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掲載日:2021.11.10

ビギナーに優しいおすすめ釣り場。千葉県 大原沖のライトヒラメ釣り

釣って楽しく食べて美味しいヒラメを、誰でも扱いやすいタックルでねらう「ライトヒラメ釣り」。この釣りが盛んで船宿も多いのが千葉県の外房に位置する大原港です。レンタルタックルでも気軽に挑戦できます。

人気のライトタックルで楽しむ

太平洋の雄大な海が目の前に広がる大原沖
釣り場の水深は20m前後でライトタックルでも釣りやすい
冬場のヒラメは脂も乗って食味も増す

食卓でも高級魚としてお馴染みのヒラメ。日本の沿岸に広く棲息していて、岸からの投げ釣りやルアーフィッシングでもねらえますが、釣れるチャンスが大きいのはやはり船釣りです。ヒラメ釣りというと、ひと昔前までは道具も大ぶりで、船釣りの中でも経験者好みの要素が多い釣りでした。しかし近年、より軽い道具を使う「ライトヒラメ」の人気が高まっています。道具が軽くなると魚のアタリが明確になります。すると女性や入門者にも変化が分かりやすくなります。

大原沖のライトヒラメ釣りは、例年10月にシーズンインします。この時期、ヒラメは春の産卵期を前にイワシなどのエサを追って沖の深場から岸寄りの水深20m前後など浅場に入って来ます。数も型もねらえる「寒ビラメ」のシーズンです。ライトヒラメ釣りで使用する道具は、サオが軽快な操作性と感度のよさを併せ持つ1.9mクラス。ラインはPE1~1.5号程度のミチイトの先にフロロカーボン7号程度のリーダーを接続したものになり、オモリは50号程度を使用。リールは手巻きリールで楽しめます。これらの道具は自分でそろえることもできますし、船宿ですべてレンタルすることもできます。大原は外房の中でも遊漁船の釣りが盛んなので、多くの船宿でレンタルが充実しています。

なお、船は夜明け前のまだ暗いうちに出港します。その分、帰着は正午頃で午後はゆったり過ごせますが、寒い季節の日の出前は冷え込むので、服装は暖かめを心掛けましょう。そして早起きをした分楽しめるのが、大原ならではの景色です。何もない水平線の向こうから上る真っ赤な太陽や、切り立った断崖が屏風のように続く海岸線はいずれもダイナミック。そんな環境も大原の海釣りの魅力となっています。

コツは底近くでイワシを泳がせ続けること

エサにするのは生きたカタクチイワシやマイワシ
仕掛けは完成された市販品を使う。取り付け方は船で教えてもらうのが一番
イワシは元気なほどよいので、仕掛け投入の際も弱らせないように丁寧に下ろす

道具の使い方や釣り方の基本は、ビギナーであることを伝えておけば、船長やスタッフがしっかりアドバイスしてくれます。ライトヒラメ釣りは生きたイワシをエサにする「泳がせ釣り」です。イワシは船の上で配られますが、まずはイワシを仕掛けにセットし、そのイワシが付いた仕掛けを海底まで下ろします。あとは海底からイワシが浮き上がらない程度にタナ取り(釣りをする深さのコントロール)をして釣っていきます。具体的には「オモリがたまに底に着くくらいの状態をキープする」というのが一番の基本です。船は波による上下動を常に繰り返していますが、波が下がって船の位置が低くなった時に、オモリが底に「トン」と付く状態を保ちます。ヒラメは海底にいるので、イワシが高く浮き上がっていると釣れません。一方で仕掛けを下ろしすぎ、オモリが底を引きずってしまうのも、イワシが仕掛けから外れてしまったり、早く弱ってしまうのでよくありません。イワシはなるべく元気な状態で泳がせる必要があり、「オモリが底を引きずってダダダッとなる前にサオ先を上げてオモリを少し浮かせる」「そうしたら少しサオを上げたところでイトを出し、オモリが底に着いてトンとなったところであともう少しだけイトを送る」という、こまめなタナ取りをすることがライトヒラメ釣りの大きなコツです。ライトタックルはこのヒラメ釣りに必要な操作が誰にでもしやすいのです。

スリル満点の駆け引きを楽しもう

アワセはサオ先がしっかり引き込まれた瞬間を見計らって大きくサオを持ちあげる
型のよいヒラメが釣れたら無理をせずスタッフのタモ入れサポートを待つ
ずっしりと重い大原沖のヒラメ。釣りが終わったら忘れずに船で血抜きしてもらう

ヒラメはイワシを見つけると食べに動きます。この時、イワシをひと呑みにすることはなく、何度か噛みついて弱らせたり、弱ったあとも端から徐々に口に入れるように捕食していきます。そのため、最初のアタリはサオの先が細かく上下するような動きで現われます。ここで慌ててサオを上げてしまうと、イワシにセットしたハリがヒラメの口に刺さりきらずに抜けてしまいます。大事なのは「ここでサオを上げればしっかりフッキングする」というタイミングを捉えること。最初のアタリが出始めてから、いつの時点でアワセを行うべきか、ハラハラドキドキして待つ時間がヒラメ釣りの非常に面白い部分です。昔は「ヒラメ40」と言われ、アタリが出始めてから40秒は待ったほうがいいというアドバイスもありましたが、感度のよいライトタックルを使っている場合、40秒は逆に待ちすぎになります。イワシがヒラメの口にしっかり入ると、その時まで小幅に上下していたサオの先が、もう一段階深く「ググン」と海に向かって入るので、そのタイミングを逃さずにサオを大きく持ち上げるようにします。

一連のやり取りが上手く行き、イワシにセットしていたハリが無事にヒラメの口を捉えると、そのまましっかりとした重さがサオに乗って「釣れた!」と分かります。あとは焦らずに一定の速度でリールを巻くだけです。心地よい重量感を味わいながらヒラメを引き上げていきます。ここまでくればあと一息ですが、ヒラメは海面から体が出ると、その瞬間に激しく暴れることがあります。そこで最後は焦らず、海面直下までヒラメが来たところでリールを巻くのを一度やめ、スタッフや周囲のお客さんからタモ入れのサポートを受けられる状態を確認してから魚を取り込みます。釣ったヒラメは釣りの最中は足もとのバケツで生かしておきますが、美味しく食べるためには血抜きが欠かせません。船でやってもらえるので最後は忘れずにお願いするようにしましょう。

秋はライトヒラメ釣りに初挑戦する絶好機。ぜひ食べても美味しいヒラメをその手で釣りあげてください。

釣り情報

ライトヒラメを実施している船宿

長福丸

  • 住所:千葉県いすみ市大原9823
  • TEL:0470-62-0603
  • 定休日:毎月第1、第3月曜
  • 各種レンタルタックルのほか、無料仮眠室や温水シャワーもある。
  • ウェブサイト:長福丸
  • 記載の内容は2021年10月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
  • 写真はすべてイメージです。
ライター:ANA釣り倶楽部
撮影者:ANA釣り倶楽部
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