO)
Photo:Masahiro Kojima

01 ガイドのレクチャー AM9:00

朝のエネルギー溢れる西表島の太陽を浴びながら、ガイドさんに入念なレクチャーを受ける。これは今回の旅の目的である「ピナイサーラの滝」へ向かうためのレクチャーだ。目的地まではマングローブをカヌーで渡るため、漕ぎ方や注意事項などを一通り頭に叩き込む必要がある。しかし何よりも大事なことは“本人たちが思いっきり楽しむ”ということに尽きるようだ。

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ピナイサーラの滝へは専任のガイドの同行が必要

02 ジャングルを探検 AM9:30

カヌー乗り場は西表島のジャングルの中枢。うっそうと生い茂る巨大なシダの葉や恐竜時代からの生き残りと言われる「ヒカゲヘゴ」など、植物園でしか見ることがないような亜熱帯の植物に囲まれながら進んでいく。森の中ではたくさんの鳥や虫の鳴き声が聴こえてきて、時折ここが日本であることを忘れてしまうほどの別世界だ。知らず知らずの内に童心が呼び起こされ、さながら探検家にでもなった気分でジャングルを歩いて行った。

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    カヌー乗り場へはジャングルを抜けていく。

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    ボコボコと隆起した土。シャコの穴だそうだ。

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    ヒカゲヘゴ。幹の模様は古い枝が落ちた跡らしい。

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    バランスを崩さないようにカヌーへ乗り込む。

「何よりも自分たちが思いっきり楽しむことですよ」その言葉に、これからの大自然への挑戦がますます楽しみになった。
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静寂のマングローブに水を掻く音が、響き渡る。

03 マングローブを行く AM10:00

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小さなカニもたくさん見られる。

カヌーに片足を乗せて、ぎこちないながらもなんとか乗ることができると、目線の低さに驚かされる。それもそのはず、腰から下はほぼ水面の位置に座っているのだから。そんな普段見ることのない目線からの景色は特別だらけだった。我々が出発した干潮時には透き通った水面から、群れで泳ぐハゼや40cmもの大きなクロダイが気持ち良さそうに泳いでいる。生い茂るマングローブの幹はむき出しで、川岸にはたくさんの小さなカニが姿を覗かせてくれた。そうした冒険心をくすぐられる自然界の共演者たちが登場していくのも、この旅の魅力である。

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慣れれば簡単にスピードに乗ることができる。

04 ジャングルトレッキング AM10:45

気付けばピナイサーラの滝へのトレッキングコースの入口に到着。まだまだカヌーに乗っていたい気持ちを抑え、今回の旅の目的を思い出しジャングルの中を進んで行くと、出迎えてくれたのは神々しい西表島の巨木「サキシマスオウノキ」。さらに小さな「キノボリトカゲ」などの生き物に会えたりと、マングローブとはまた違う世界が広がっていた。滝つぼまではおよそ40分のトレッキングだが、体力は言わずもがな木の幹を伝い、足場を考えながら進むジャングルは意外にも頭も使うのだ。

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陽の光が差し込むジャングルを突き進む。

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平たく突き出た根が特徴のサキシマスオウノキ。

ここに足をかけようか。それとも木の幹に体を預けて滑りにくい道を選ぶべきか。ジャングルのなかを進むのは、まるで木々や岩と会話をしているようだ。
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05 ピナイサーラの滝つぼ AM11:30

異空間という言葉が相応しいだろうか。ジャングルを抜けると突如、切り立った岸壁が巨大な壁のように続く空間が現れる。ピナイサーラの滝つぼに到着だ。流れ落ちる落差55mにも及ぶ滝の存在感は圧巻で、響き渡る滝の音に耳を傾けると、ここまでの道のりの疲れも癒される気がした。是非ここに来たのなら滝つぼで泳ぐことをおススメしたい。そこから滝を見上げればダイナミックさを体全身で感じることができる、まさに特等席だ。

06 大自然のなかで八重山そば PM12:20

しばし絶景に浸っている間に、ガイドさんは特性の八重山そばを準備してくれていた。この解放的な大自然のなかで、温かい食事の時間が持てるとは全く想像もしていなかった。滝つぼでクールダウンした体に、温かいスープが染み渡っていく。ホッとする瞬間だ。事実その味はお店で食べるものとは一線を画す、大自然というエッセンスが加わった全く別の八重山そばだった。

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食器や具材を持ち込んでその場で調理。

食器や具材を持ち込んでその場で調理。

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360度大自然に囲まれて食べる八重山そば。広い石の上に腰掛け、流れ落ちる滝を眺めながら仲間たちとこれまでの散策を語らう。
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大きな岩と岸壁に生えたシダの葉が、まるで遺跡のような神秘的な空間を作り出している。

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あの川を通って、ようやく滝上までやってきた。

07 滝上からの絶景 PM14:35

再びジャングルに戻り今度は滝上へ向かう。道中「通れるのか?」と思うようなロープを使う険しい場所も存在するが、どうやら滝つぼよりも難易度の高いルートのようだ。本当に辿り着くのだろうかと疑い始めた矢先、トレッキングの疲れが一気に吹き飛ぶほどの眺望が目の前に現れた。滝つぼへ真っすぐに落ちる崖の向こうには、カヌーで通ったヒナイ川や青い東シナ海、そして鳩間島までが一望できる大絶景。これまでの苦労が報われたような達成感と、何ものにも変えがたい感動を得ることができるだろう。

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ここまで辿り着いた者だけの、憩いの空間だ。

旅の風景

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    干潮時にはマングローブの根がよく見える。

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    巨大なゼンマイのように丸まった、ヒカゲヘゴの新芽。

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    ヒナイ川は淡水と海水が混在し、たくさんの魚たちが泳ぐ。

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    滝上にも虫やエビなど小さな生き物が生息している。

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    地中に根を張らない木々の間をトレッキング。

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    本土ではみられないキノボリトカゲも姿を見せてくれた。

沖縄の離島のイメージは青い海と
のんびりした時間。そして水牛車と言ったところだろうか。
なかでも水牛車は、元々農耕に用いられたり
西表島と由布島の間を物資を運ぶために結んだ、
重要な役割を担っていた。

地元の生活に密接した水牛車は
現代も島の風景として、当時の面影を残しながら
息づいている。

Text:Ryo Kawakami(YAMAKO)
Photo:Masahiro Kojima

01 西表島への上陸 PM12:00

由布島への旅は、離島へのフェリーが集まる石垣島の離島ターミナルから始まる。竹富島や与那国島などの離島への玄関口だ。西表島大原港行きのフェリーに乗り込めば穏やかな風景が流れる、しばし40分の船旅。窓を流れる竹富島や小浜島にのんびりとした暮らしを思い描いていると、フェリーは西表島大原港に到着した。

石垣港離島ターミナルは離島への玄関口。

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西表島までは揺れも少なく、竹富島なども望める。

石垣島からフェリーで西表島へ旅立つ離れた場所だからこそ、人々は魅了されるのだろうか。
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遠くに望む由布島。出発時間までのんびり眺めていよう。

02 水牛車の待つ乗り場 PM13:15

西表島大原港から、車で15分ほどの距離に由布島楽園の入園チケットの販売所がある。その販売所の先に広がるのは、まるで我々を待っていたかのように、静かにくつろぐ水牛たちの姿だ。そして水牛たちの見つめる先には小さな由布島が佇んでいる。とにもかくにもまずは乗車、と思いきや、水牛車にはきちんと時刻表が設けられているらしい。ここは離島。ゆっくりと出発を待つのも、ひとつの島時間というわけだ。

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休憩中の水牛はあまり動きたがらない。

03 個性的な水牛たち AM13:30

水牛の大きさによって、定員の数も変わるというが、確かに大きな体をした大人の水牛もいれば、まだ少し頼りなさそうな小さな水牛もいる。なかにはハイビスカスを角飾りにした可愛らしい水牛まで、その個性もさまざまだ。そしてなにより彼らのおとなしいこと。出発を待つ間、彼らのゆったりした姿に癒されながら南国の風を感じていた。

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西表島側でくつろぐ水牛。船頭も優しく見守る。

由布島へ渡り歩いくため、しばし体力温存。どの水牛も静かでおとなしい。

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メスの水牛にはハイビスカスでオシャレに角飾り。

由布島から向かってくる水牛車から聴こえてくる三線の音色に、見ているだけでも心が癒されていく。
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04 “勇助”囲炉裏の間 PM4:45

我々を由布島まで送ってくれる水牛は「由布華(ゆうか)」。若いメスの水牛だ。ゆったりとした歩幅のリズムに併せて水牛車は揺れ動く。のどかな風景を吹き抜ける風と、水を掻く音が心地よく繰り返される。船頭は水牛の家計などおもしろい話を巧みな話術で聞かせてくれる。由布島には水牛たちの休憩所があるそうだが、水牛たちは早く休みたいがために、西表島に向かうよりもスピードが早いという(笑)。

05 由布島を巡る1時間 PM14:00

到着して少し歩くと、先述の水牛たちの休憩所が見えてくる。ここには非番の水牛から小さな子牛まで十数匹の水牛が体を休めている。池に浸かってくつろぐ姿は人間で言う、お風呂のような感覚だろうか、先ほどよりもさらにリラックスした姿がうかがえる。由布島は1時間もあれば島を一周できてしまうほど小さな島だ。美しいブーゲンビレアガーデンや廃校になった小さな小学校跡、蝶々園にちょっとしたマングローブ。アダンの実まで、熱帯の散策路には小さな魅力が散りばめられている。

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水牛たちの憩いの場。のんびり池に浸かっている。

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廃校になった由布島小学校の門。かつての児童は毎日ここを通った。

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彩りに満ちたブーゲンビレア。たくさんの種類が見られる。

小さな島に散りばめられた彩り豊かな魅力たち。いくつもの散策路ごとに、由布島に流れる島時間は異なるように感じた。

のどかな散策はどこまでも続いていく。

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地元の食材を使用した個性あるジェラート。

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マンタ浜の先には小浜島を望める。

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どれもおススメと語る店員さん。

06 由布島カフェ・マンタ浜 PM14:00

散策に疲れたら甘い物が欲しくなる。それは人間の道理である(笑)。由布島にはレストランやカフェがいくつかあるため休憩に事欠かない。なかでも「由布島カフェ」のジェラートは人気が高い。メニューを見ると泡盛や黒糖、春うこんなど、西表原産の材料を使用した実に個性的なラインナップ。一瞬戸惑ったが、確かに泡盛の味がするのだ。酔っぱらったりはしないらしい(笑)。目の前に広がるマンタ浜から見える小浜島を眺めていると、少しの休憩のつもりが時が経つのも忘れてしまいそうだ。

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カフェテラスは砂浜で解放的。奥の木陰にはハンモックもある。

07 三線の優しい音色 PM16:00

帰りの水牛車も時間ぴったりに出発した。今度は大きな西表島に向かう道。往路とはちがう雰囲気が感じられたが、それは水牛車から望む景色だけではなかった。船頭はおもむろに三線を取り出し謡い始めた。船頭によって話の内容や曲のレパートリーは異なるそうだが、この時は「十九の春」という沖縄民謡を聴かせてくれた。その懐かしい音色は西表島と由布島の間に優しく響き渡る。

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船頭の自慢の歌声と三線が響き渡る。

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最後までのんびりとした島時間を演出してくれる。

旅の風景

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    イリオモテヤマネコの飛び出し注意?の標識。

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    由布島にはなんとモデル専属の水牛もいる。

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    南国の散策路にはたくさんの植物が見られる。

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    廃校になった由布島小学校跡。とても小さな学校だ。

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    西表島に沈む夕日。静かに一日が終わろうとしている。

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    宿泊できれば西表島のたくさんの神秘に触れられる。

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