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出典 : pixta_59350091

掲載日:2020.01.22

【ドッグトレーナー監修】犬の嫌いな音やその周波数は?犬を音になれさせる方法は?

「犬が嫌いな音は?」「犬が音を聞いて首をかしげるのはなぜ?」など疑問に思ったことはありませんか?愛犬を理解するには、どのような音にストレスを感じるのか理解する必要があります。 モスキート音など犬にしか聞こえない周波数の音を嫌っている可能性も。犬が嫌がる音や、犬が反応する音を含め、どんな風に音が聞こえているかを解説します

犬の聴力【犬にしか聞こえない周波数とは】

人の可聴域(聞こえる音の周波数の範囲)が16~20,000Hz(ヘルツ)なのに対し、犬の周波数は65~50,000Hzといわれています。
周波数が高いほど高音として聞こえますが、犬は人間が聞くことが出来ない高周波の音(超音波)まで聞くことが出来ます。

このような犬の聴力を利用した道具として犬笛があります。
犬笛は約30,000Hzの周波数なので人には聞こえない音ですが、犬には聞き取ることが出来るため、周囲の人間には気づかれずに犬に指示を出すことが出来ます。

このように、犬は普段から人が聞こえない音を聞いて生活しています。
特にマンションなどの集合住宅の場合では、「エレベーターの音」「壁の中や天井などの排水管を流れる水の音」「廊下での足音や話し声」など、私達では聞こえない多くの音に囲まれて生活しているのです。
「犬は何もないところを見て突然吠えたりするから霊が見えている」といった声を聞きますが、これもおそらく壁の中や扉の向こう側の、人では聞き取れない「音」を聞いて反応しているのだと思われます。

最近では室内飼いが増えたためあまり見かける機会は減りましたが、特に外で飼われている犬は、救急車や消防車のサイレンの音を聞くと遠吠えすることがあります。
その理由としては、遠吠えの周波数とサイレンの周波数が近いため、サイレンの音に同調して遠吠えをしていると考えられています。

また、高い音や聞きなれない音を犬に聞かせると、キョトンとした顔をして、首を左右にかしげることがありますが、これは首の位置を微妙に変えて耳の角度を変えることで、聞こえる音源を正確にキャッチしようとしている行動です。

犬が嫌いな怖がる音

犬が嫌いな怖がる音
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一般的に、

  • 「雷」や「花火」といったお腹に響くような強い振動を伴う音
  • 「金属音」などの高音
  • 「トラックやバスなどのエンジン音」

などの音を怖がる犬は多くいます。

また、

  • 家の外から聞こえる人や犬の声など
  • 散歩中暗闇から聞こえてくる人や犬の声

などの音は警戒しやすい傾向があります。

嫌な経験によって音を怖くなることも

嫌な経験によって怖くなることも
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犬は「刺激」と「その後の出来事」を関連付けて覚えることが多く、飼い主さんが知らないうちに学習が進んでいるということはよくあることです。

例えば、ドライヤーや掃除機の音。
ドライヤーは勢いよく風が出ますし、掃除機はすごい音を立てながら動きます。
ドライヤーの勢いのよい風を嫌う犬は多く、シャンプーの後に無理やりドライヤーを当てられる経験をするとドライヤーの音を聞くだけで怯えるようになります(性格など個体差があり、慣れてしまう犬もいます)。

掃除機をかける時、犬の反応を面白がってわざと犬に向かって動かすなど、恐怖心を煽るようなことをすればドライヤー同様に「音を聞いただけ」もしくは音が出る前の「掃除機を見る」という段階で逃げ出してしまう子もいます。

その他、インターホンやチャイムの音も同じことが言えます。
犬にとって宅配の人や見慣れない来客は、自分の縄張りに侵入してくる不審者と認識して警戒心を持ちます。
そのため、これらの来訪者が来た際に、犬は自分の縄張りを守ろうとして本能的に吠えます。
そして、

  1. 玄関にお客さんが来た
  2. 怖いから(警戒して)から吠える
  3. 知らない人がいなくなる

といった経験を積んでいくことで、

  • 来客が来た時の警戒心とインターホンやバイクの音を結びつける
  • 吠えれば縄張りから来客を追い返すことが出来る

と学習するので、来客時に激しく吠えるようになってしまうのです。

様々な音を怖がらないようにするために予防

様々な音を怖がらないようにするために予防
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人との生活の中で受ける様々な刺激に慣らすためには、社会化期と呼ばれる生後3週齢から12週齢の間にどれだけ色々な経験をしたかが重要になってきます。
この時期に、テレビの放送やCD、スマートフォンなどを利用して、外の世界の音(雷、花火、金属音、工事の音など)を聞かせ、慣れさせたり、実際に散歩に連れて行って町中の様々な音を聞かせることで、音に対して過剰な恐怖反応を抑えることができます。

この時の注意点として、上記で挙げたような「犬が怖がりそうな対象」には絶対に無理やり近づけないようにしてください。
一度怖い思いをしてしまうと音に慣れさせるどころか、トラウマとなる可能性もあります。

学習によって、苦手になってしまった音に慣らす方法

すでに怖くなってしまった音、嫌な出来事と関連付けてしまった音に慣らす方法としては「学習の上書き」をさせます。
犬は音(刺激)の後の出来事を関連付けて覚えるので、「音=怖い」という学習を「音=良いことがある」と上書きするのです。

最初は音量を最小にし、小さな音から聞かせていきます。
その際、苦手な音が流れたら大好きなおやつを与えるなど、犬が喜ぶことをしてあげます。
この練習をするときは、徐々に音のボリュームをあげていくことが重要で、少しでも怖がるそぶりが見られたら、もう一度音量を下げて繰り返し練習していきます。

学習させる以外の対策としては、環境の見直しです。
怖い音がダイレクトに聞こえてこないように、原因となる音から遠い場所に犬の落ち着けるスペースを用意してあげます。
特に、家の中では窓際と玄関の近くは一番外の音が入りやすい場所なので、それらの近くに犬のスペースがある場合には、なるべく家の中心の犬が落ち着ける場所を見つけることから始めましょう。

慣れさせるのが難しい音

慣れさせるのが難しい音
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音に慣れさせるためには「環境設定」と「学習の上書き」をします。
しかし、音というのは空気の振動なので、生で聞く場合とテレビやスマートフォンで聞く場合とでは聞こえ方、受ける刺激が違ってきてしまいます。
特に雷や花火といった、お腹に響く音(振動)は再現することができないため、慣れさせることが難しい場合もあります。
また、牧羊犬種など他の犬種に比べて耳が良い犬種は音に対して非常に敏感だったり、音響恐怖症などになってしまった犬などは、慣らす練習が困難になります。
音に対する恐怖心や警戒心が強い場合は、自分だけでなんとかしようとせず、必ず専門家に相談することをお勧めします。

犬が怖がる音【まとめ】

犬が怖がる音【まとめ】
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一般的に多くの犬は、雷や花火、自然界に存在しない金属音などを嫌がる傾向がありますが、犬の性格や経験の差によっても怖がる音は異なってきます。

愛犬が「どんな音に反応しているのか」「どんなふうに怖がっているのか」などを細かく把握して、少しでもストレスを緩和してあげられるように「環境設定」や「学習の上書き」を取り入れましょう。
状況によっては専門家に相談することも有効です。

ライター:長根 あかり Akari Nagane
監修者:鹿野 正顕(学術博士)

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